「-CROSS IMPACT THE 1st-交錯する感情-」
作者: SS 本スレ 1-710様
251 :CROSS IMPACT THE 1st-交錯する感情-:2013/06/15(土) 04:11:02
本スレ1-710 です
本スレ1-200様 の
お子様(設定スレ 2-014) とうちの子のスピンオフな二次SSの第1話を
仕上げましたので、投下します。以下、属性表記です。
・
設定スレ 2-037 の共通設定を下敷きにした現代風ファンタジーな世界観での二次SSです
・ストーリーは長めで、続きあり、今後、多分、かなりのご都合主義的展開を含む
・登場キャラクター&CPは、アレス様×メサイアです
・二人の年齢は多分15-16歳位?
・今回はエロなし(微エロ?)
・メサイアに世界最高峰機能を持つ個体との設定を付けたままになってます
・設定準拠ではない表記、設定矛盾のある表記を若干含みます
・キャラ&設定が1-200様の公式設定から外れている可能性あり
こんな感じですがよろしかったらどうぞ
252 :CROSS IMPACT THE 1st-交錯する感情-:2013/06/15(土) 04:12:33
「メサイアが、東欧州連合の研究施設から逃亡したそうだよ」
それは、つい、先刻、彼が耳にした言葉だ。
――メサイア。ただ、あの時、一度限りの邂逅を果たした、人工生命体の少年――いや、
もう、今は自分と同じ、18歳位の青年になっている筈だ。
『私は、ただ、私自身が求めるものを得る為に、此処で過ごしているだけだよ』
そういって微笑んだ、出会った当時の金髪碧眼の少年の美しい姿が、青年の脳裏に不意に
思い起こされる。
「君は、本当に欲するものの為に行動を起こしたというのか」
青年は無意識のうちに小さな声で、そんな言葉を口にしていた。
直後に青年は、彼自身の強い意思を宿す漆黒の瞳と、精悍な顔つきをした面差しに、複雑
な感情を垣間見せるような表情を浮かべた。
それは、憐れみを伴う感情のようでもあり、少し苦みを帯びた感情のようにも受け取れる
類のものだ。
あの時も、君は僕の事を完全には受け入れようとしなかった。
僕と共に逃亡する事だって、出来たというのに。
やはり、君は、あの時からもうずっと、僕の事など必要としていなかったのか。
それでも、僕は、いつか君を自分のものにすると誓ったんだ。
――君にとって、僕が必要な存在だという事を証明しようと誓ったから。
「メサイア、必ず君を僕のものにするから」
青年は自らの内側に込み上げる一際激しい感情とともに、左手をきつく握り込んだ。
それと同時に彼の脳裏には再び、金髪碧眼の美しい少年の姿が鮮やかに描き出されていた。
※
彼が最初に目にしたのは、陽光溢れるこの建物の最上階のフロアに一人佇む、金髪碧眼の
少年の姿だ。
少年は、緩やかに波打つ金色の長い髪を左側の首筋近くで一束に束ね、真っ白な衣服に身
を包み、その場に立っていた。
金髪碧眼の少年は、その場に佇んだまま、このフロアを初めて訪れた漆黒の瞳と黒髪の
精悍な顔つきの少年の方へと、視線を向けていた。ただ、それだけの事だ。それでも。
このフロア内に身を置くには、金髪碧眼の少年は、全くもって不釣り合いな存在のように
思えた。
それは、このフロアで少年の姿を目にする誰もが、同種の違和感にも似た感情を抱くよう
な光景だといって良いかもしれない。
この建物は、人工生命体等を含めた生物兵器全般について幅広く研究・開発を行う事を目
的として造られた施設内の一角にある。
少年は光り輝く陽光を浴びながら、純白の衣装に身を包み、たった一人で、この建物内の
最上階にあるフロアで佇んでいた。彼の背中に翼があるという訳でもない。
それなのに、金髪碧眼の少年の姿には、まるで宗教画に描かれている天使――聖なる御使
いが、今、この場に具現化したのだと、そんな印象さえ、呼び起こさせるような雰囲気が
あった。
「よくきたね。君が、アレスだね」
金髪碧眼の少年は、彼の事をただ、言葉無く見ていた、漆黒の瞳と黒髪の精悍な顔つきの
少年へと穏やかな声で呼びかけた。
彼が「アレス」と呼びかけた漆黒の髪と瞳の少年の方は、このフロアを訪れてから、未だ
に、一言も発していない。
相手から声をかけられた直後にも、フロアの入口付近から、アレスが動く事はなかった。
入口のドアは、先程、アレスに付き添ってきていた職員が帰る際に、オートロックで完全
に閉じられている。
多分、彼一人の力では、今、現時点においては、再び開ける事は適わない。
だから、今、彼がその場に留まり続けるというのは、全くもって無意味にも受け取られる
行為だ。
そうした状況にあっても、なお、アレスは未だにその場に留まったまま、金髪碧眼の少年
へと鋭い視線を投じていた。
自らの方へと鋭い視線を投じてくる相手の様子を目にしつつも、金髪碧眼の少年は、再び
アレスへと声をかけた。
「私はメサイア、LE-MESSIAH-TYPE-Ω1という。君と同じ、人工生命体だよ。
君は、君自身の造り手のフランツ博士と、私の造り手のリチャード博士の命令を受けて、
此処へ来たんだろう?」
「だから何だというんだ。
それに君は、エドワード・グレイス・ハーグ博士によって造られたんじゃないのか」
メサイアという自らの名を名乗った、金髪碧眼の少年に対し、漆黒の髪と瞳の少年――ア
レスは、鋭い視線を保ったまま、幾分、強い口調でそう言った。
そんな相手の様子を目に留めていたメサイアは、アレスに対し、一瞬ではあるが、新鮮な
興味を覚えたのだとでも言いたげな表情をした後で、再び軽く微笑んだ。
「違うよ。確かに私の生成コードを組んだのは、ハーグ博士だけどね。
造ったのは、リチャード博士なんだ。それから、君にとってはどうなのか解らないけど。
こんな風に同じ年頃の人と逢える機会は、私には滅多にないんだ。
どうぞ。何も無い所だけれど。そんな所に立っていないで、ゆっくりしていくといい」
アレスへと向かって返答を返した直後、メサイアは、常日頃から使っているベッドの置か
れた方向へと向かって歩いていった。
彼は、そのままベッドの端へと腰掛けてから、自らが履いている純白に染め抜いた柔らか
な皮で誂えられた、膝下丈のブーツの留金を外しにかかる。
「何故、そんな事をしているんだ」
「君は、私と、あれをしにきたんだろう?
――リチャード博士は、何時もと違う趣向も良いだろうと、言っていたから」
相対する金髪碧眼の少年の先程からのあからさまな所作と返答を受けて、アレスは、ほん
の一瞬だけ、驚いたような表情を見せる。
「何の事だ」
「何も聞いていないのか」
アレスからの返答を受けて、今度はメサイアがその表情を僅かに変えた。
自らの面差しに困惑にも似た表情をごく僅かに覗かせた後で、メサイアは再びアレスの事
を見つめ返す。
「僕は、ただ、今日、此処で、
リチャード博士が寄越した人工生命体に会ってこいと言われただけだ」
「聞いているのはそれだけか」
「そうだ」
その短い言葉を聞き終えたと同時に、メサイアの表情が明らかに曇る。
メサイアは、そのまま、自らの膝の上に両肘を置き、遣り切れないといった様子で自らの
両手を額へと充て、その場で蹲るように身体を屈めた。
まただ。
また、自らの望まぬ事を、他人の享楽的な欲求を満たす為だけに、其処に至る過程までも
含めて、他人を愉しませる為だけに、あの行為を成す事を求められているのだ。
貴方は……私に、自ら彼を誘えというのか。
自ら進んで……私の方から彼に仕掛けろという事か。
メサイアは自らの造り手――リチャード博士が目の前の漆黒の髪と瞳の少年を差し向けた
意図を改めてそんな風に受け止め、噛みしめていた。
――あの行為を自ら望んだ事など、ただ一度しかない私に。
それも、本心からを望んだ事など一度もない私に……それを成せというのだろう。
目の前のこの少年を差し向けた、造り手の意図を明確に理解したメサイアは、先程来から
の姿勢を崩す事なく、再び小さな声で、アレスに向かって、途切れ途切れに、声をかける。
「……済まない。……頼む、から……私の、傍に来てくれないか」
「何故だ」
「私がそれを望んでいるからだ!」
アレスからの短い問いかけに対し、メサイアは直情的な感情を乗せ、それを抑えること無
く、真っ直ぐに言葉を返した。
その言葉とともに、アレスの方を見据える彼の面差しには涙が浮かぶ。
自らの碧い瞳から不意に零れ落ち始めた涙に気付くと、メサイアは、それを拭おうと自ら
の顔へと手を充てた。
メサイアのそんな表情と所作を目に留めたアレスは、漸く彼の方へと足を進めていった。
自分と同じ年頃のこの美しい天使のような面差しと澄んだ碧い瞳を持つ少年が、彼の姿に
は似つかわしくない様子を見せた事に、純粋な驚きと興味を覚えたからだ。
アレスはメサイアが座っているベッドの傍に来ると、俯いたままの金髪碧眼の少年を見下
ろすようにしてその場に立った。
「何故、そんな風に泣いているんだ」
「解らない」
「何故、僕を呼んだ」
アレスからの一度目の問いかけに、メサイアは俯いたまま、ただ、短く返答を返した。
だが、同じ相手からの二度目の問いかけに対する彼の反応はそれまでとは違った。
メサイアは、アレスからの短い問いに対して、僅かに肩を震わせ、息を詰める。
「……頼む、から……俺を、抱いて……」
今までよりも少し間隔をあけた後で、遣り切れない想いを抱えたまま、メサイアは自らの
声を振り絞るようにして、小さな声でそう言った。
直後に、メサイアは僅かに涙の跡が残る自らの面差しを上げて、アレスの方を見据える。
彼には自らがこんなにも唐突な言葉を述べているという自覚も、相手にそうした事を述べ
るという事に対する羞恥もあった。
それでも彼が自分自身の顔を上げて、相手の方へと視線を向けたのは、自らが真剣にそれ
を望んでいるのだという意図が伝わらないと思ったからだ。
メサイアからの唐突な言葉を受けて、アレスは、再び、ほんの一瞬、驚いたような表情を
見せた。
アレスは、自らの強い意志の宿る漆黒の瞳で、ただ言葉無く、自らの方へと視線を合わせ
るメサイアの方を見据える。
互いに視線を合わせていた僅かな合間にも、目の前の金髪碧眼の見目麗しい少年の表情が
羞恥に染まってく様を目に留めたアレスは改めて、その相手へと声をかけた。
「その意味を解って言っているのか」
アレスからの問いに対して、メサイアはただ、言葉無く頷いた。
相手がそう返してくるのは解っていた。馬鹿げた質問だとは思うが、アレスは目の前の金
髪碧眼の少年にそう聞くことを止める事が出来なかった。
今、自分の目の前に座るこの少年は、新たな人工生命体モデルを発表する度に、極めて優
れた個体を次々と生み出した、エドワード・グレイス・ハーグ博士が製作――正確には、
設計を手掛けたということのようだが、とにかく現存する最高峰のモデルだと聞いていた。
彼――メサイアは、恐らくは、アレス自身よりも強い能力を有している筈なのだ。
今、この場で確認する限りでは、メサイアは、首輪と腕輪を身につけている。
それは彼が持つ能力の発動を阻害する為の何らかの装置が組み込まれているものだろう。
それでも、メサイアがその気になれば、自分をねじ伏せる位なら、造作も無く成し遂げる
のだろうと思っていたのだ。
だから、アレス自身は、自分自身がこの先、生き長らえる為にも、自らの成せる事は全て
成すという覚悟をもって、メサイアの事を見据えていたというのに。
それなのに、自分よりも明らかに格上の能力を持つ、彼――メサイアの方から、自ら進ん
で、自分に組み敷かれる事を望むなど、アレスには納得がいかなかった。
アレスは自らのそんな想いを抑える事なく、メサイアに対して、続けざまに問いを投げ、
ぶつけてゆく。
「何故、こんな事を受け入れている」
「欲しいものがあるから」
「何が、欲しいんだ」
「君が欲しい」
一方のメサイアの方も、投げられた問いに対し、つい先程の羞恥を帯びた表情から一転し
て、彼が本来持つ、冷静な表情を取り戻しながら、間を置かずに答えを重ねた。
メサイアが最後に返答を返した、その直後に、アレスは表情を変えた。
アレスからみれば、それは、酷く不誠実な返答に思えたからだ。
相手を希求するという意図さえも、メサイアの表情にはあまり見出せない。
だからこそ、メサイアが淡々と述べた言葉を受けて、アレスは、目の前のこの金髪碧眼の
容姿端麗な少年が、自分の事を見下しながら応じているかのような印象を受けたのだ。
「ふざけるな!」
「ふざけてなどいない。君が欲しいと言ってるんだ」
「なぜ、そんな……」
メサイアが何故、そんな事を言うのか。
アレスには彼の意図が全くと言って良い程、読めなかった。
自らの内側に生じた憤りを帯びた感情を率直に乗せて、アレスは、幾分、声を荒げながら
相手へと問い続けた。
このフロアが単なる独居房ではない事は、誰の目から見ても明らかだ。
恐らく、此処は、この金髪碧眼の少年――メサイアただ一人を隔絶し、拘束する為だけに
創られた場所だ。
それでも。アレスには、何故、彼が抵抗する意思を殆どと言って良い程、見せる事なく、
この場に留まっているのか解らなかった。
「何故だ、何故、君は此処に居るんだ。納得がいかない」
「私は、ただ、私自身が求めるものを得る為に、此処で過ごしているだけだよ。
ただ、それだけなんだ」
アレスが見せた苛立ちにも似た感情を乗せたまま、再びぶつけた問いに対して、メサイア
は、僅かに哀しみを帯びた表情で微笑みながら、そう答えた。
「君の欲するものは何だ」
「御託はもういい。私とそういう事をするのか、しないのか、と聞いている。
もっとも、君がそれをしないと言うのなら、代わりの者が寄越されるだけだ」
再びアレスから投げかけられた問いに対し、メサイアは幾分語気を荒くしながら、鋭い視
線をもって相手へと返答を返す。
メサイアからの返答を受けて、アレスは、改めて、このフロア全体を見回し、確認するよ
うに視線を巡らせた。
このフロアには、彼の行動を監視する為の数台のカメラが設置されている。
その他の設備といえば、普段から彼が使用しているのであろう、飾り気のないベッドと、
さして大きくもない、テーブル一つと、それに合わせた椅子四脚が置かれているのみだ。
加えて、外界に面した二つの壁面全てが透明な強化プラスチックで造られており、フロア
内に併設されたバスルームでさえ、硝子張りとなっていた。
最低限の目隠しがなされているのは、トイレだけで、壁面と同じ白い色でペイントが施さ
れている。
でも、この場所は、メサイアが一人で過ごすには、些か広すぎるだろうと思われる面積を
有していた。
更に全体を白で統一し、空間にゆとりを持たせた造りと、床に張られた白大理石をはじめ
とした質の高い資材が用いられている。
そうした状況からも、何らかの特別な意図や趣向を含みつつも、此処がメサイアの為だけ
に造られた特別な場所なのだという事が解る。
でも、こんな場所で――メサイアは、望まない情交を受ける事を重ねてきたというのか。
そんな風に思考を廻らせていた、アレスの脳裏には苦い、遣り切れない想いだけが募った。
彼自身に最終的な決断を促すかのような、メサイアからの問い掛けに対して答える事なく、
アレスは、その場で黙したまま、一度軽く瞳を閉じた。
一拍の間を置いた後で、強い意志を宿した自らの黒い瞳を再び開いたアレスは、目の前に
居るメサイアへと視線を移す。
アレスは意を決したように強い視線で相手を見据えながら、メサイアへと声をかけ、自ら
の片手を目の前の金色の髪の少年の肩へと軽く添えた。
「僕に向かって、そんな事を言った事を後悔させてやるよ」
「手荒くされるのは御免だ」
目の前の黒髪と漆黒の輝く瞳をもつ少年に対し、メサイアは僅かに微笑んだ。
直後に、メサイアは、自らの肩に添えられていたアレスの手の甲へと頬を寄せる。
そんな仕草行うと同時に、メサイアは自らが誘うようにして、両腕でアレスのしっかりと
した、それでいて、少年らしさを残す身体をそっと抱き寄せる。
アレスは相手のそんな所作に促されるように、メサイアの身体を片腕で抱き返した。
それから、言葉を一つ発する事なく、メサイアの身体をベッドの上へと押し倒してゆく。
自らの許に組み敷いたメサイアの表情には、これまでに投げ掛けてきた言葉や仕草とは異
なり、こうした行為を欲している様など、全くといって良い程、見出せなかった。
メサイアのそんな表情を目にしたアレスは、目の前の相手の片方の腕を取った。
アレスは、自らが掴み、手にとったメサイアの腕をベッドへと強く押しつけ、鋭い視線を
目の前の相手へと投じる。
「言っただろう? 後悔させてやるって」
アレスから向けられた言葉に応じるように、メサイアは自らの表情に先程よりも幾分強い
微笑みを浮かべた。
相手からの所作を抵抗なく受け入れていたメサイアは、片方の腕を強く掴まれ、ベッドの
上に縫い留められるように組み敷かれた体勢に自らの身を置いたままだ。
メサイアは、それでも自らが受けたのと同じように鋭い視線をアレスへと返す。
「君は、今、私が態々、受け身を取ったという事も解っていて、そういう事を言うわけだ」
「黙れ!」
メサイアからの言葉を受けた直後に、アレスは相手の腕を掴む自らの腕の力を強めながら、
再び声を荒げて、短く切り返した。
「黙るさ。君が欲しいからね」
アレスのそんな様子を目に留めながら、メサイアは再び穏やかに微笑むと、自らを組み敷
く黒髪の少年の後頭部へと自由になる片手をそっと添えた。
それから、そっと促すようにして、アレスの精悍な面ざしを自らの方へと引き寄せたメサ
イアは、相手の唇へと、静かに口付けを贈る。
自らが贈った所作に応じるように、アレスの方が再び軽く口付けを返してきた事を確認し
たメサイアは、その場で自らの瞳を閉じた。
同時に、彼は、その言葉を口にし、音に顕わす事なく、アレスの思念へと向けて、直接語
りかけた。
『それから。これは君への小さな贈り物だよ。
これから先は、互いに意思を伝えたいと思えば、声に出さなくても伝わるようになる』
メサイアからの思念を受け取ったアレスは、まるで、それを了知したのだ、とでもいうよ
うに、相手と交わしたままにしていた口付けを更に深めた。
それを契機に、二人は、どちらからともなく、互いの唇に軽く咬み付くように、貪り合い、
激しく求め合うかのようにして、口付けを交わしていく。
アレスとメサイアは、互いに望むものをただ、純粋に、一途に求めながら、相手と身体を
重ねるという行為に意識を傾けていった。
今、この場において、互いを求め合うこの行為が、ただ、単純に、純粋なる通過点の一点
にしか過ぎない、その場限りの行為になるのだという認識を互いに強めていきながら――。
お付き合いいただき、ありがとうございました!
硬派で真面目な二人を追い込むのが結構楽しかったですw
エロはこれから…なんですがw二人の行動等を色々と考察しながら、引き続き、
まったりと書いていけると良いな-と思っておりますwので、どうぞよろしくお願いします!
あと、フランツ博士様が東欧州連合に所属されていた頃のエピソードとして書きましたが、少々設定矛盾がw
以下、設定矛盾部分の補足です
・メサイアの詳細情報や弥終の人々の生体データが同研究所に所属する優秀な研究員のフランツ博士にも
明かされていないのは何故か → 最高機密扱いデータだからです!深く考えてはだめだ!!!
・アレス様は、フランツ博士が暁の翼に移籍してから製作したのでは?
→ このSSでは、フランツ博士が東欧州連合に所属していた頃に製作された事にしてしまいましたw
なので、この二次創作SSのアレス様に限っては、反乱防止システムと自爆関連システムは
暁の翼に移籍した後に後付けで埋め込まれた、という事になってます
軽く思い付いただけで、こんな設定矛盾があるので、ほかにもまだまだあるかも……という感じですが見逃
してやっていただけると幸いですw
※wiki収録後に、一部修正を加えました。
最終更新:2015年05月24日 00:22