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文科省圧力に憤り 訂正申請断念

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文科省圧力に憤り/訂正申請断念

執筆者出版社を批判「教科書の責任放棄」


 高校歴史教科書での沖縄戦「集団自決(強制集団死)」への日本軍強制の記述復活を求めてきた教科書執筆者らは二十九日、会見の中で文部科学省の圧力の強さに悔しさをにじませた。県内関係者らは、運動の盛り上がりを継続することの難しさをかみしめながらも、沖縄戦の実相を伝えるための取り組みを地道に続けていくことを誓った。

 【東京】本年度の訂正申請を断念することを発表した執筆者らは「軍強制」の記述回復ができなかった無念さをにじませた。「文部科学省の意向に逆らえない」と出版社の姿勢を厳しく非難。「不当な処置」に国民から批判の声が上がることに期待をつなげた。

 実教出版の石山久男さんは「会社側と訂正申請の話し合いの場が持たれたのは二社にとどまった」と肩を落とした。「門前払いで、申請そのものを受け付けないのは従来にない。極めて不当なことだ」と語気を強めた。

 東京書籍の坂本昇さんは「再来年に向けて新たな訂正申請を考えたいが、なにぶん執筆者だけで出せない制度なので…」と悔しさを隠せない。「背後で出版社を左右している文科省に抗議の思いがある」と憤った。

 実教出版の小松克己さんは「申請を認めない文科省との関係を悪化させたくない経営側の判断があるだろうが、果たしてそれでいいのか。何度も経営側に訴えたが態度を変えなかった」と経緯を明かした。

 今後の取り組みについて石山さんは「今のところ(出版社と文科省の考え方を)打ち破る決定的な力はないので、問題に関心を寄せてもらった人々に広く訴えたい」と話した。


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