万年桜

ロブラヌア諸島でのみ生育する樹木。
神代桜』の枝を接ぎ木する事によって生まれた桜であり、名前の通り一年中咲き誇っているのが最大の特徴。
しかし一見花が咲き誇っているように見えるが、それらは全て枝に茂った小さな薄桃色の葉である事に留意。
花が咲くのは通常の桜と同じく春のひと時のみである。

この万年桜の花弁や葉には不可思議な栄養素が含まれているらしく、枝から落ちると即座に土壌に還元され一年中葉を茂らせる為の養分になるようだ。
基本的に人間が食べる用途には向かないものの、動物や魚が落ちた花や葉を摂取する事によってその身を桜色に染めていくと言う。
薫桜鮎を始めとしたこの地の生物群が体に桜の色や香りを持っているものが多いのはこれが理由とも。

また、葉や樹皮は仄かに良い香りを放っているので香の原料としても使われている。


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最終更新:2024年10月31日 22:27