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プロポスレ@Wiki

橙3

最終更新:

orz1414

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ピーッピーッ
「あっ、やべ。」
音の発信源に目を向けるとストーブの残り油量が僅かな事を示していた。
「うう…またあの極寒の地に行かねばならんのか…」
大げさに呟きながらスイッチを切り、灯油のタンクを取り出した。

ここは山奥の小さな農村。
俺は生粋の都会っ子だったが、農業などのスローライフに憧れてここへ来た。
しかし現実はそうそう甘くなく、
隣…といっても100メートル離れた家だが…のおじさんに教えてもらいつつ
何とか一年目の12月を迎えた。
だいたい(縞)芋とか(☆)蕪とか(腰掛)蓮根とか3日で出来るんじゃねえのかよ!
ゲーム(どこぞの宇宙農家)に騙されてこんな所まで来た俺って一体…

まあ農村とはいえ車である程度行けばスーパーもあるし、
そこそこ文化的な生活は出来ているからいいんじゃないかな?

回想終了。玄関に着いた。玄関を変換したら厳寒になった(←マジ)とおり寒い。
「どっこいしょっと」
爺臭い声を出しながらタンクを置いた。
がさごそ。
「ん?ぉおわ!」
タンクに灯油を入れようとしたら足元で何かが動いていたのであわてて飛びのいた。
よく見てみると黒猫だった。
「何でこんなところに…ん?」
よく見ると何かをなめている。そう、漏れ出た灯油をなめている…ってオイ!
「ノウゥゥゥ!俺の大切な灯油(一缶)があァァ!」
違う俺。まず最初に突っ込むところはそこじゃない。
とはいえこれで5日はストーブ無しだな…。ポリタンクは確認しとくんだった…
「じゃ無くて!こいつは…化猫とやらか?」
猫は油をなめ続けると化猫になるというが…本当になめる猫がいるとは…
よく見ると尻尾が二股に分かれている。本当に化猫らしい。
俺は猫好きだ。しかし人型の猫耳ヤロウに興味はねえ。
ともかく数々の猫を見てきたが化け猫は初めてだ。

「ふにゃあ♪」
猫は満足したのか、俺のほうを見上げた。
猫歴(?)22年の俺に猫の気持ちがわからないはずがないぃぃィッ!
「どうした?遊んで欲しいのか?」
「にゃあ!」
ああもうかわいいなあこん畜生!
灯油がもう無いのでストーブはつけられない。
せめてこいつと遊んで気を紛らわそうという魂胆もあった。
猫は承諾したかのようにとっとと人の部屋に飛び込んだ。
ふふふ、かわいい奴め。

その後暫く猫じゃらし、ボールなどで遊んでいたが、ふと化猫の目が箪笥の上のある物に止まった。
「ん?毛糸玉か?」
俺も釣られてそっちを見ると紺色の毛糸玉があった。
むかし母方の実家で猫と毛糸玉を転がして遊んでいたことを思い出して何気なく取ってみた。
「これで遊びたいのか?」
「にゃにゃあにゃあ!」
というわけで毛糸玉で遊ぶことになったのだが、急に化猫の目がマジになり、
一旦奴の手に渡ったが最後、部屋中追い掛け回しても瞬間移動のように消え、10分後、あえなくギブアップした。
「ふにゃ~ん(ごろごろ)」
「き、気に入ってもらえて、なによりで…」
部屋の隅で潰れている俺を尻目に毛糸玉に思いっきりじゃれ付いている。

「ふう、っと…」
少し落ち着いたところで時計を見るともう晩飯の時間である。腹減った。当然である。
無茶苦茶にハードな運動の後だ。いくら化猫とはいえ油だけでは持たんだろう。
「飯、食うか?」
「ふにゃあ」
化猫も流石にばてた様子を見せている。
とりあえず昼の残り…ご飯と味噌汁に少し手を加え(?)猫飯にすることにした。王道。俺一人の時も週三回はこれだ。
「いただきます」
「にゃあにゃにゃあ」
こいつにも同じものだ。キャットフードなど無い。第一ペットじゃないし。

――人猫食事中・・・

両者15分で飯は終了した。猫飯だし。
その後数十分間猫じゃらし等で遊んだ。もう毛糸玉は嫌だ。それにまだ猫がキープしてるし。
そろそろ寝る時間となった。風呂に入ろうとして猫を連れ込もうとするが拒否され、一人ではいる事になった。
上がったら案の定キープしていた毛糸球でじゃれていた。未だに球の形状を保っている。
頑丈なのか猫が器用なのか…どちらにしろ凄いなオイ。

寝る段になって予定通り猫を布団の中に呼び込み、湯たんぽ代わりにする事にした。
ストーブには及ばないが、十分暖かい。
猫も布団の中は暖かいようで、暫くすると寝息を立て始めた。
しかし俺は、布団の中に自分以外の生物の体温があるということからか、なかなか寝付けずにいた。
そういう時は大抵考え事をして気を紛らわす。
「…そういやこいつ化猫なんだよな…」
ふと思いついたことが口に出る。
化猫は一種の妖怪だ。妖怪ということは、人間を食ったりするのだろうか…
しかし俺みたいな隙だらけの人間なんぞいつでも食えただろうし、
今まで見てきた分だけだと普通の猫と変わらないしと、結局、
「ま、いいか♪」
という結論に達した。


翌朝。
「……あれ?」
起きてかなり寒いことに気が付き、昨日のことを思い出す。隣にはあの化猫はいない。
「夜中に帰ったのかな…」
猫は本来夜行性だ。十分有り得る。と言うかそれしかない。
とりあえず起きて今日の仕事に取り掛かろうとした。
ふっと一つの事に思い当たり、部屋を見回す。思わず苦笑する。
「やっぱりか。」
毛糸球はなくなっていた。


7スレ目>>585

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「お前と一緒に昼寝がしたいんだ」>橙

7スレ目995

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1.

「でねでね、藍さまがね……」
初夏の暑いが烈しさのない太陽の下、連れ立って歩く二つの影があった。
一方は元気を体現した様な小柄な猫のような少女。
一方は猫の元気さかそれとも暑さにか、どちらかに辟易した青年。
対照的な二人は連れ立って歩く。
「…で、藍さまの尻尾がね……。って○○?」
「…………あ゛あ゛……」
「暑いの? 元気ないよ?」
「…………あ゛~~…………」
「ダメだこりゃ。よしっ、じゃあとっておきの場所にごあんな~い
 ってなわけで、ついてきてね、○○」
「…………あ゛~~う゛~~……………………」

2.

轟々と水が落ちる。
猫が○○を連れて行った場所、それは滝壷であった。
絶え間なく落ちる飛沫が体を冷やす。寧ろ寒いほどで、
こうなると先ほどの熱気も恋しくなってくる。
「えへへ~、すごいでしょ」
猫は得意げに○○の手を引く。
手を引かれる○○はしきりに辺りを見回して、感嘆の声を上げるばかりであった。
「ね、ね? あたしが見つけたんだよ。藍さまも紫さまもまだ知らないんだから」
得意げに、実際得意なのだろうが、猫は○○の周りを跳ね回る。
宝物を見せびらかして喜ぶ子供のように、満面の笑みをその顔に貼り付けて。
「ね、ね、ね、○○。○○もここに来ていいんだからね。
 教えたんだから、来ていいんだよ。ていうか…………」
頬が真っ赤になる。
耳が張る。
尻尾が、全身の毛が逆立つ。
ありったけの勇気と気持ちを込めて、猫は叫んだ。
「○○がきてくれると嬉しいなっ」

3.

が、期待した返事も、期待していない返事も猫の耳には届かなかった。
恥ずかしさの余り閉じていた眼を開くと、岩に寄りかかって眠る○○の姿がそこにあった。
虚しさと、一層の羞恥心がこみ上げる。
よもや、よもや誰かに聞かれてはいないか!?
猫は周りを見回して、耳を澄ませた。
聞こえるのは、鳥の鳴く声。水の落ちる音。
跳ねる、自分の心臓の音。
○○の寝息。
何となく、幸せだった。
期待は裏切られても、心は晴れやかだった。
――○○の気持ちは、また今度聞かせて貰えばいいや。
今は、ただ今は。この幸せな気持ちを噛み締めたい。
猫はそう願って、滝を後にした。
猫と○○、二人だけの場所を。
これから紡ぐ、物語の舞台を。

8スレ目 >>36

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短く、ちょっと遠回しに

「橙、名字が欲しくないかい?
俺の名字でよかったら、一緒になろう」

8スレ目 >>692

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○○
「なぁ、暑くないか?」

橙
「暑いねぇ」

○○
「何か涼しくなるような話をしてくれよ。妖怪なら怪談の一つや二つ知ってるだろ?」

橙
「藍様と一緒に冥界にはよく行くから、亡霊姫だって見慣れてるし…別に怖くはない…」

○○
「なんだよ~肝心な時に役に立たないな」

橙
「涼しくしてやるって、水ぶっ掛けたのは○○じゃない。式が落ちちゃったからロクな妖術も使えないよ」

○○
「そりゃ、そーだけどさ」

橙
「そういえばさぁ、最近暑いせいかサッパリとしたものが美味しくって」

○○
「そうなのか? まぁ冷や麦とかは食べたくなるな」

橙
「そうそう、でも、何だか酸っぱいものが欲しくなるんだよね。 あー、あと体温測ると熱っぽいから、ひょっとしたら夏風邪かも…たまに吐き気もするし」

○○
「そりゃ良くないな。藍に相談して永遠亭から薬もらってきた方が…」

橙
「そうだよねぇ、月のものまで止まっちゃったし。病気だと怖いよね」

○○
「そうか~月の………ちょっとまてっ!!」

橙
「あ、ひょっとしたら○○から風邪もらったのかも。3ヶ月ぐらい前に○○が酔っ払って部屋を間違えて、私の布団に――」

○○
「す、すすすストップ!!身に覚えがないけど、全否定できないのが怖いっ」

橙
「ん~、藍様に聞きにいこうかな~」

○○
「(こ、殺される…)」

橙
「――って言うと○○が涼しくなるって、紫様が言ってた」

○○
「はっはっは、涼しすぎて凍死するかと思ったよ」

8スレ目 >>863

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①隙間妖怪の式の式 橙の言い分


いつも思ってたんですけど藍様はいちいち私のやることに文句言いすぎです。ありえないです。
自分はあんな、え、何ですか?私とただおしゃべりしてる人たちを「邪魔だ消えろ」とか言って無意味にぶっとばしたり!
(そうゆうのってなんかおかしいと思います。なんで私と話してる人ばかり狙うのかわけがわかりません)
って言ったら叩かれますし!私の頭の形が変形して帽子がおしゃれにかぶれなくなったらどうするんですか、むぅ。

あと、私じゃない他の式にお水くみに行かせたりだとか○○に一日十個限定の大福屋さんのお饅頭食べたいとか言って朝から並ばせたりだとか、
本当に文句の言われるべき行いっぽいことをあんなにもたくさんしているのに、ひどいです!
特にお饅頭の一件、さいていだと思います!
そういうのは自分で頑張って並んでゲットすることに意義があるんです。
私も実際朝から並んで買ってきましたしねお饅頭!おいしかったですエヘヘ!
って言ったらまた怒鳴られるし!
「修行サボってお饅頭買いに行くなんてなに考えてるんだ。しかも一人でなんて・・・一人は危ないから勝手な行動はとるな」
ですって。
自分なんか紫様と日向ぼっこしてるくせに私がお饅頭買いに行ったら怒るんですか?もう信じられません。
・・・私が未熟だってことなんでしょうか、それ。
だから、藍様の身の回りのことは他の子に全部まかせて、私なんていらない、って・・・・・・・・

と、とにかく。
藍様なんて大嫌いですもう橙は知りません。
第一ですね、私は藍様や紫様ほどではないにしてももう結構生きてるんですよ?
子供じゃないんです。
それなのに、私にはお饅頭を朝早く並んで買ってはいけない、修行は絶対にサボるな、夜七時以降の外出は何があってもダメ、一人であんまり出歩くな。
私ってばもうほぼマヨヒガに住み込みになっちゃってますし。
信じられません!ひどすぎです!ぼうくん、です!
いくら藍様が美人で、頭も良くて、強くて、お料理もうまくて、スタイル抜群で、
式の私から見てももしかしたら藍様より完璧超人なのは紫様ぐらいしか・・・ううん、紫様もかなわないんじゃないのかな・・・
とうっかり本気で感嘆のため息を漏らしてしまいそうな最強ご主人様でも、こんなことってひどいです。

藍様が私に対して今の態度を改めないと言うのなら、今後一切私は藍様を藍様って呼んであげません。
霊夢や魔理沙が呼ぶように、私も「藍」って呼んでみちゃいます!
ど、どうです、他人行儀でしょう!
ちなみに私は橙ですが、仲良くしてくれる里の人々からは可愛く「橙ちゃん」って呼ばれているんですよ。
う、うらやましいでしょう、悔しかったら藍様もみんなに「藍ちゃん」って呼ばれてみることです!
橙はもう、怒りました。明日から、夜の九時まで、外で出歩いてやります。
なぜ九時に帰ってくるのかは、九時を過ぎたら藍様に怒られそうでこわいとか、そういう理由じゃなくて、ご飯が食べたいからなのですよ!
私は今まで藍様の言うことをきちんと聞いていましたけど、もう怖くないんですからねっ!
ほんとうに、ご飯が食べたいから九時に帰るんです。
藍様なんか、・・・・・怖くないもん!  橙より!













その藍様から返事が来たようですよ、橙ちゃん。













②橙のご主人様 藍様のお言葉

突然ちゃぶ台の上に乱雑な文字の書きなぐられた紙が置かれていて、少し驚いた。
勝手に私の部屋に入るなと言ってあっただろう?橙。
それに、この紙は修行の成果を書けと言って今朝渡したもので、つまり橙はこれを修行中に書いたと見える。
修行をちゃんと積んで立派な式にならなくてはならない、というのも、何十年も前に言い聞かせてあったのに。
橙は私の言うことを真面目に聞いてきたと手紙の中で言っていたけれど、どうも私にはそうとは思えないな。

・・・と、つまり、今みたいに、橙は私がお前の行動全てに、色々と口を出してくるのが気に食わないんだな?
だから私の行動自体が気に食わない、と。
・・・紫様と日向ぼっこしていたのは本当だしお饅頭を○○に買いに行かせたのにも言い訳はしないけれど、
夜七時以降に外出するのと、修行をお饅頭を買いたいとかいう理由でサボること、それは認めるわけにはいかない。
何故なら私がそのことで橙に注意するのは、きちんとした理由と、私がお前を大切な式として心配する故の主心があって、
決して橙が嫌いだとか、役に立たないだとか、私の我侭で言っているわけではないからだ。
橙は頭が特別いい、という訳ではないけれど、契約を交わした私の式だ。
私が何を考えて、何を言いたいのかは、少しは分かるだろう?
修行というのは退屈なことが多いだろうけど、橙が一人前の式になるためには必要な過程だ。
夜七時以降に出歩いてはいけないというのは、何も私が橙を監禁しておくつもりだとか、夜の世界には素晴らしいものがあるから橙には見せないで独り占めしておきたいとか、
そういうのではないことは、橙にも伝わっていると信じている。
確かに夜は昼間と違った色合いで楽しいことも多いかもしれないが、危険なこともそれこそ山のようにあるんだ。
特に橙のような純朴そうな女の子には。
私は、それを心配しているんだよ。それだけは解ってほしい。私が橙に願うのはそれだけだ。

橙、お前は、主人の私が言うのも何だが、とても可愛らしい女の子なんだ。
無邪気だし、穏やかだし、何より華がある。
きっともう少し時が経ったら、もっともっと美しい、素晴らしい女性になるだろうと思う。
だから今は、どうか主人の私の言うことをよく聞いて、その真っ直ぐな精神をおかしな方向に屈折させることなく、健やかに育ってほしい。
私は橙のことを誰よりも大切にしているよ。


(追伸:お前を橙ちゃんだなんて気安く呼んでいるのは、どこの里の人間だ?
 ・・・まったく、○○だけでも監視の目が行き届かないというのに・・・いや何でもない。
 一度そのことについて真剣にぶち殺(※消した跡)・・・じゃない、話し合いたいから今度会いに行くと伝えておいてくれ。
 今日は橙の好きな焼き魚だから、早めに帰ってくるように。
 それじゃあまた後で。  藍より)












・・・おや?
藍様からの手紙だけじゃなく、もう一枚手紙が来ているようですよ、橙ちゃん。











③最近なぜか八雲家と知り合いになった里の人間 ○○からの手紙

いきなりこんな手紙を渡して、驚かせてしまったと思う。すまない。
しかし、今日一日の藍さん、つまりお前のご主人様の姿を見ていて、どうしてもこれは橙に伝えなければならないと思って、筆を取った次第だ。
俺は回りくどい文学的表現とやらが苦手なので、率直に言おう。
今日一日の藍さんの落ち込み具合といったら、相当なものだった。
今日俺がこの手紙と共に届けた藍さんの手紙だって、あれでも何度書き直したか知れないのだ。
彼女の私室に、機会があったら一度忍び込んでみるといい。
もちろん見つからなければの話だが・・・きっとお前は、引き出しの中いっぱいに入った藍さんがお前に宛てた手紙の書き損じ版を大量に発見することができるだろう。
藍さんは橙も知ってのとおり、並大抵のことは完璧にこなしてみせるし、統率力も十分あり、その能力も相当なものがある。
お前のご主人様はとてもすごい人だ。俺はあの人を尊敬してるよ、紫さんと同じくらいに。
・・・ああ、すまん。話が逸れてしまったな。
今日一日、ずっと落ち込んでいた藍さんの話だったな。

橙は、藍さんのことを厳しいと思ったり、橙と話している人間をなぜかぶっ飛ばしたり(・・・俺もやられた。理由はわかるが、あえて伏せておこう)、
また朝っぱらからお饅頭を買わせに並ばせるなんて最低で、いちいち文句をつけてくると思っているらしいことが文面から覗けたが、
それはある一つの側面だけを見た、極端な論に過ぎないと俺は思う。
そりゃあ確かにその見解の中に事実はたっぷり混ざってるし、俺だってパシリかよやってらんねーよとか思うことも多々あるが、
藍さんが決して悪い人じゃなくて、誰よりも何よりもお前を、橙のことを大切に思っているということは、俺なんかよりお前が一番よく知ってるだろう?

もちろん、お前には俺にはわからないような、藍さんが主人である不自由も感じることもあるだろうが、
お前はそれと同時に藍さんが主人であることへのたくさんの誇りや喜びも感じているはずだ。
とにかく、彼女を困らせないであげてくれ。
あの人が落ち込んで、それはもう落ち込んで、なんか空気が違うんだよ。
・・・藍さんが落ち込むと、紫さんも調子悪いように見えるし、俺だってそうなんだ。
どうか、喧嘩もたまにはいいが、嫌いなんてだけは決して言わないようにして、主従仲良く過ごしてほしい。
俺は藍さんの手紙を読んでいないから、あの人が何を言ったかは知らないけど、きっと橙のことを思った甘ったるい文章なんだろうな。想像つかないなあ。
そういう藍さんのことが、いつもより微笑ましく思えてくるよ。

・・・なんだか作文みたいな締めになってしまったな。
恥ずかしいことだ。
とにかく、まあ、お頼み申したい。
今度、藍さんが仕事をしに里へ出ると言っていたから、こっそり覗いてみるといい。俺も覗きに行くから。
幻想郷全体のために、紫さんのために、あるいはお前のために。
藍さんはやらなくちゃいけない仕事をたくさん抱えてるって言ってたぞ。
偉い人だよ、お前のご主人様は。   ○○より












翌日。
○○さん、お手紙ですよ。橙ちゃんから。











④橙の恋文(?)

○○、この前はお手紙ありがとう!
藍様とは、仲直りしたよ。うん、やっぱり私の方が悪かったみたい。
私は少しかっとなりやすいたちで、あんまり深く考えずにいろんなことにきゃあきゃあと文句を言ってしまう、下らないくせがあるみたいだから恥ずかしいなぁ。
次から気をつけるけど、またわがままを言って心配かけちゃったらごめんね。

ええと、うまく言えないんだけど、お手紙、すごく嬉しかった。
感動しちゃいました。
藍様の手紙もそうだけど、○○のお手紙も、本当に本当に嬉しかったの。
私のばかなかんしゃくで巻き起こったことを、こんなにも真剣に心配して、あのお手紙を書いてくれた○○のことを考えたら、
こう、胸がきゅんとしたというか、あ、なんか馬鹿みたいでよくない言い方だね。
えーと、じゅわっと、あつくなっちゃった。・・・うわ、また馬鹿みたい。
でも、本当に、今もとってもあついんだよ。どきどき、してる。
なんなんだろう、私、○○を・・・えっと、ああ、やっぱり、何でもないっ!
変なこと言ってごめんね。
私みたいな半人前の式は、たまにこう、変なこと言っちゃうから、よくないなあ。
○○を困らせる気なんてないんだけど。
もう困らせちゃったかな?だとしたら、謝ります。ごめんね。

あの、じゃあ今度、藍様がお仕事してるところを、久しぶりに見に行くことにするね。
藍様の立派な姿を見たいのもあるんだけど、○○に、この前の手紙のお礼を言いたいから。
○○、その日いるんだよね?・・・じゃあ、藍様見たあと、二人でどこか遊びに行こうね!
二人っきりだよ。友達呼んじゃだめだからね。
あと、藍様を慕う気持ちの、ほんの一欠けらでいいから、私にもその愛をくれて、一緒にたくさん遊んでくれたら、もう絶対わがまま言わないよ。
もっともっと、○○とお話したいな。
・・・それでね、その日、ちょっとだけ、○○に言いたいことがあるから、その、えっと、楽しみにしててね!  橙より










さらに翌日。
「あ、あのさ、橙・・・」
「あ、○○っ。・・・この前の手紙、読んでくれ「あ、あの!これ、暇なときでいいから読んでくれ」











⑤再度、○○からの手紙

藍さんと仲直りしたみたいで、よかったな、橙。
・・・それで、その、そんな風に言ってもらえるとは想像してなかったから、かなり驚いた。
白状するとおろおろしてる。・・・格好悪いな、橙には見せられない。
ええと、その、遊ぶのはいつでも遊んでやるぞ。橙はマヨヒガに来ることが多いし、俺もそこに行くのが多いから、たくさん遊べると思う。
えと、すまん。なんと言えばいんだろうか。
俺は本当に驚いていて、なんて返せばいいのか分からないんだ。
でもたくさん遊んでやるし、聞いてほしいことってのも、・・・・きちんと聞いてやるからな。
俺も、橙とたくさん話したいし・・・。
しかし、お前もやっぱり隙間妖怪の式の式だな。俺を動揺させるのが上手い。  ○○より 








「ん、こんなところに手紙・・・?
 なんだ、橙宛てか。○○から?
 どれどれ・・・・・


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おい、橙。ちょっと来い、なんだこれは?」





そしてそして。








⑥○○の恋人(予定?)のご主人様、藍様のお言葉

○○、お前と一度真剣に殺し合(※消した跡)・・・・もとい、話し合いたいことがあるから今夜一人でマヨヒガまで来い。 藍より

11スレ目>>258

───────────────────────────────────────────────────────────

しばらくぱちり、ぱちりとやっていると、向こうから橙がのこのこやって来る。

猫の時に何度か餌付けしているので、奴との仲は割と良い。
まあ、あの時はこの猫が化け猫だとはちいとも知らなかったけどな。

橙はしばらく将棋の盤面を見つめていたが、やがて飽きたのかごそごそと俺の懐に潜り込み始めた。

…待て、猫verならいざ知らず、人間状態だと物理的に精神的にとダブルできついぞ。

おい、コラ、橙、何してんだお前。

「ん?…何が?」

何がじゃねえだろ。潜るんだったら猫になって出直して来い。

「…別に良いじゃん。あったかいし」

…まあ、確かに暖かいけれども。

「ならいいでしょ?問題なし!」

大アリだこの猫耳野郎。

「もう…いちいち煩いなぁ○○は。そんなに恥ずかしいの?」

…あのなあ…恥ずかしいってか常識的な話…

「あ、心臓ドクドク言ってる。…なんだ。やっぱり照れてるだけじゃん」

ああ、こら、この妖怪野郎。心臓の音を聞くんじゃねえ。女と肌を30パーセント以上密着させると死ぬ病気にかかってんだよ俺は。

「嘘つきー。…ふうん。○○って結構照れ屋なんだね。…ふふ、可愛い」

ああもうこの猫は全く…可愛いってのは俺がお前に対して言うセリフであってお前が俺に言うセリフじゃねーってのー。

「ふふふ…そーれっ!」

  のわっ!

てめぇこの式野郎め、いきなり押し倒すたぁどういう了見だこの…えーっと…猫。この猫野郎。

「この野郎のバリエーション無くなってきたね。…さて、どれどれ…ふふ、やっぱり…これ、さっきより大きくなってるよ?」

心臓の音ですよー!心臓の音の話ですよー!

「必死になっちゃって……そうだ!私のこと、「可愛い」って言って!」

…またえらく唐突だなこの唐突野郎。

「さっき言ってたでしょ?「可愛いっていうのは、俺がお前に言うセリフだ」って。だから言って?」

断る。

「…言ってくれるまで、どかないから」

……………

「藍様、そろそろ帰ってくるかなー…」

……………………可愛い…です…

「ん?もう一回」

……橙は…可愛い…です…

「…ふふっ、よし、合格っ!」

そう言って飛び跳ねるように俺の上からどく橙。
…負けた。


鼻歌交じりにラン・らん・藍と嬉しそうに帰っていく橙。
勝者の後ろ姿を見つめつつ、俺はひとつ、大きなため息をつく。

…あの野郎、今度はこっちから奴の懐に潜りこんでやる。

12スレ目>>371 うpろだ821

───────────────────────────────────────────────────────────
「うぁー・・・」


「ねぇねぇ○○君!」
「ん~?どしたの橙ちゃん」
「あのね、あのね!私としりとりしよ!」
「何でいきなり・・・まあいいけどさ」
「それでね!負けた方はね!勝った方のゆーこと一つ聞くの!」
「そんなに手を回したら危ないよ・・・
 んじゃ、しりとり」
「リンカーン暗殺事件!」
「はい俺の勝ちそれじゃ夕飯のおかず買って来てはいこれメモと代金」
「うん!」


「・・・あるぇ~?」


※途中から混ざった様です

12スレ目>>242

───────────────────────────────────────────────────────────

春といえばこの季節でもある

○「よーし、つかまえた」
橙「やだぁっ! ○○離してぇ!」
○「だーめ。この前は途中で逃げられちゃったから今日は全身くまなくしてやるからな」
橙「いやだぁ! 藍さま助けてぇ!!」
藍「くっ……すまない橙……我慢してくれ」
橙「そ、そんなぁ……ふにゃああっ!! せ、背中がぞくぞくするよぅ……
  ○○もうやめてぇ……何でもいうこと聞くからぁ……誰か、誰か助けてぇ!」



○「はい、おしまい。ずいぶん抜けたなぁ」
橙「うー、体中がムズムズするよぅ」
藍「でもちゃんと櫛をいれないと家の中が毛だらけになってしまうからな。我慢するんだ。
  ……こ、こほん、○○? 今度は私のしっぽも頼みたいんだが……」
○「いいですよ、それじゃこっちにきてください」
藍「ああ。……やっぱり○○に梳かしてもらうが一番いいな。ああっ、そこそこ、そこがいいっ、も、もっとしてくれ」
○「はいはい」

13スレ目>>518

───────────────────────────────────────────────────────────



「ほう、君はちぇんと言うのか?」

「違うよ、橙、だよ」

「ちぇン、チェん、ちェン…チェン、橙!よし、覚えたぞ」

「あはは~変なの!○○名前覚えるの苦手なの?」

「いや、どうも異国の発音は難しくてね…」

あれから御握りをぺろりと平らげた目の前の猫叉は礼を述べた後橙と名乗った。

名乗られたならばこちらも返すが礼儀であるので、自らも○○と名乗り、法力僧をしていると自己紹介した。

「そういえば○○はここで何をしているの?ここ、私の秘密の場所だったんだけどなぁ…」

「はは、それは悪いことをしたね。僕はある目的のために旅をしている途中でね。偶然ここに辿り着いたんだ。」

「へぇ、旅してるんだぁ。どんなことしてるの?」

「いろんなことをしているよ。そうだなぁ…よく悪い奴を退治したり、村のお手伝いをしたりするよ。」

自己紹介が済んだ後はこのような会話が繰り広げられていた。

どうも橙はこの法力僧に好奇心を刺激されたらしい。

まぁ、それもそうだろう。幻想郷においても法力僧はかなり珍しいものである。

なんでも自分のご主人様に聞いて知っていたのだとか。

「橙のご主人様?」

「うん、そうだよ。藍様っていうの。とっても強くて優しいんだよ?」

そう嬉しそうに語る橙に、いい主に恵まれているのだなとなんだか穏やかな気持ちになる。

「そうか。橙は藍様が好きか?」

「うん、大好きだよ!」

「その藍様は今頃橙を探しているんじゃないかな?もう夜も遅いし、きっと心配しているよ?」

そう言うと橙の耳がしゅんと垂れ下がってしまった。

「うん、そうかもしれないけど………ケンカしちゃって。」

「それで飛び出してきてしまったのかな?」

「うん…」

そうか、とだけ答える。

実際とても困ったことになったな…橙を放っていくという選択肢は端からないからまあ面倒を見るのは確定としてだ。

食料をどうするかだな。

自分だけならば物忌みだけで食いつないでいけるが、育ち盛りっぽい橙を一緒の食事にするわけにもいかない。

ふむ。どうしたものか。まぁ、いざとなれば狩りでもすればいいか。釣りという手もある。

「橙、帰る気はないの?」

「うん、今はまだ帰りたくない…」

膝を抱えている橙は今にも泣き出しそうだ。ケンカをするのも初めてだったのかもしれない。

「…分かった。じゃあ僕と一緒にしばらくここにいるかい?」

「え!?」

「ここは廃村みたいだし、滞在には困らないからね。それに困った人を助けるのが僕の役目だし」

「ありがとう○○!」

「おっとっと」

勢いよく抱きついてくる橙を受け止めるが流石は妖。子供とはいえとんでもない力だ。

擦り寄ってくる橙をそのまま膝に乗せ、頭を撫でたり咽を擽ってやったりする。

咽をゴロゴロならして気持ちよさげに目を細める姿を見ていると心が和む。そうこうしている内に再び橙は眠ってしまった。

橙が眠っていた座布団に横にして毛布をかける。

さて、自分は明日の食料でも調達に行くとしますか。







もうちょっと続くかも?

短文スマソ

>>新ろだ406

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