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お題 たわわ
開催期間 07/08/23~07/09/05
参加作品数 6
審査員 3人
本スレ 19の319-335
議論スレ 15


【チャンプ】
  • deity(大木人):5点

【準チャンプ】

作品一覧


No. タイトル 作者 点数
320 睡蓮 ゼッケン -
321 おれまつり あの人 1
322 たわわ - 3
323 一匁 - 1
324 それは - 1
325 deity 大木人 5

【審査員】
  • ゼッケン ◆ZkkenDgUE6
  • 虫 ◆Yh5.nC8OlA
  • 青メガネ ◆ZtF6f3ypqw

【採点レス】

328 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [] 投稿日:2007/09/01(土) 15:30:59 ID:AoE3lVPK
1点 >321 >322 >323 >324 >325

329 名前:虫 ◆Yh5.nC8OlA [] 投稿日:2007/09/02(日) 16:09:24 ID:bFe7qVxm
>>325 deity 2点
>>322 たわわ 1点

333 名前:青メガネ ◆ZtF6f3ypqw [sage] 投稿日:2007/09/03(月) 03:10:45 ID:ohBMG5Em
>>322>>324に1点。
>>325に2点で。


作品





睡蓮



ひとつ持っていきなさい、ほら
ものおじすることはない
やわらかい乳房などいくらでもあるのだよ、わたしには
欲しがりたいだけ
欲しがりなさい
おまえたちの欲が限りのないものだとしても
たかがしれているのだから、寿命あるものたちよ
貪り続けられるのなら、貪ったらいい

わたしを 
打ち負かせるとでも
思っている

心配顔の幼虫たち

蜜なら溢れている
わたしの内奥の秘密から

その泉を 
見よ

清らかな
清らかな

そして
眠りにつくことだろう

わたしは
眠りを誘う
甘い根っこを
おまえのからだのすみずみにまで
白い軟骨のある関節にそっと挿しいれてゆく

おまえはすっかり安心して
わたしに
還る日が
来る


320 名前:睡蓮[] 投稿日:2007/08/23(木) 12:05:49 ID:TPMt9MmC


【コメント】

330 名前:青メガネ ◆ZtF6f3ypqw [sage] 投稿日:2007/09/03(月) 03:00:32 ID:ohBMG5Em
>>320「睡蓮」
時を超えるたらちね
Good!
無数に浮かぶ睡蓮のようにおっぱいが無限の泉からどんどん湧き出してくる、
まさに「たわわ」。我々はたわわなるおっぱいにかような無限の豊穣を
夢みていることを、改めて実感させてくれる。
Boo
「わたしを打ち負かせるとでも~」からリズムがぶつ切りになってしまい、
それまでの共感性が失せ「読ませたい」という作者の気持ちが前に出てしまった。

469 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [] 投稿日:2007/09/09(日) 22:34:32 ID:UmVc26yZ
睡蓮を書きました。その前は獏を書きました。別のところで純金も書きましたよ。
まとめてゼッケンです。





おれまつり



パーツはプラスティックで組み立てる見越しで繋ぎ止めたのはセメンダインで
パチパ パパ チン パチン ポチン 
俺を構成する可塑性物質が爆ぜ 足元からセメンタイト流れ シボレーに乗って
闇夜に散りばめられた虹彩のパーキングで もっとタイトにスクウィーズ プリーズと
他意と対と鯛で紅白の船盛り

「願いを込めて流せ」

ロビーからアナウンスが聞こえる 着陸後爆裂し黒煙がいい塩梅のアクセントで
「プランテーション プリーズ」で
願いを込めて星の高速道に垂れ流した 
息と香り
俺は昔 亡くそうとしたし なく沿うことができたお前
沿線上の蜃気楼の中で無くした刹那 
飛び立たんとしたものは形而上の助手席で
熱帯の柑橘類が立ち込める迷路
退屈の渋滞
だから
睨めっこしようぜ
鏡に実る果実は面白みもない顔で 天国から競りあがってきた片面尼僧で もう片面はモノラルで雑音で修羅
俺に聞こえたのは

「籠めたものを流せ」で

パチパ パパ チン パチン ポチンと
スイッチを捻ると
夜が夏にあっぷっぷ
面白くて爆ぜる我が家



321 名前:おれまつり[sage] 投稿日:2007/08/24(金) 17:12:57 ID:FoZhGPpf


【コメント】

327 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [] 投稿日:2007/09/01(土) 15:30:19 ID:AoE3lVPK
>>321 おれまつり
「プランテーション プリーズ」。
あかんわあ、ツボつかれた。もう、背骨とかぐんにゃりさせていたいですね、できるだけ、長い間。
ところで、都市ですね、これ。人工的な唯物論の言葉で書かれてます。ネット上のヘミングウェイとでも。
心情の部分ではハードボイルド小説のような感傷があります。
たわわ→余剰。この変換には傷ついた敵意めいたものを感じます。これが感傷を生み出しているようです。
過剰な信号をわめきちらす勝手な個物たちの合間にあって、感受性のある人間は自我をより意識させられる。
自意識は人間だけが罹る病気です。
鋭敏な人間は身のうちに意識の自然を自覚的に整えなければ自滅の欲求に耐えられない。
聖域ではあらゆるものが法則にしたがって流れていく。
流れに逆らい、言葉で押し上げる、すなわち、嘘をつくという作業は余分なエネルギーを外部から奪ってきてなされる。
嘘は強盗です。
正直になれという意図のある態度の変更は嘘をつけといってるのと同じ軸上ですから、そういう上書きをするのではなく、解放せよ、と。そこで「籠めたものを流せ」、と。

最終連の手抜き感がリラックス効果をもたらします。ここは嘘ですが。

330 名前:青メガネ ◆ZtF6f3ypqw [sage] 投稿日:2007/09/03(月) 03:00:32 ID:ohBMG5Em
>>321「おれまつり」
詩の作りかたが似ている気がする
Good!
自動筆記的に作り出されていく言葉群の「たわわ」さと歯切れのよい語感、機械っぽさ
とのギャップがおもしろい。
「パーツはプラスティックで組み立てる見越しで繋ぎ止めたのはセメンダインで」
いきなり初対面の奴にこんなこと言われたら、濡れる。
Boo
後半の展開があやふやになってしまい結局「?」に終わった気がする。
モスラの糸で繋がれた音と意味との関係性を使いこなさないと、結局俗にいう「シュール」
で終わる。「亡くそうとしたし なく沿うことができたお前」←これはやり過ぎか
でも言葉のスパークでたわわさを生み出そうとする狙いは、この中だと一番好き。

468 名前:あの人[sage] 投稿日:2007/09/07(金) 22:08:01 ID:fmkpy5HS
「おれまつり」書きました、審査員の方々、
私などの作品ごときに、丁寧なコメントありがとうございました。





たわわ



きみはゆっくりとしなり
震える
細かな棘が無数に繁る
草いきれの中で

靴下からじんわりと染みる
緑、緑、緑
きみはゆっくりとしなり
震える
傲慢さを孕む金色の
柔らかな波を受けて

そこここから押し付けられる
無防備な酸素に
折れるほど両手を差し伸べて
きみはゆっくりとしなり
震える
酷く底冷えのする夜に
温んだ水に浸されて

薄闇にほうと鳴く
あの呼び声を覚えているだろうか
足裏にうずく
腐葉土の感触を
椎の実の甘さ
ひんやりした樹皮
稲穂の匂い
瀬から上がって、石へ耳を押し当てた
あの温もりと安堵を
忘れずにいてくれているだろうか

きみはゆっくりとしなり
震える
熟して零れる様々に
目もくれまいと仰向いて
きみはゆっくりとしなり
折れるほど両手を差し伸べて
震えて
篩う



322 名前:たわわ[sage] 投稿日:2007/08/27(月) 01:17:57 ID:c4lD60AQ


【コメント】

327 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [] 投稿日:2007/09/01(土) 15:30:19 ID:AoE3lVPK
>>322 たわわ
実るほどこうべを垂れる稲穂かな。
構築物である儒教道徳の外見を剥ぎ、原型としての観察に戻ってみれば、そこに姿を現すのは自然への畏怖。
すべてが仕組まれている。人間に優しすぎる環境とはなんらかの企みのような気がする。
やさしい四季の甘い乳を吸いながら私たちは祈る。この母がどうか機械仕掛けではありませんように。
自然への不信という自己の存在に対する背徳におびえながら、人間は拝跪する。
いつかシュレッダーにかけられるのではないかと思いつつ。

329 名前:虫 ◆Yh5.nC8OlA [] 投稿日:2007/09/02(日) 16:09:24 ID:bFe7qVxm
>>322 たわわ 1点
第4連の呼びかけが、まだ詩としてこなれていない印象を受けましたが、
この連がこの詩の魅力でもあります。詩の同人誌に掲載されていそうな
行儀のよい作品。

331 名前:青メガネ ◆ZtF6f3ypqw [sage] 投稿日:2007/09/03(月) 03:03:04 ID:ohBMG5Em
>>322「たわわ」
乙女たおやめアニミズム。
Good!
こういうのを「みずみずしい皮膚感覚」って言うのか嗚呼。
「きみはゆっくりと~」のリフレインが冗漫になりがちな全体の雰囲気に
逆にピリッと酸味をきかせてる。こんな使い方ってあるんだなー
「きみ」っていう単語は結局押しつけがましくなっちゃうので
自分はあまり好きくないんだけど、安心して身を委ねる事ができた。
Boo
ほんとうのほんとうに「敢えて」になるけど、ありがち、まとまり過ぎか。
核となる第4連の畳みかけもすっごく上手いんだけど、逆に何か物足りない。
あと、この詩を読んでて谷川俊太郎の「交合」って詩を思い出したんだけど、
これは要するに羊歯植物と作者がSEXをするという詩で、
こっちは交合して果てた後一気に冷めて他者への嫌悪を感ずるという
ある種男性的で現実的なアニミズムなのに対し、この作品は女性的なアニミズム、
それも妄想の中でも一つになろうとする若干少女趣味的なアニミズムな気がして、
興を殺がれたのは確か。までも、そんなのどーでもいいや。
いろいろと勉強になりました。また読みたいです!





一匁



しつこく続く熱帯夜
汗疹をぼりぼり掻きこわす
蚊がわんさか飛んできて
ブルンブルンと垂れ下がる
あのこのうなじに蚊の玉すだれ
わたしの腋下に蚊の玉すだれ




323 名前:一匁[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 00:05:33 ID:OEBXl6Xn


【コメント】

328 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [] 投稿日:2007/09/01(土) 15:30:59 ID:AoE3lVPK
>>323 一匁
! 「蚊の玉すだれ」って。
強烈な悪夢をこう、すらっと書ける。
うらやましくはないけど、この感覚はすごいです。

331 名前:青メガネ ◆ZtF6f3ypqw [sage] 投稿日:2007/09/03(月) 03:03:04 ID:ohBMG5Em
>>323「一匁」
レッドカーペットな衝撃詩。
Good!
ぎゃああああああああああ
Boo
もっともっと狂気色が欲しかった。突き抜けた変態性が。
膨らますとしたら「あのこ」「わたし」らへんかな?人称のチョイスで色々と。
「ブルンブルン」もイメージはいいけどその前の「ぼりぼり」「わんさか」があるせいで
ちょっとうるさくなっちゃった。別にこのオノマトペも普通っちゃ普通だしね。





それは



ゆっさユッサと
揺れるボインさ


324 名前:それは[] 投稿日:2007/08/30(木) 22:09:40 ID:kiqtLmpk


【コメント】

328 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [] 投稿日:2007/09/01(土) 15:30:59 ID:AoE3lVPK
>>324 それは
悟りを開いていらっしゃる。こういう人たちばかりだったら戦争もないでしょう。
ホントか? って気もするんですけどね。懐疑的なのは私の修行がたりないせいでしょう。
問題なのはテストの答案用紙に正解を書き込むように書かれた真実は、懐疑的な私を気持ちよくさせてくれない。そういうことです。
あくまで問題点があるのは読者である私であって、けして作者にあるのではない。さらに深刻な事態になってしまいました。

332 名前:青メガネ ◆ZtF6f3ypqw [sage] 投稿日:2007/09/03(月) 03:04:37 ID:ohBMG5Em
>>324「それは」
今回一番の「たわわ」
Good!
「ゆっさユッサと」 「ユッサ」にものすごい重力の反動を感じさせ、
「揺れるボインさ」 「ボインさ」で言いきることによって一気に宇宙にダイブさせる。
Boo
無い。凄い言葉だと思う。「たわわ」ってテーマとスレありきだけど。
sageてたら謎の糞詩だった。





deity



42℃の村に冗談のように亀の甲羅が流れ着く

それを見た村長は吉兆を村人に告げる

村人は自らの家に火を放ち山を目指す

ぐるると狼が村人を取り囲む

盲目の長老とその孫が村に残る

42℃の村に泉は湧かず、川は流れない

井戸は土の音を立てる

長老は息子の名前を呼ぶ

孫は固い地面の芋を掘る

長老がまだ若い頃、猪が山に尽きることは無く

村長はまだ言葉さえ知らなかった

長老は既に死んだ息子の名前を呼ぶ

孫はひび割れた大地を探る

いなくなった村人を思う

井戸を掘ろうと思う

大地奥深く流れる大河を夢想する

鍾乳洞の柱に柔らかな暗闇がへばりついている

見えない畑が家畜の消えた柵の間を埋める

言葉を知らない孫は山を見上げる

虫と鳥ばかりが鳴き止まずいて

谷間の集落を壊れた水車ががたがたと風に吹かれている

呪いを吸い上げるばかりの水車は

秋に向かうほど狂おしく鳴き

葦とすすきばかりの泥地に狂騒を実らせる


325 名前:deity[] 投稿日:2007/08/31(金) 23:16:33 ID:IiI+92nY


【コメント】

328 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [] 投稿日:2007/09/01(土) 15:30:59 ID:AoE3lVPK
>>325 deity
最初は冗談めかして語ろうとした終末の幻視の重さに途中で耐え切れなくなった。
言葉を持たない無垢な豊かさはそれ自体が黙示録である。
再生がきっと来るのだろうと信じてはいるが、それ以上に確信しているのは、そのためにあらゆる文明は滅ぶのだということ。
予言は常に目の前を行進する。

329 名前:虫 ◆Yh5.nC8OlA [] 投稿日:2007/09/02(日) 16:09:24 ID:bFe7qVxm
>>325 deity 2点
欠落を描いて実りをイメージさせる手法が効果的。いろいろと中途半端
なんですが、それがかえって想像力を刺激します。映画のよう。
一見内容と無関係な「鍾乳洞の柱に柔らかな暗闇がへばりついている」が
架空の湿度を生むようです。

332 名前:青メガネ ◆ZtF6f3ypqw [sage] 投稿日:2007/09/03(月) 03:04:37 ID:ohBMG5Em
>>325 「deity」
女神の不在はノスタルジーたるユートピア。
Good!
GoodじゃなくてGod。行間滅茶苦茶うまし。そして凄いスタミナ。お疲れ様です。
村人の非在によって喚起される生活の豊穣のイメージ、
またそのような人間の営みと関係なく色づく自然のたわわさ、
そして最後にそうした人間と自然とのギャップに
未来を予感する孫が寂寞たる荒涼を感じるという抒情の流れまで、ほぼ完璧。むまい。
作者の細やかな神経と構成力に称賛の嵐也。
Boo
唯一形容詞が登場する「鍾乳洞の柱に柔らかな暗闇がへばりついている」、ここが若干浮き
気味か。それまでの流れからしても、ここはそんなに喚起力がいるところでは無いと思う
し…多分。淡々と寓話的に進められてきた詩だけに、ここで艶っぽさを出した目的が不明。

335 名前:大木人[] 投稿日:2007/09/05(水) 23:17:09 ID:FsiN/B7T
deity書きました。
どうもありがとうございました。
次のお題は「きのこ」でお願いします。

投稿期間:9/5~9/12いっぱい
審査期間:9/13~9/16いっぱい

どしどしよろしくー



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最終更新:2007年10月16日 02:10