食材を求める旅の途中、立ち寄った集落で偶然にも事件に遭遇してしまった
シェフ・ノワール。
彼は周囲の状況から被害者は何者かに飲み込まれてしまったと推測し、
勇者候補として旅の仲間と共に聞き込みを開始。
その結果、この地域では空に
月が一つしか出ていない時に決まって馬や人が消えるという事件が起こる事を知ったのだ。
そして彼は旅の途中で手に入れていた
子盗り猿の肉と臓物を使い、手持ちの目録から予想した犯人を誘き出す策を考え付いた。
やがて数日が過ぎ、月が1つしか出ていない晩…。
集落から離れた場所にばら撒かれた血肉の匂いに惹かれたのか、音も無く地面から現れる全長20メートル超の
人食い蚯蚓。
歳を経て巨大に成長して知恵を付けたそれは集落近郊の地面の下に潜み、闇に紛れて狩りを行っていたのである。
餌を喰らおうと鎌首をもたげた所に飛び掛かったノワール。
その頭部に
大包丁を目打ちのように突き立てると、すかさず用意していた大量の塩をぶちまけて動きが鈍った所を討伐したのだった。
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最終更新:2025年07月11日 10:50