お題 天才
開催期間 07/07/27~07/08/11
参加作品数 4
審査員 2人
本スレ 19の263-293
議論スレ 15


【チャンプ】
  • なし

【準チャンプ】
  • なし

作品一覧


No. タイトル 作者 点数
264 far from TV - -
266-267 無題 - -
268-270 ディオク・レタ - -
273 十六幻想 - 2

【審査員】
  • ゼッケン ◆ZkkenDgUE6
  • 青メガネ ◆ZtF6f3ypqw

【採点レス】

280 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [] 投稿日:2007/08/05(日) 09:05:01 ID:924jHiJZ
>273
1点。

282 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:2007/08/10(金) 08:52:57 ID:WvaklL0V
>>2731点

283 名前:青メガネ ◆ZtF6f3ypqw [sage] 投稿日:2007/08/10(金) 08:53:39 ID:WvaklL0V
あ、僕です

(審査員が3人に足りず、チャンプなしで次へ)


作品





far from TV



テレビばかり見てるとバカになるっていう あれは嘘だね

俺こそがその生き証人
子供の頃から天才てれびくんを毎週欠かさず見て
天才としてのレベルをあげていった

だから俺は学校に行く必要なんかない

友達はいる
ラムちゃんにあみーご それにあかりん ほのかはん
みんな大好き

なのにお母さんが
泣き叫びながらテレビに頭を何度も何度も
ぶつけちゃったから 見れなくなった

全く バカのすることはわからない
ああ お母さんに頼んだけど
早く新しいテレビ 来ないかな


264 名前:far from TV[sage] 投稿日:2007/07/26(木) 19:37:55 ID:uFVmhcYZ


【コメント】

280 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [] 投稿日:2007/08/05(日) 09:05:01 ID:924jHiJZ
>264
皮肉に逃げてしまったために弱々しいです。

282 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:2007/08/10(金) 08:52:57 ID:WvaklL0V
>264
居酒屋のお通し詩って感じでgood。いい意味でそれ以上でもそれ以下でもない作品。





私たちの春よ
どこまで遠く苦渋の顔をした空の下を行く友人達よ
無数の友人達よ
そして数多くの名の知れぬ恋人達よ、
今すぐ私の前で
その声を聞かせてくれ
例えば、からでいいから、
私の耳に口を当て、
そのなまぬるい息が
私の小さな皮肉や悪意のすべてに
負けないように
大きな声で

私の身体は
君たちの感傷に負けないようにできてしまっている
私の内部は
すでに空洞化し論理に占領され抗争の日々を送っている
友人達よ
どこまでも遠く苦渋の顔をした空の下を行く友人達よ
私のこの身体に占領されないように
どこまでも遠くへ逃げろ
私の執拗な追いたてから遠く
私のこの重い身体に殺されないように
私が連れ歩く多くの姑息な言葉の刃に突き刺されないように
永遠に流浪するかのように逃げろ



大きな声で
このどこまで遠く苦渋の顔をした空を埋めてみよ
そして私のこの強靭な身体と苦い心を
打ちのめしてみろ
さぁ私の友人達よ
私の身体に犯されない様に
どこまでも遠く逃げろ


266 名前:ikaika ◆YffIGX9Bno [] 投稿日:2007/07/31(火) 23:34:03 ID:K+BlBx+7
267 名前:ikaika ◆YffIGX9Bno [] 投稿日:2007/07/31(火) 23:36:07 ID:K+BlBx+7


【コメント】

280 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [] 投稿日:2007/08/05(日) 09:05:01 ID:924jHiJZ
>266-267
「打ちのめしてみろ」と挑発して、すぐに「逃げろ」と脅す。
作品を通して分裂してます。力に翻弄されるさま、
挑戦と恐れ、これがこの作品の気分だったようです。
身体性の存在感に自我を委ねれば初動としての力は手に入れられるものの、それは永遠性の放棄にほかならない。
永遠に身体でありつづけようとする立法者は信仰を持たねばならない。
自我は分裂して他者を生む。
出産し終わってすっきり。
「例えば、からでいいから、」←ここの意味が分からなかったです。

282 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:2007/08/10(金) 08:52:57 ID:WvaklL0V
>266-267
>264の子供がそのまま思春期迎えて詠んだ詩って感じかなあ。
「天才」って呼称に自意識過剰になった奴がそのままノートに書き溜めてそう。
言葉の並びやチョイス自体はとてもスムーズで、詠ませる。好き。
狙ってやったのかそうじゃないのか、知りたかったです。





ディオク・レタ



彼: 昨日見た夕陽を背負った空き缶たちの、湿り気のある会議。
   路面に漏れた液体の、得体の知れぬ効用に、色素は原色に限定。
   コンベアの音が聞こえるか、並ぶ銀太郎飴に、まじって覗く懐疑。


夫人: しらないわあたしそんな、教養がないわけじゃないけれど上面よ。
    週刊誌の受け売りよ、あたしほんとは何もしらないし興味ないの。
    だからあの汚職事件があたしにとって、あなたと重なることはないわ絶対。
    誓うわ、お偉いさん方の、撒いた御食事券は、あなたに届いてない。


レタ: そして私は十七歳の夏を迎えたのです。
    太陽は雲に隠れておりましたが、とても暑い日でなにか気味の悪ささえ感じたほどでした。
    その日私は川辺で石を積み上げるという、
    今考えると馬鹿らしくもありますが、そういう仕事をしておりました。
    石を積み上げるのは容易ではなく、
形や大きさの微妙な加減が求められるものですから、石探しが最大の難点でした。
    辺りも薄暗くそろそろ石探しも辛くなってきたころ、
川からなにか桃のような物体が流れてくるのに気づきました。
    近寄ってみると、それは本であるとわかり、急いで拾い上げてみました。
    そうです。これが私の運命の分岐点。「整合諸説」川から流れついた本の名前です。


僕: それを読み終えたとき、涙で服がびしょ濡れになっていたほどです。
   感動、というよりむしろ涙を構成する成分そのものであるような気がします。
   世の中文豪と呼ばれる人は数あれど、その中でも真の天才といえるのはディオク・レタ以外にないでしょう。
   あれほど核心を突いた文章が一体どこにあるというのでしょうか。とりあえず「整合諸説」読んでみて下さいね。

(ここで挿入文。おそらくディオク・レタ「整合諸説」の一節と思われる。)

なにやら世間は私を天才だとか変態だとか、言ってるようだが、どちらも違う。
しかし私にも世間の期待に応えるだけの余裕は持っており、日頃からなんであれ発見することに必死である。
それでは最近の発見を一つ。
影というものは光に照らされることによってのみ存在できる。
光にとってはまさしく、身から出た錆であろう。
影は恩を仇で返す、とんだ親不孝者だ。
この人間染みた奇妙な関係が、光と影への関心を煽る。
ある日、正午を少し過ぎたころ、太陽は私のちょうど真上にあった。
そこで私は思った、影は光源の角度によって伸び縮みをするが、その光源が真上にあると影は己と重なる。
つまりその状態こそ、光を遮り影を生む者にとっての、本当の姿なのではあるまいか。
太陽は今私の真上、喉を唾で鳴らした後、双足の間に小さな影があった。
これは私にとってまったく想定外であり、またよく考えれば至極当然のことだった。
影に慣性の法則は適用されうるか、蟹歩きしてみたが、いまいち判然とせず。
私の発見というのはその程度のものだった。みなさん笑わないでいただきたい。
言ったでしょう。私は天才でも変態でもない。いや変態ではあるかもしれないが……

ところで私の二人の息子、ウィトゲン・レタとシュタイン・レタのことであるが。
彼らもまた私と同様天才と呼ばれているらしく、親馬鹿とは思わないが、私も特に異論はない。
というのも彼らはある真実の欠片を発見したからだ。
ある日私が、息子達に新しい発見のお披露目をしていた時、
ついうっかり、今でも悔恨の念が強く残っているのだが、DNAをデーネヌエーと言ってしまったのだ。
そのことで息子達にひどく非難され、そしてそれが息子達の研究対象へと変わっていった。
彼らはオヤジを前期、中期、後期に分けることに成功したのだ。
方法はいたって簡単、Disneylandをどう読むかで、オヤジ℃一目瞭然。
まず前期はデズニーランドと読んでしまった場合。これは最も一般的で、私もこれに該当するようである。
六十も過ぎて、オヤジ前期というのだから、上出来だろう。
ついで中期はデズヌーランドと読んでしまった場合。これは特に珍しい例のようである。
やはりオヤジ℃の前期から後期に至る曖昧な領域であるので見つけるのは困難だろう。
またオヤジ℃の進行の速さを顕著に表すもので、非常に興味深い。
そして後期はネズミーランドと読んでしまった場合。
ここまで進めばもう恐いものなしである。


彼 : 淡水揺らぐ内壁の、光の演ずる万華鏡が、つよく促す懐古。
    陽光に、撫でられた君の、横顔に似た、涙の味がする。
    人知れず吹く、透明の風が、空間を浸し、浮かぶ卓上の回顧。

僕 : これのどこが天才だというのか、むしろ滑稽だよ。
    それに変態というより、凡退じゃないのか。
    ディオク・レタのDNAは現在にまで受け継がれている。
    それの証拠がこの僕の、レタの系譜の色濃く残るこの身体。
    受験に失敗し、二流企業にぶら下がって、風に揺られる毎日。
    文章だけが唯一の救い、と思っていたけれど、ごらんの通り、駄文を垂れ流す毎日。
    嗚呼、ディオク・レタ、あなたのように上手くはいかない。
    完全に、完璧に、出遅れた。


268 名前:ディオク・レタ 1/2[age] 投稿日:2007/08/01(水) 13:42:56 ID:A/+KTVH7
269 名前:ディオク・レタ 2/2[age] 投稿日:2007/08/01(水) 13:49:34 ID:A/+KTVH7
270 名前:ディオク・レタ 3/4[age] 投稿日:2007/08/01(水) 13:50:58 ID:A/+KTVH7


【コメント】

280 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [] 投稿日:2007/08/05(日) 09:05:01 ID:924jHiJZ
>268-270
これって、なにか別のもので書き始めたものを流用したようなちぐはぐさがありますね。
部分部分はおもしろいです。む、これが整合諸説か?

作品は”読者の”想像力の産物であります。

282 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:2007/08/10(金) 08:52:57 ID:WvaklL0V
>268-270
単純に、考え過ぎだったんだと思います。
作為、作為で「自然さ」がないがしろにされてた。
逆に狙ってます、で行くにしてもその発想自体で面白がるには遠かった

けど、試みとしてはこの4作品中ではダントツにおもろかったです。ファイヤー





十六幻想



それさぁ サイテーだね
―こいつが弟の口癖だったと記憶している
政治家達の多忙なアイロニーに相反して
そのテクストはなんとも軽やかな音楽だ

未生のうちに 
しかしそのちいさな頸を小刻みに揺らしながら
弟は俺の隣りに鎮座し 体現されていたのだ
(それはもはや誕生、といってもいい)

俺はその殆ど妄想と云われても仕方の無い幻想から
逃れることが出来ず 第一逃れようとしなかった
(というのも、やはり言訳だと貴方は呟くのだろう)

ホモ・サピエンスの作り出す幻想のうち
俺の創造体は即ち”理想”のかたちをとったのだ
つまり こういうところが妄想なのだろう

理想であるがために
弟は実に多彩なる天賦を神より授かっていた
(親が俺だとすれば 親譲りでないのはあまりにも明瞭なことだ)
対する俺は自己嫌悪係と化しているが
弟が天才でないのなら俺は自殺を図るより他無いだろう

俺は恐らく弟を愛していた
故に俺は弟をただただ飼い太らせるのみだった
飼い太らせたものは必ず獣になるジンクスに従順にして

(天才は夕陽に混じり 一瞬にして伝説になる この夢)

へっへ!サイコーだよ君は!
と叫んだ挙句 天才に踏み潰された私は
どこから蘇ってやろうかと企んでいる

(俺はそうして猫になった 名前はもう無い)


273 名前:十六幻想[sage] 投稿日:2007/08/01(水) 23:48:07 ID:05gShb2E


【コメント】

280 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [] 投稿日:2007/08/05(日) 09:05:01 ID:924jHiJZ
>273
突き抜けて整ってます。有無を言わせませんね、これ。1点。
破綻してるほうが好みではあります。
ジンクスってこういう意味でも使うのかな?というところだけが気になりました。

282 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:2007/08/10(金) 08:52:57 ID:WvaklL0V
>273
天才=弟の発想のおかげでなんとか最後までいけた、って感じかなー。
上手いのはいいんだけど、物足りなかった気がします。
それは、この作者さんだったら「天才」に対する考察みたいなもんを
もうちょい深められたと思うから。
天才=凄い→自己嫌悪の輪廻からすっと脱却できてれば、パーフェクトだったと思います。
拗ねて終わった感がありました。



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最終更新:2007年09月01日 00:59