国家元首:法王
ドナテロ・カドリオヌスⅢ世
イァルハ教の聖地から発展した宗教国家。
この世界の殆どの聖職者がここで神聖魔法を学ぶ。
島部分に重要な教会が集まっており、島そのものがひとつの大きな巡礼地、聖地となっている。
トップは法王。
表向きは清廉な国家だが、法王、枢機卿などイァルハ教の重職についている者達が権利を独占しており、腐敗がまかり通っている。
島側に住むのが富裕層で、大陸側に住むのが貧民層である。また橋の下にはさらに下の貧民窟がある。
ゲーゾル・バルバリウス:ナダイア法国の枢機卿で、多くの実権を握り裏社会にも太いパイプを持つ実質的なナダイアの支配者。金や色に物を言わせた根回しで最有力次期法王候補だが、強欲な野心家であり法王以上の力を求めている。THE汚職聖職者の頭目。ナダイアの暗部の象徴
立派な法衣に身を包んでいるが、その下には金のネックレスなどの華美なアクセサリをジャラジャラとつけている肥満の中年男
エンリコ・ウォルマーニ:ナダイアの枢機卿で、ゲーゾルの傘下の一人。彼の言うままに汚職に手を染めており、愚かな法王を馬鹿にしているが、同時に聖職者としてこの上なく正しくある法王を羨んでいる。そのため自分はこのままでいいのだろうかと悩んでいる。
神経質そうな細面に丸メガネに口ひげの細身の壮年男性。
ストナー・ファナティール:ナダイアの聖騎士。
信仰の橋
ナダイア本土の島と大陸をつなぐ巨大な橋。
豊かな水源のある大陸側から島へと水を送る水道橋でもある。
外国からの信者がより安全に、確実に島へと渡れるように、ということで造られた。
というのが建前で、実際は島にある水源が少ないため満足に水を使えないことに腹を建てた金持ち坊主どもがゴリ押しして巨額を投じて建てたもの。
白い石を用いて創られており、美しいレリーフなどがところどころに彫り込まれているが、その内部はダンジョン化しており、大ネズミやスライムの巣窟になっている。
これらの建造までの建前と本音、華美で美しい外装と中身との矛盾から、実情を知る者達からは『欺瞞の橋』と皮肉交じりに呼ばれている。
貧民窟
大陸側、橋の袂にある貧民窟。街を形成するにあたってどんどん追いやられここに住み着いていたが、橋を建設する際に彼らをさらに隅に追いやった。
そのうえ信仰の橋の建造は、彼らを救って余りあるだけの資材がつぎ込まれているため、余計に『上』に住む連中、特に教会に対する不信感は非情に強い。
そしてごく最近、法王が貧民窟を心配した視察に訪れる予定が決まったため、橋を中心にして東側のエリアが『大掃除』され、貧民窟はもうなくなった、という欺瞞のために大量の住民が虐殺された。そのためにもはや彼らの感情は憎悪の域に達している。
大地下墳墓
ナダイアがナダイアとして成立するより以前より昔から地下墓地として使われていた場所。
地中深く続いており、かなり昔から増築が続けられていたようで迷宮と化している。
多くの死者を弔ってきたため場所が足りなかったのか、内装が骨で作られており、深くなるほど骨の率は上がっていき、しまいには大量の骨が積まれただけの場所になる、という。
そしてこれだけ多くの死者を埋葬してきたためか濃密な死の瘴気が蔓延しており、深く進めば進むほど比例して大量のアンデットが徘徊する擬似的な冥界と化している。
埋葬時に副葬品として貴重な
アイテムが置かれていることがあるが、表層は盗掘されつくしており深い層にしかないが、そのぶん危険度も高いため生半可な腕ではアンデットの仲間入りをすることになる。
最終更新:2015年02月04日 00:42