【名前】銀鈴
【性別】女
【年齢】20
【罪状】人道に対する罪、平和に対する罪
【刑期】死刑
【服役】8年
【外見】長期間服役しておりながら、人形のように美しい。銀糸のような髪に陶磁のような肌、ただし色は青白くなってきている。
【性格】
表向き優雅で雅に振る舞うことを信条としている一方で、人間を同じ種族だと考えていない。
ただし情を持ち合わせていないわけではなく、人間がぎこちなくも喜ぶ様子をかわいいと思う心も持つ。
たとえば投獄前は、家族の誕生月には税金を特別に徴収してその収入で豪華なパーティを開いたり、
家族が欲しいという取り巻きに姉をプレゼントしたり、
興行として市民を二グループに分けて戦争させたり、
戦争に怯える子供のために近くの海峡を通過する隣国の軍艦を沈めたりと、彼女なりに気まぐれな施しを与えることもあった。

【超力】
『檻の中の魔神』
生まれた場所から半径20キロメートルの領域内限定で、誕生日を迎えるたびに自身の肉体を著しく強化する。
一方で領域内の他者の超力を完全無効化し、身体能力を開闢の日以前のものに戻してしまう。
10歳時点での肉体の強化度合いは常軌を逸しており、戦車の砲弾でも傷一つ付かず、素手で軍艦を沈没させ、高度5000メートルを飛ぶ戦闘機を視認して投石で撃墜できるほど。
領域は完全に固定されており、いかなる超力を以っても移動や召喚ができない。

本刑務作業における、この超力の唯一にして最大、そして致命的な欠点は一つ。
彼女が生まれた場所は刑務作業の会場からは数千キロ離れており、天地がひっくり返ってもこの刑務作業に影響を及ぼさないということである。

【詳細】
アビスの最深層に投獄された凶悪犯。
とある小さな島嶼国家にて開闢の日に命を得たネイティブであり、いわゆる第一世代。
未だ死刑が執行されていないのは、超力の研究素材として利用価値を見出されているからである。

富裕階級の両親に、自らを支配する側だと教え込まれてすくすく育った彼女は、
まわりの人間のあまりの脆さに、自身を人間ではなく本当の意味での新人類、つまり人間の上位存在だと確信。
下等な人間から支配権を取り戻すため、その破格の超力で当時の国軍を一掃し、力による恐怖政治を執り行った。
為政者としては無能の一言で、彼女の治世化においてネイティブとオールドの分断は修復不可能なほどに深まり、経済は破壊され、
多くの人間が国外に逃亡するか飢えて命を落としている。

ある日、隣国も支配下におさめようと思い立って身一つで対岸に渡ろうとしたところ、領域を飛び出し海に叩きつけられ捕縛に至った。
一族や取り巻きも全員捕縛され、死刑に加えて名前すら消されている。
奢侈を尽くした彼女の治世はあまりにあっけなく終了した。

彼女は自身の超力がどういう条件下で有効なのかは認識しておらず、
アビスの悪辣な装置で無力化されただけだと思い込み、下等な人間に逆恨みを募らせている。
一応、超力の影響か、無傷で彼女を取り押さえるには新任看守が二人必要な程度には身体能力は高い。

+ 他の受刑者との関係 ※ネタバレ注意
※設定上の関係性や本編で言及された面識。

キャラ 関係 初言及
サッズ・マルティン アビスの刑務官。彼から拷問を受けたことで「痛み」を知った。
曰く「人間の気持ちを教えてくれた彼にはとても感謝している」。
024.深淵
ジェイ・ハリック 彼の兄エドワードを殺害している。
エドワードの命懸けの奮戦をきっかけに「一人ひとり、じっくりと視て、"たのしむ"ことにした」とのこと。
047.耐え忍べ、生きている限り

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最終更新:2025年04月12日 10:24