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特集・沖縄集団自決:虚構の軍命令

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特集
沖縄集団自決:虚構の軍命令

自決命令は本当にあったのか?沖縄集団自決冤罪訴訟
の行方が注目される中、今こそ真実を再検証する時が…


‘日本軍の非情・残酷’を際だたせる話

戦争末期の昭和20年3月、米軍が沖縄本島の西の海上にある慶良間列島に攻め込んできたとき、座間味島と渡嘉敷島では数百人の追いつめられた住民が家族どうしで殺し合うなどして集団自決するという痛ましい出来事があった。

ところが、戦後、それは日本軍の将校の命令により強制されたものであったと言われるようになった。私がその話を初めて読んだのは今から30年近くも前、確か中公新書の一冊だったように思う。そのとき感じた日本軍の非情さ、残酷さに対する嫌悪感を今でもはっきり思い出すことができる。それは軍隊一般に対する反感、軍事一般に対する拒否感に間違いなくつながるものだった。

沖縄戦関係のおびただしい数の書物に書かれているこの話は、元をたどると一冊の書物にたどり着く。昭和25年に沖縄タイムス社から発刊された『沖縄戦記 鉄の暴風』である。

しかし、昭和48年に曽野綾子氏の『ある神話の背景』が出版され、渡嘉敷島のケースについて、軍が命令したという従来の「定説」に決定的な疑問を投げかけた。それ以来、「沖縄集団自決軍命令説」は次第にその虚構性が明らかになってきた。

藤岡信勝/自由主義史観研究会代表・拓殖大学教授

新しい歴史教科書をつくる会『史』平成18年9月号(通巻58号)より一部抜粋
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