精霊喰いを行った事によりドワーフながら
魔力と魔法を会得しているらしいが、その影響からか容姿はかなりの変貌をしている。
体躯は190センチ近い長身痩躯、顔にはフクロウの如く丸く見開いた双眼に長く曲がった鷲鼻と、およそ一般的な
ドワーフ族とはかけ離れた不気味な風貌をしているとの事。
フクロウの羽で編み込まれた灰色のマントとフードを身に纏い、手には鳥の頭蓋と肋骨をあしらった
スカルスタッフを携える。
腰には古びた
贖罪の刀を差しているが、精霊の意匠は荒々しく削り取られているようだ。
初級とは言え数多の魔術や呪術を操る他、瘦せ細った体躯ながらもドワーフの膂力は健在。
更には無数のフクロウを呼び出し自在に操る能力を持つとされ、
精霊喰いの魔力とはまた別に何かしらの『力』を保有しているらしい。
そして何より冷徹な知略と策謀を張り巡らせ、膨大な規模の配下と傘下組織を操り巨大
マフィアを取り纏めるカリスマの持ち主。
年齢は定かではないが、ガイオウが共和制となる以前に存在した麻薬売買組織の関係者であった模様。
その組織は過去
愚王によって壊滅させられたが、ウルラによって残党が纏め上げられペッカートルへと再編された。
同じ四大家族の一角である『コルヴォ』の首領
“烏王”カリウスに対しては、何やら異様な執着と警戒を見せているらしい。
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ウルラがかつて属していた麻薬売買組織は愚王によって壊滅しているが、その発端は『組織の幹部が愚王の悪口を言った』という噂が愚王の耳に入った為。
これに怒った愚王がその幹部を殴り飛ばそうと組織に殴り込みをかけ、そのまま激しい戦いとなり組織の頭目は戦死、壊滅へと至った。
―――噂の出どころや、悪口を言ったという幹部が誰だったのかは未判明。
そして組織の壊滅後、帰路の途中だった愚王は疲弊していたところを組織残党に狙われた事で命を奪われる。
―――組織壊滅から残党襲撃までの間隔が、あまりにも速やか。
王の死を発端にクーデターが発生し国政は共和制へと移行、その際にマフィアが介入した事が現在の国の腐敗と悪政の始まりとされる。
愚王による犯罪組織の壊滅と愚王の死、王政から共和政への移行に乗じたマフィアの介入。
これら一連の流れにウルラの存在が大きく関わっていたのでは、と一部では噂されている。
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最終更新:2024年02月23日 10:32