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「-CROSS OVER 5-代償と対価-」


作者:本スレ 1-710様

291:-CROSS OVER 5-代償と対価- 投稿日: 2012/04/02(月) 01:47:38

本スレ1-710です。
本スレ1-091様のお子様とうちの子のスピンオフな二次SSの第5話を仕上げましたので、
お知らせします。(第4話は、創作してもらうスレ 1-283へ)
以下、属性表記です。
 ・本スレ1-091様(本スレ1-866)の設定と、うちの子の設定(設定スレ1-036)を足した
  現代風ファンタジーな世界観での二次SSです
 ・エロなし、SS終了後の設定補足コメントにグロ表記少々あり
 ・ストーリーは長めで、続きあり、今後も多分、かなりのご都合主義的展開を含む
 ・主な登場キャラクターは、繊様、柳様、アル、ウィル、エイシアといったところ
 ・今回は、柳様、繊様、アル、ウィルあたりがメインキャラクター
 ・設定準拠ではない表記を若干含みます
 ・キャラ&設定が1-091様の公式設定から外れている可能性あり
こんな感じですがよろしかったらどうぞ

291:-CROSS OVER 5-代償と対価- 投稿日: 2012/04/02(月) 01:47:38

「やはり、貴方と剣を交わす事が出来て良かった」

その言葉が相手の闘争心を更に煽る事を了知しつつ、ウィルは、微笑みながらそう言った。
同時に、自らの手元に創り上げた蒼い光の粒子で構成された片刃の長剣にも近しい長さを
持つブレードを勢い良く振るう。

それは、つい先程、アルと今、自らが目の前で対峙している、この緑暗色の瞳を持つ、端
正な顔立ちの二刀流の剣を携えた男の間に割って入った際に、自らが持ち合せている能力
をもって、生成したものだ。
勢いを付けた鋭い剣撃を交えながら、ウィルは、これまでの間、目の前のこの男とほぼ、
互角に渡り合っていた。

そうして、目の前の男と剣をかわし合い、ウィルが自らの剣を振る度に、その動きに合わ
せて、彼の背中で一つに束ねられた、真っ直ぐで、長く流れるような墨色の髪がなびく。
また、彼が今、直前に振るった太刀筋は、それまでよりも剣の振り幅をより大きく取り、
相手の目の前で自身の剣をほぼ、水平に一閃させるような軌道を描くものだ。

そんな太刀筋での一撃が、この相手に止められずに済む筈など、ない。
ウィルは、その事を了知しつつ、この緑闇色の瞳の男に向けて、敢えてその一撃を放った。
もちろん、それは、相手への更なる挑発の意図を意識したものに他ならない。

直後に、ウィルが想定していたとおりに、剣と剣がぶつかり合う、激しい音が辺りに響き
わたる。
ウィルが自らの左手に構えていた片刃の大剣から放った一撃は、ほぼ、同時に柳が繰り出
していたフランベルグによって、受け止められていた。
柳は、相手が放った一撃を受け止めた後に、再び容赦なく、もう片方の手に携えていたレ
イピアで、風を切るような一撃を繰り出していく。

「今度の獣は、要らない口を利く事が、少々、多いとみえる」
「それでも、随分と手を抜いていた、あいつと比べれば、
 貴方を、より満足させられているんじゃないかと思いますが」

レイピアでの攻撃を繰り出すと同時に、薄く微笑みながらそう言った柳の言葉に、ウィル
もまた、笑顔で応じながら、相手からの攻撃をかわした。

「あ、」

柳からの鋭い攻撃を避けた直後に、ウィルは自分の右頬の辺りに小さな痛みを感じて、僅
かに声をあげた。
どうやら、相手からの攻撃を完全に避けきれなかった所為で、右頬に軽い切り傷を作った
らしい。

目の前の緑暗色の瞳を持つその男は、そんなウィルの様子を見ると、その整った面ざしの
微笑みを僅かながら強くする。
相手のそんな様子を目にしたウィルも、先程までとは全く異なる気配を帯びた微笑みを返
した。
その微笑みは、ウィル自身が普段、表に出す事など全く無い、彼が心の奥底に封じ切って
いる、闇い感情を露わにしたような、性質を帯びたものだった。

同時に、ウィルは自らの剣をより一層激しく、叩きつけるようにして、目の前の相手へと
打ち込んでいく。
彼が繰り出した剣の攻撃は、相手が構えている二振りの剣によって、ことごとく受け流さ
れ、打ち払われる。
それでも、ウィルは、それに構う事無く、更に速度を増した剣さばきをもって、攻撃を繰
り出しながら、相手との打ち合いを淡々と続けていった。

残念だね、本来、俺は、こういうの、嫌いじゃないんだ。
どちらかというと、こういう本性が呼び覚まされるような、生死の淵で相手と命を賭けた
遣り取りをするのは、性に合ってる方なんだ。

俺は、貴方と同類なんだよ。
恐らく、深い処では、貴方が持つその感情にも、通じている所が多分にあるんだろう。
だから……これ以上、貴方を悦ばせる為の贄にはなれないな。

ウィルは、そんな事を思いながら目の前の相手と剣を交わし続ける。
そうやって、剣を交わし続けるうちに、ウィルは、無意識のうちに、先程、相対する柳が
見せていたのと同じように、より残忍な性質を帯びた表情を見せながら薄く微笑んだ。

「くっ、ははっ、同類という事ですか。でも、私とは随分と器が違うと思いますがね」

相対する緑闇色の瞳の男――柳は、目の前の長い墨色の髪とトパーズブルーの瞳が印象的
な青年が無意識のうちに、自分の本性を曝け出すような表情をしている様を見て取った。
その瞬間に、柳は相手をより一層、見下すようにして笑いながら、そう言った。

「貴方と本気で殺り合えないのが、本当に残念だ。でもね、もうすぐ終わりますよ」

相手の言葉を耳にしてから、ウィルは呟くようにそう言うと、瞬時に、相手の間合いを少
し広く開ける。
その直後に、彼は、蒼い光の粒子を帯びた大剣を一気に薙ぎ払うようにして振るった。

彼の放った一撃は、切り裂くような烈風とともに、大剣を構成しているのと光の粒子と同
質の力そのものを乗せたもので、明らかに今までのものとは異なる質を帯びたものだった。

「繊、もう少しの間だけ、エイシアの事を頼めるかな」
「えっ」

ウィルが柳に向かって、その攻撃を放つ直前に、アルは、繊にそう告げると、その場から
静かに立ち上がった。
その瞬間、彼は、目にする誰もが本能的な生命の危機感を感じるような性質を帯びた気配
をこの場に生じさせる。

同時に、アルは自らの右手に、その能力を持って生成した金色の粒子を纏う両刃の大剣を
再び、瞬時に出現させていた。
その大剣を、それ程は離れていない、この部屋の壁に向かって、アルは自らの能力を乗せ
たまま、全く手加減する事無く、一気に振り抜く。

彼が剣を振り払ったその直後に、辺り一帯が強い光に包まれた。
それから僅かに遅れるようにして、大きな爆発音にも等しい音が鳴り響き、熱を帯びた風
が辺りに吹き渡る。

アルが壁に向かって放った、その一撃は、その力をもって、目の前の壁に、外部へと完全
に通じる大きな穴を開けていた。
この堅牢な作りの建物の壁を打ち壊す為に、彼は、当初から狙いを定めた上で、先程の一
撃を放っていたのだ。

繊は其処から見える青い空の拡がる景色を見て、今、初めて、自らの居る場所が、この建
物のかなり上層階に在る場所なのだという事に気付かされた。
アルが開いた外界へとつながるその場所からは、部屋の中へと向かって、外からの強い風
が吹き込んでいく。

直後に、自らのすぐ傍で、未だに意識の戻らないエイシア方の事を軽く抱き抱えるように
したまま、その場に座り込んでいた繊に向かって、アルは手を差し伸べながら言った。

「立って」
「あんた、一体、何をやってんだ! おまけに、こいつの事はどうすんだよ!」
「大丈夫、後は、ウィルが引き受けるから」

未だに気を失ったままのエイシアの身を案じて、強い口調で言った繊に対し、アルは、僅
かに微笑みながら、そう答えを返す。

「ウィル、後を頼む」
「解ってるよ」

アルが続けた言葉に対し、いつの間にか、そのすぐ傍に控えていた、ウィルが応じた。
ウィルは、先程、アルが、この部屋の壁を叩き壊した際、同時に、それとは、全く逆の方
向――柳へと同じような性質を帯びた一撃を放っていた。
だだし、こちらの一撃の方は、ウィル自身が、アルの隣へと自らが移動する為の時間をほ
んの暫くの間だけ稼ぐことを目的としていたものだ。
また、なおかつ、相対していた柳への足止めを目的としていた為に、その規模と威力が全
く違ってはいたが。

そうして、当初から予定していたとおりに、ウィルは、自らが作り出した機会に乗じて、
アルの傍へと移動を終えていた。
しかし、ウィルの視線は、未だにアルとは逆の方向――柳の姿が映る、その方向に向けら
れている。
ウィルの視線の先には、もう既に、先程と変らぬ様子で、傷一つ負う事なく、まるで何事
も無かったかのように、両手に剣を携え、唯一人、佇んでいる柳の姿があった。
相対する男の端正な顔立ちには、つい先程まで、ウィルが見せていたのと同じような、残
忍さを帯びた微笑みが浮かぶ。

つい先程まで、自分の能力によって生成していた光の粒子を帯びた大剣は、ウィルとアル
のそれぞれが、自らの意思をもって既に手元から消失させていた。
それでも、ウィルは、敢えて、自らの手元に大剣を再び、生成する事をしなかった。
ただ、強い視線をもって、柳の事を見据えながら、その場で、自らの姿勢を低く落とす。
相手の方を見据えたまま、ウィルは、未だに全く意識の戻らないエイシアの身体を床の上
から、そっと抱き上げる。

一連の動作の中で、ウィルが自身の腕の中のエイシアに視線を送る事は殆ど無かった。
だが、その立ち振舞いからみても、この墨色の長い髪の上背のある青年が、自らの腕の中
に抱き抱えている白銀の髪の青年の事を、どれ程、大切に想っているのかは、目にする者
には明らだった。

その様子を少し離れた位置で目に留めていた柳は、ウィルに対して、すぐに追撃の手を下
そうとはしなかった。
ただ、「実に面白い物を見せてもらった」とでも言いたげな、それでいて、冷めた、冷やや
かな視線をウィルへと送る。
また、アルの方も、傍に位置するウィルと柳が対峙するその様子を気に留めてはいたが、
敢えてそちら側へは視線を向けなかった。

「繊、行くよ」

アルは、ウィルがエイシアを抱き上げたのと、ほぼ同時に、繊に短く声をかけていた。
その声とともに、繊のしなやかな線を描く身体をアルは、易々と引き上げる。
そうして、アルは、彼自身の見た目からは、想像できない程、流れるような動作で自らの
両腕で、繊を横抱きにして抱え上げた。
自分とそれ程大きく体格の差も無い青年に、異議を唱える隙すら、与えられる間も無い程、
全く自然な様子で、抱き抱えられた事に驚いた繊は、思わずその場で声をあげる。

「えっ、あ、止め……」
「無理だよ。この状況で、止められない」

繊の声に対して、アルは事も無げに切り返す。
それから、アルは繊を横抱きにして抱えたまま、先程、自らが開いたこの部屋の外へと繋
がる出口へと向かって、軽々とした所作で駆け出し始める。

「って、お前っ! あいつ等は、どうすんだよ!!」
「すぐに追ってくるから、大丈夫」

その遣り取りを耳にしていたウィルは、それでも尚、未だにこの部屋の外へと駆けてい
くアルと繊の方に、振り返りってはいなかった。
ウィルは、気を失ったエイシアの身体を抱き抱えて、その場に立ったまま、ただ、先程と
変る事なく、鋭い視線で柳の方を見据え続ける。
相対する柳の方も、そんな視線をもって、ウィルの方を見据えたまま、敢えて仕掛ける事
をせずに、その様子をただ、嘲うかのような視線で見ていた。

ただ、柳の方も、この場で敢えてこれ以上、彼等を仕留めるという目途で仕掛けるつもり
は、もう、全く無かった。
それは、その行為を実行せしめ、今、この場で、彼らを仕留めるには、自分自身の方も、
更なる代償を払わなければならない状況にある事を冷静に思考した上での判断だ。

また、重ねて、これまでの遣り取りを経て、今回は、この自分にとっても、それだけの対
価を払うに値する収穫と価値があったと考えていたからでもあるが。

繊を逃すというのは、実に惜しい。
しかし、欧州の離れた地において、この魔獣という生物が飼いならされつつあるという、
事実を自らが目の前で、確認できたというのは、これ以上は無い対価だ。
こちら側が、この施設や設備に対して、これだけの被害を被る事になった分を含めたとし
ても、実に得難い収穫になったと言っても良いだろう。

また、こちら側とも対等な立場にあるのだとでも言いたげな、この強い意思に満ちた視線
を未だに投じている、半人半獣の魔物共を、いつかまた、ゆっくりと弄り殺すという、新
たな愉しみも出来た。

「まあ、それでも、このまま無傷で還すつもりはありませんが」

鋭い視線でこちらを見ていたウィルに対して、柳は、何気ない別れ際の挨拶を贈るように、
そう呟いた。
その言葉と同時に、柳は、自らが右手に構えていたフランベルグを、思い切り薙ぎ払うよ
うにして振るう。
それは、柳が、今更ながら、今、ここに至って、初めて、自分自身の力を加減する事無く、
繰り出した一閃だった。

柳からの一撃を防ぐ為に、ウィルは、その場で、一言も発する事なく、すぐさま左手に先
程と同じように大剣を出現させた。
そうして、その剣をそのまま、柳の剣から放たれた、剣圧とそれに伴う剣風を打ち消す為
に、横薙ぎにして一気に振り払う。
ウィルは、その動作をもって、相手からの攻撃を防ぎつつ、残りの右腕だけで意識を無く
したままのエイシアの身体を支え続け、自らの腕の中の大切な青年の事も庇いきる。

「く、あっ!!」

それでも、柳から放たれた一撃に伴って、生じた鋭い風を伴った剣圧を完全に防ぎ切る事
が出来なかったウィルは、その切り裂くような剣風を左肩に受けて、声をあげた。
彼が、ほぼ無意識に声を発したと同時に、その左肩には、紅い鮮血が迸り、深い裂傷が生
じていた。
自らが受けた傷に僅かに顔を顰めながらも、ウィルは、それでも自らの手元から大剣を放
す事なく、それを再び、大きく振るった。

ウィルは、直後に大剣を手元から消し去ると、意識を無くしたままのエイシアの身体を両
腕でしっかりと抱えたまま、後方へと大きく、跳躍をかける。
その跳躍で床へと着地した後で、彼は行動を止める事なく、再び強く跳躍をかけると、先
程、アルが切り開いていた壁際の出口までの距離を移動し終えた。

そのまま、ウィルは、エイシアを両腕で抱き抱え、出口に背中を向けた体勢を保ったまま、
躊躇う事無く、出口から外へと自らの身を投じていった。
また、それより少し前に、この場所に到着していたアルは、ウィルが外の階下へと身を投
げ出す瞬間を待っていた。
ウィルが外へと落下していくのを確認したアルは、繊を両腕に抱えたまま、眼下の中空へ
と正面を向きながら、自身も跳び込むように身を躍らせていく。
その身のこなしは、繊が彼の行動に、驚き、否定の声を上げる間も無い程に早い。

同時にアルは、その眼下の中空へと、先程から続く痛みには、全く構う事無く、傷を負っ
たままの自らの左手を、振りかざした。
アルは、そのまま、自らが使役する能力持つ、金色の粒子の全てを引きだすようにして、
思い切り自らの眼下の地上へと向けて放つ。

アルの手元から放たれた金色の粒子は、それまで何もなかった中空に、一瞬にして、大き
な光と炎を出現させ、辺りに強い熱風と轟音を響かせながら弾けるように、拡がっていく。

僅かに遅れて、ウィルの方も、下へと落下していく中で、上空を見据えたその姿勢のまま、
たった今、自分が落下してきた建物の上方へと、肩の痛みを堪えつつ、左手をかざす。
自らの手元に集めた蒼く輝く粒子を蒼銀の炎へと生成したウィルは、それをそのまま上空
へと放った。

アルとウィルが放った2つの炎は、その瞬間、地面へと落ちてゆく彼等を包み、炎の外側
からは、彼らを目視する事が不可能な程度に、外からの視界を完全に封じ切った。

「えっ、うそ! お前ら! 本当に馬鹿だろっ! これ、一体、どうすんだよ!!」

繊はアルに抱きかかえられたまま、辺りが炎に包まれていく様を間近に垣間見ながら、そ
う、声をあげた。
そんな反応を見せた繊に対して、アルは、自らの腕で、相手を抱き抱えたまま、耳元で囁
くように返事を返す。

「自覚はしてる。繊、これ以上、喋ってると舌噛むよ。
 それと、君にしか出来ない事を頼む。でないと、本当に、このまま地面に落ちる」
「えっ、あ! お前ら……、勝手に人を当てにするなあぁっ!!」

アルからの返事を受けた繊は、先程よりも、更に速度を増して落ちてゆく状況の中で、僅
かに身体を震わせつつ、叫ぶようにそう言いった。
同時に、今、現在、自らが存在するこの空中から、他の場所へと瞬時に移動する為の手段
となる扉を自らの能力をもって作り出し、それを開くべく、自らの能力を行使する。

繊が自らの力を行使した瞬間に、今までに何も無かった、炎に包まれた空中に突如として、
扉が呼び出され、その先の空間が開かれる。
その直後から、地面へと向かって落下していた筈の彼等は、扉の向こう側に在る世界へと、
落ちていく事になった。

そうして、彼等が扉の向こう側の世界へと、落下していった後で、繊の開いた扉が空中か
ら完全に消失するのと時を同じくして、アルとウィルが放った炎も空から消失していた。

ただ、先程、アルが外へと開けた大きな壁の裂け目から見下ろすようにして、眼下の様子
を確認していた柳と、この周辺の地上に配備されていた兵士達だけが、その炎と共に、彼
等が消失していく様を見届けていた。

【 続く 】

※wiki収録後に、一部修正を加えました。
※設定スレ1-036のSSは、創作してもらうスレ 1-172194

291:-CROSS OVER 5-代償と対価- 投稿日: 2012/04/02(月) 01:47:38

以下、ここまでの設定の補足などを少しご紹介

◆彼等の能力について
 最初は、能力で生成した剣…なんてものを持たせる予定は無かったんですが、戦闘シーンに
 派手さが欲しい…という事で、この形になりました
 おまけに最後の方で、建物を一部破壊したり、様々な形で便利に能力を使ってますが、当初
 はちゃんと小型の爆弾かなんかを持ち込んでもらう予定だったんです…でも、多分セキュリ
 ティが厳しくて、そりゃ無理だろ!ということで、結局、全ての矛盾を能力で押し切る事に…
 ご都合主義で本当に申し訳ない…
 ちなみに、彼等には、相手を殺したという実感が欲しい時などに、ほぼ素手に近しい形で、
 相手の身体を引き裂くとか、自らの拳をもって、相手の身体を抉るように完通させるとか、
 結構酷い形での殺しもやるという設定を付けてるんですが、(順序的にはエイシア>ウィル
 >アルという感じ)今回、全く活かせなかったよ!

◆能力で生成する炎の色
 アル…金色の炎、ウィル…蒼銀の炎、エイシア…白銀の炎、シルヴィア…瑠璃色の炎

※ウィルよりもシルヴィアの放つ炎の青の方が全体的に濃いめの色になります
 シルヴィアの炎には銀色(白銀)の色味は全く無くて、青単色でのグラデーションを帯びた炎
 といった感じです

◆治癒能力
 一応、全員が持っている能力なんですが、個体差がある事になっていて、

 ① 治癒力の高さ ⇒ アル>シルヴィア>エイシア>ウィル
   アルだと、限りなく死の瀬戸際に近い重傷者でも救えるけど、
   ウィルだと、今回の繊様の腹部の傷を治癒できる位が限界といった感じ             
 ② 痛覚を引き受ける感覚の高さ ⇒  アル >エイシア>シルヴィア>ウィル
   引き受ける人の元の痛覚に対し、各、1.2倍   1.0倍  - 0.3倍  -0.5倍 位

   ただし、アルの場合、本人にある程度、痛覚への耐性があるようなので、実質、1.1倍程度
   ウィルの場合は、今回の繊様の傷をアンプルなしで直したとしても、引き受けた傷の痛みで
   気を失う事も無く、数分程度、その場で蹲る位なんじゃないかと思います(一時的な痛みを
   遣り過ごせば、ほぼ、普段通りに動ける位)

   また、治癒した相手の方にもほんの少し、痛覚や身体の火照り(熱を帯びた痛みの名残にも
   似た感覚…w)を残します
   あと、自分自身の事だけは、こんな風に負荷をかけなくても、治せますが、傷の度合いによ
   っては(傾ける力の多寡によっては)気を失う事もある…といった感じです
   あまり簡単に治癒できる設定にしたく無かったので、割と中途半端な能力なんだなーと思っ
   ていただけると良いかもw
◆リミッター
 これも最初に付ける予定が無かったもの
 能力に頼りきる描写が増えるにつれて、柳様との力量差が出てきてしまったので、後付けで書き
 加えましたが、あんまり意味が無かった気が…
◆エイシアのダガーナイフ
 彼がこれを使ってたのは、一応、力を温存する為です…でも、これもあまり意味がなかった気も
 します…w
◆アンプル
 血液でも良いじゃんか!とも思ったんですが、血液って、凝固しやすいしね…
 ということで、黄金色の排泄物の方になりました
 でも、それ、何処に仕舞ってあったんだ!とか、そういうのは、セキュリティ(所持品検査的な
 もの)に引っかからないのかとか、それは一体、誰の排泄物だ!とか、考えちゃだめだ!

以上、設定の補足でした!お付き合いいただき、ありがとうございました!
設定を矛盾させない話を書くって難しい…


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最終更新:2012年09月06日 20:46