デリシアス宮殿

王都の中央に位置する小高い山の上に造られ、ビストロアの街を見下ろすメルグ国の王宮。
各所を美しい魔法紋様の装飾や、世界中の料理を象ったレリーフ等で彩られた豪奢な宮殿として世界的に有名な建物である。

帝国を初めとした近隣国の王侯貴族や将軍、武勇を重ねた冒険者や高名な魔法使いを招いた会議の場として利用される事も数多い。
無輪、そこで出される料理はメルグ随一の料理人達によって芸術にまで昇華された至高の一品である事は間違いないだろう。

この宮殿に召し抱えられ、招待客に出す料理を任される事がメルグ全料理人の目標にして憧れ。
しかし他ならぬメルグ最高の料理人が国王である為、重要な会議の際には国王自身が料理長として厨房に立つ事も珍しくないようだ。


【未確認情報】
かつて宮殿を訪れたエルフの重鎮や高位の魔法使い等、魔力の扱いに長けた者達から『足元深くから得体の知れない気配を感じた』等の証言がなされた事がある。
だがその気配は極めて一瞬かつ僅かであった為に気のせいと言う事になったようだが、王宮に居る間ずっと不安を感じていたと話す者も。

一部では『宮殿の作りそのものが封印術式である』との噂もあるようだ。
『世界一平和な国』とも言われる美食の国メルグに一体何があるというのだろうか?


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最終更新:2025年06月20日 11:45