アム・アルグリッド
種族:
神族(死神)/
人間
年齢:不明(外見年齢13)
性別:女
身長:129cm
体重:23kg
クラス:元暗殺者、
極天魔王軍メンバー、死神代行
属性:光、闇 属性均衡:『悠』タイプ
戦闘スタイル:自動人形、『影』の行使、銃火器による複合戦闘術
イメージCV:本多 陽子
「……邪魔したら、殺すよ」
設定
元フリーランスの暗殺者で、現在は
極天魔王軍の住人。
ノイ・アルグリッドと
レム・アルグリッドの妹で、自動人形と影、銃火器を複合した戦闘スタイルを行使する、紫がかった銀色の髪に金の瞳の黒ゴス少女。
基本的には他者に対して殆ど感情を見せず、とかく冷たい少女と思われがちだが、実際は感情の表現の仕方を知らないだけ。好き嫌いに関しては分かり辛く見えて、その実嫌なモノは嫌、好きなものは好きと口に出して言う為、ハッキリしている。
殺し合いの世界にいた為か、生と死の感覚に対して酷くシビアな見方をするタイプ。自分の命さえ軽視しがちだったが、ある一件で死そのものより「大切な者達に二度と逢えなくなる」という恐れを思い知ってから、自分の命を大切にしようとするようになった。
羞恥心は皆無……という訳でも無いようだが、他の同年代の少女に比べて極めて薄い傾向あり。
大抵の事はそつなく……どころか天才レベルでこなす癖に、対人関係はとことん不器用。ただ、それでも魔王軍内では
エルファリオ・グランツ、
イルミナ・ハーティリーズ、
メア・レーシェンド、
映理阿といった友人がいる。この面子の中ではとかく暴走しがちなエルファリオやイルミナに対するツッコミ役と化している面も。ただし、ツッコミに銃撃を使ったりするのである意味ボケキャラ。
元々は
レイス・マリオンドールと
テレサの前世たる人物を両親に持つ娘。だが、本来アムは生まれて来る筈が無かった。
かつて
神威守峰継・迅雷を抜いた実姉、アムの暴走によって、母体ごと体を貫かれていた為。だが、半分が死神の魂と体であるアムは、ノイやレムとはまた違った後述の能力『実体改釈』ゆえに生き残る。(※1)
その後、母親の死体より生まれた彼女は、両親の暮らしていた村の者に拾われ、暫くの間育てられる。
しかし、暫くしてその村が流行病でほぼ全滅し、アムは幼い身でありながら生きていく為に手段を選ばぬ道を生きていく事となる。
身売り、強盗、誘拐、そして暗殺家業。次第にアムは、ただひたすらに悪行を繰り返し、血に染まりながら犯罪に手を染めていった。
その後、ある一件で仕事に失敗し、大怪我を負った所をガンスミスの男、
ロビン・アーウィンケルに拾われ、数年間育てられる。
親子のように仲が良かった二人。だが、ロビン自身が当時暗殺者であった事、それ故にアムを危険に巻き込んでしまう危険性を考慮した事、そして、アムに光の当たる世界に生きていて欲しいという願いから、ロビンはアムをある老父母に養子に出す。
しかし、精神的にロビンに完全に依存し切っていたアムは、その行為を自分の為と理解しながらも、納得し切っていた訳ではなかった。結果、アムは老父母が亡くなった時点で再び闇の世界へ足を踏み入れる事となる。
その後は、自身に気付いて欲しいとばかりに暗殺家業を繰り返し、仕舞いには
LLLや
スキアヴァッツィ・ファミリーをはじめとした暗殺組織のの暗殺依頼さえ横取りする形で、殺人を繰り返してしまう。
だが、そんな日々も長くは続かない。
半分死神の身でありながら殺戮を繰り返した為、冥界側にとって死亡予定に無かった死を多量に生み出してしまい、現世と常世のバランスを崩した為、冥界と現世の境界管理者である
グレイヴォルト・フェザーフォウルに目を付けられた事。
ある任務で
ヴァレル・ラズィードに暗殺の依頼を妨害させられ、その際に片腕を失った事。
そして、アムの傷を治療した
映理阿との共同生活……天真爛漫に接してくれる映理阿との生活の中で自身の歪みを自覚してしまった事。
その三つの出来事が積み重なり、アムは次第に精神的に追い詰められて行く。
結果、自殺を図ったアム。心臓を撃ち貫かれ、そのまま死亡する筈だった筈の彼女は、そこに通りがかった
極天魔王軍の技師、
フラック・ニュートリノに蘇生させられる形で命を長らえる。
その後、暫くは抜け殻のように生きていた彼女は、彼女の持つ歪みごと受け入れてくれた魔王軍との生活、友人として
エルファリオ・グランツや
イルミナ・ハーティリーズ、
メア・レーシェンド、そして親身になって接してくれたフラックによって、次第に失っていた感情を取り戻していっている。
尚その後、
Tear Blood参加者を探し回っていた
イヴォール・エレメノンタールとの遭遇で一度死に掛け、その時に初めて死への恐れを感じた事、そして、自身のフラックに対する恋心を自覚。蘇生後、フラックに対して自分の想いを打ち明ける。その後の関係は……アム自身がフラックとの関係を測りかねている。ただ、傍から見ると立派に両思いであるのだが。
現在、グレイと組む形で死神の仕事をしており、その件から死霊術師である
ガイゼールと敵対している。
また、ガイゼール周りの事情を探る為に侵入しようとした
バーシャノッツ監獄前で
希朱と出会い、意気投合。モンスター狩りの相方となっている。最近は
LLLの
ヴァーミンや、最近
草薙剣の主となった
希朱の友人である
萩姫もそのモンスター狩りに参戦している。
また、かつて自身の心を守る為に切り離した『感情』であり、ある一件で生体兵器としての肉体を得た
レダ・ブラッドローズとは幾度と無く衝突し、殺し合ったが、現在は一つの体に統合されている。ただ、人格が融合し切っていない為、時々レダの人格が表層に現れたり、勝手にレダが自身の体を具現化して行動してたりする事も……。
※1:フラックによって蘇生させられる前は姿形こそ人間の形を保ってはいたものの、医学的、生物学的に見た場合、既に人間とは呼べない体と化していた。また、度重なる戦闘で子宮も損傷しており、生殖能力も殆ど失われていた。(尤も、生殖能力の欠如に関しては、女性としての身体故の不具合から解放されるとして当時は良しとしていたらしい)
保有能力・スキル
『実体改釈』
- 肉体を自己の意思で造り替える力。
目に見えた変化は殆ど無いが、肉体を他有機物(ぶっちゃけ普通の食べ物でもOK)を取り込む事で変質、変化させる力。早い話、栄養素とカロリーを多量消費すれば、自分の意思で自身を全く別の生物に変化させる事も可能。
もっとも、この能力の過剰使用は自身を人間から遠ざけていく行為であり、元々あった人間としての機能を悉く失わせていく危険性がある。
尚、主要器官(心臓、脳)等を潰された場合、又は全身の細胞を強制的に停止させられた場合はこの能力が働かず、この場合は肉体を再生させる事が出来なくなり、結果として死亡する。
『影術』
- 自身の影を行使し、分身や援護用の使い魔として扱う事が可能。
ただし、自分が触れた影のみにしか干渉が出来ず、より強い影使いに干渉された影、及び高位存在の影に関しては干渉が出来ない。
干渉した影は数分間しか扱えない為、同じ影使いとして詩倉鎖雪と比較した場合、鎖雪は闇の真精を取り込んでいるというアドバンテージがある為に、基本的に数段下回る。
ただし、戦闘者としては格上である分、アムは遥かに巧く影を扱いこなす。
『死神の鎌・無形』
- 魂を刈り取る鎌。
アムの鎌は形の無い無形の霊的物質であり、自身の持つイグゼシブにそれを憑依させる事で、全ての弾丸を死神の鎌として機能させている。
最終更新:2009年07月23日 04:06