Spece Diver

宇宙を巡りし者

光速で飛びゆく その名はTama


宇宙を縦横無尽に泳ぎ回り

星の終わりを観測する

役目を終えた星に向かって

彼女は手を合わせて祈る


あるとき彼女は宇宙の片隅で

終わりゆく小さな星を見た

その星の生き物たちは

星が消えるのと同時に消えた

それを見た彼女は

いつもより長く手を合わせて祈った


星はいくつもの塵が

固まってできた塊

その塊の中にも

魂は確かに存在する


彼女はいつも見ていた

見ているだけで何もしなかった

何かの役に立ちたいと思った


そして彼女は決意した

彼女は自ら塵となり

新しい星の素となった

その星の生き物たちは

彼女のことを知ることはなかったが

彼女の魂は

生き物たちの中で

生き続ける


その星はいま

地球と呼ばれ

生き物たちに

愛されている



(この文章は、音楽ゲームの楽曲『Space Diver Tama』に独自の解釈を入れて文章化したものです)

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最終更新:2013年01月20日 21:30