墓守の孤独

ハカモリノコドク。
未知の金属でできた2mほどの黒い棺桶。ベグナウツ・ゾンネウアーが所有。
所有者の命令によって開閉するが、中身は真っ暗闇で何も見えないが、大量の死体、霊魂が納められた『持ち運べる墓所』。

所有者の意図に合わせて骨の一本、筋肉、臓器の一つ一つに至るまでパーツごとに取り出せるため、実態としては『死体パーツの倉庫』と言う方が近い。
決して外には出てこないが内部に何者かがいるようで、指示次第で棺桶に入った死体をそうしたパーツごとに解体や加工をする。
また、指示によっては生きたまま内部に引きずり込む、といったこともする。

一体いつ造られたのかわからないため、どの程度の量の死体を溜め込んでいるのかは所有者にもわからない。
死霊術師や死体に関することを生業とする者にとっては非常に価値のある魔導器だが、そうでないほとんどのものにとっては得体の知れないおぞましい呪物である。
その性質故に強烈な死の気配、負の間力、不吉さを内包しており、ともすれば一般人ですらこの棺桶に恐怖を覚えることさえあるほど。

正確な由来や謂れは不明だが、快楽都市ゼラニラにより売られていたもの、という噂もある。

この魔導器の歴代の所有者は、この棺桶を残して皆行方知れずとなっている。

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最終更新:2016年09月27日 08:32