いわてマル秘指令ザ・新選組(-・まるひしれい・ざ・しんせんぐみ)は、岩手オリオンテレビ制作で2007年3月22日からスタートしたドラマ。その後第２シリーズ(いわてマル秘指令ザ・新選組Ⅱ)が本作に引き続いて制作された。

ストーリー

一見無職男のフリーライター、原俊彦(斉藤晃)。彼は地元の新聞社に原稿を書いたり、ラジオに出演したりという毎日を過ごしていた。そんな彼が突然謎の集団に囲まれて拉致されてしまう。 着いたのは盛岡市内にあるバー。そこにいたのは俊彦の先輩である後藤保隆(新垣一彦)だった。そして拉致グループの正体は岩手県を東京人の力から守る正義の軍団「ザ・新選組」であった。彼らは俊彦にリーダーになって欲しいと要求。岩手のためを思い行動してきた自分の行いが報われたのか、そう考えた俊彦は要求を受け入れた。 こうして岩手を舞台に「ザ・新選組」の活躍が始まるのだ。

制作の背景

きっかけ

岩手オリオンテレビはNHK朝の連続テレビ小説の舞台が岩手に決定したことを受け、対抗策として岩手を舞台に大活劇をやろうとしていた。そこに斉藤が持ち込んできたのが「ザ・ハングマン」の京都版である「京都マル秘指令ザ・新選組」(実在ABCで1984年放送)の話。これをモチーフにして斉藤ファミリーが岩手版「ザ・新選組」をやることとなった。当初4月第2週をスタートと考えていたが、斉藤が岩手競馬の3月末の開催を利用できないかと提案したことで3月22日に放送開始のスペシャルをやることになった。

キャスティング

この放送に際し、斉藤はメンバーの人選を前年より行なっていた。そして斉藤本人が主人公の原俊彦を演じることになった。 ほかのメンバーとしては、元ラガーマンで運送業の斉藤勲に声優･歌手として人気のあった高橋直純(金ヶ崎町出身)、紅一点の高校音楽教師・福田夏子にヒロイン声優として活躍した川澄綾子(これは斉藤の推薦で決まった)、大学生の小磯吉則には東京のインディーズシーンで注目されていた吉見いっせい(山形出身)、そしてまとめ役の後藤保隆は斉藤と「GZ-Dash!!」などで付き合いのある新垣一彦が起用された。 その他、ナレーターとして斉藤の高校の先輩である声優の桑島法子(高橋と同郷)、サポート役の顔ぶれも川崎寛子、塩澤謙人、菊池ヒロなどIOTでおなじみのメンバーが登場している。

キャラクター

本作のキャラクターの名前は岩手県出身の内閣総理大臣を姓名に、岩手競馬のリーディングジョッキーなどを氏名に採用している。 たとえば原俊彦=「原」敬+小林「俊彦」、斉藤勲=「斉藤」実+菅原「勲」といった具合である。余談だが、斉藤勲のジャンバーは菅原勲騎手の勝負服とそっくりである。

キャスト

原　俊彦(フラッシュ)…斉藤　晃(IOT) 普段は岩手のことを思いつつ売れないライター活動に励んでいる。しかし愛する岩手のためと「ザ・新選組」のリーダーになる。

斉藤　勲(ブルー)…高橋直純 元ラグビーのウィングの選手。現在は運び屋。特技はローラーブレード。

小磯吉則(トレイン)…吉見いっせい 鉄道マニアの大学生。宮沢賢治愛好家でもある。

福田夏子(ショパン)…川澄綾子 盛岡の某私立高校の音楽教師。ピアノの腕は一級品だが実は音痴。そして夜は長電話で男を誘惑する…

後藤保隆(ゴッド)…新垣一彦 俊彦の旧友であり先輩。大風呂敷な態度もとるが、それはゴッドたる者のなせる業か。 　(注　実質的なゴッドは第0話などに出演する大谷(本田博太郎)だが、そのミッションを受ける役割は彼である。

第0話について

第0話として放送されたスペシャルは視聴率21.9%(IOT)を獲得した。その後再放送の要望があったため4月2日から8:00~8:30の30分間細切れの放送を行なった。ただ、ストーリーはそれを意識したつくりになっていたためにあまり批判はなかった。

放送日・サブタイトル

第1シリーズ