ストーリー
2019年秋、角松太一が東京・有楽町を歩いているときに偶然出くわした美人姉妹。ところがその妹が酔っ払いに絡まれて頭を打ってしまう。太一はその酔っ払いに注意しようとするが、酔っ払いの連れの若者が太一に金を渡して釘を刺そうとした。
若者の名は井田耕二、愛媛県議会議員だ。亡き父は閣僚経験もあった政治家・井田総一郎、そのことを力説した男は井田の後援会長の赤木吉則と名乗りその場を去った。
太一は美人姉妹の妹を気遣い、姉に病院へ行くよう言うが、妹は大丈夫だと太一の言うことを聞かない。業を煮やした太一は姉に自分の名刺を手渡し、もし何かあったら事務所に連絡するように伝えた。しかし数日たっても彼女からの連絡はなかった…
あれから1年、
土谷好雄と
原俊彦はそれぞれ別件で愛媛県松山市に来ていた。好雄は井田耕二の兄である井田耕一の依頼、俊彦は松山市内の高校統合で空き地となる土地にスタジアムを建設しようとする運動を視察する目的だった。それぞれが目的を果たして繁華街の小料理屋「明暗」で偶然遭遇し、中に入ったところ、そこには板前の仙波勇介と語り合う太一の姿があった。そして仙波と「明暗」のマスターである木山修司の前に、今度は太一の見知った顔が。それは俊彦にとっても見覚えがあって…
翌朝、道後温泉近くの湯築公園で傷だらけの三毛猫を見つけた太一は、すぐさま好雄と俊彦に連絡するが、俊彦の宿泊していた割烹旅館「坊っちゃん」で接客担当のうらなりこと末田正成か殺害される事件が発生し、俊彦は電話に出ることができなかった。
動物病院から駆け付けた太一は目の前に現れたマドンナの姿を見て驚いた。彼女こそ前夜に「明暗」に現れた女であり、1年前に有楽町で出会った美人姉妹の姉・遠山千夏だったのだ。千夏は愛媛県警の友近宏樹警部補に「夕べキヨさんちに行く途中で目白学園のジャージを着た人を見た」と証言したが、俊彦がキヨこと清原佐和子に話を聞くと確かに昨夜千夏が泊まりに来ていたらしい。しかし俊彦は「目白学園」という言葉が引っかかった。
その翌日、なんと赤木が「坊っちゃん」の庭園で遺体となって発見される。当初は第1の事件の犯人であり、観念したのかと思われたが、友近の相棒である羽田刑事からの報告で仙波勇介に動機があることが判明。実は仙波の父が9年前に転落死した件に赤木と第一の事件の被害者・末田正成が関与しており、さらに井田耕二も関わっていた可能性があると言うことだった。当時父が存命だった故に愛媛県警もうかつに手を出せなかったことで、仙波勇介が復讐を考えたのだろうと見ていたが、好雄と俊彦は違和感を覚える。俊彦は仙波勇介の過去を思い出し、目白学園が今の小滝学園であること、そして彼は花園で目白学園のジャージを着られなかったことに気が付いた。さらに目白学園の卒業生が事件関係者にもう一人いたことが判明し…
太一は末田も1年前に有楽町で見かけたことを俊彦に話す。その結果俊彦は真犯人にたどり着くが、一方愛媛県警は仙波を重要参考人として連行する手はずを整えており、仙波自身も松山駅で行動を起こそうとしていた。果たして事件の真相は?
スタッフ 太字はCST愛媛現地スタッフ
- 企画 日下達夫(TSD)生野俊直(TNG)
- チーフプロデューサー 上谷利雄(ブエナビスタジャパン)
- プロデュース 近藤雅彦(CST愛媛)
- プロデューサー 柏木勝彦/下原辰史(ブエナビスタジャパン)川渕雄大(MTFユナイテッド)
- 撮影 菅澤 敦/安野智弘
- 照明 藤川大輔
- 音声 滝 成健
- 調整 石川孝子
- 編集 飯田 勉
- 音効 内村博資
- 美術 若杉一彰/立花良子
- セット・小道具 フォーランド(相田英輔,五代 景,坂倉高則)
- 助監督 生駒 祐/今井和樹
- 制作主任 種田利晃
- スクリプター 和田美晴
余談・エピソード
- エピローグにおいて伊予鉄道梅津寺駅が登場、往年の名シーン再現をしている。俊彦が梅津寺駅近くにある愛媛FCクラブハウスにいると勘ぐった好雄だったが、「最後まで仙波勇介を疑った罰!ついでにクラブハウスには行かなかったから、太一に聞いて。バイバイ、サム」という俊彦のオレンジのバンダナを見て好雄は悔しがる。
- 松山駅は撮影当時から改修中であり、令和の段階ではもはや当時の面影はなくなってしまった、と近藤雅彦Pは嘆いていた。
- 撮影当時は一部においてコロナ禍の最中であり、近藤雅彦Pをはじめ現地スタッフがロケーションを主導していた。なお、冒頭の東京の描写などは2019年11月に撮影されたもの。
最終更新:2025年08月06日 00:48