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「…此処まで来たのなら、もう引き下がれんよ」
「ええ、その為にあたしは此処まで来たんだから!」
「いい度胸だ」

その男は一本の斧を片手に殺気の溢れる笑顔で満ちていた。
あたしはその男を倒すべく、刀を抜く。

「…愚かな娘だ…全く」
「良いから秘宝とやらをよこしなさい!」
「…それは此れか?」

男は斧で自分の腕を切り裂いた。
血が飛び散ると、腕から肉は無くなり、鋭い爪をもった「手」の骨となった。

「これは「ブレイドクロニクル」という秘宝さ…」
「・・・・ッ!!!」

その骨を掴んだ瞬間、あたしの腕にその骨が減り込んだのだ。
耐えられない苦痛に、あたしは悲鳴を挙げた。
「きゃああああああッッーー!!」


「クックック・・・君は今日から「ニンジャ」ではなく「ブレイドウルフ」だ…クックック」
「…」

あたしはその時、既に「ブレイドウルフ」となっていた。
ただの「ニンジャ」が殺戮の兵器になるとは、あたしも思っていなかった。

その男の名前は「海童子」。
「クロニクル」シリーズを創りだしている「魔術師」。
クロニクルシリーズは動物の骨と人間の骨に魔法を掛けたものであって、基本的には腕の骨がクロニクルとなる。

「…私の代わりにクロニクルシリーズを創れる人間が居る…アイアンゴリラ、だ」
「はい、わかりました」
最終更新:2009年10月11日 23:37