(はかいしんぼうそう・しんのめざめ)

破壊神暴走・真の覚醒(めざめ)


はじめに

この小説は以下の内容を含んでいます。

  • 『新世紀エヴァンゲリオン』第19話「男の戦い」のパロディが含まれています。
  • ちとグロ注意+安価な短編小説です。
  • エベレストsとアシベsから演出を借りました。

それでもおkな方はどうぞ。













突如、戦いの神・クゥイリヌスが幻想郷の境目に出現した。
クゥイリヌスはイタリア神話に登場する神で、亡き創造神エクゼリカの配下である。
閻魔亭を潰す為に幻想郷の境目に送り込まれたのだ・・・。



ズドドドドドドド・・・




アーロンと閻魔亭技術部が開発した防衛システムがクゥイリヌスに弾幕を発射する。
しかし、クゥイリヌスには全く通じず、防衛線をどんどん突破していく。



ピカッ・・・




ドゴォォォォ!!!




クゥイリヌスの目が光ると、防衛システムが大爆発を起こし、幻想郷の境目を覆っている結界を一撃で破壊した。
そのまま幻想郷へ侵入し、閻魔亭へと向かう。



技術開発員「防衛システム、全て破損!シールドを破壊され侵入されました!」



業火「嘘だろ・・・?現世と幻想郷を繋ぐ穴を塞ぐ結界を、一撃で・・・!」



結界を破壊され驚く業火。そこへアーロンが入ってくる。




アーロン「リィ達を出撃させ、目標を沈黙させる。どのみち現世に押し戻すのも無理だ・・・。」




リィ達はシンメトリカルフュージョンをして、クゥイリヌス迎撃に向かった。




勇樹「・・・ヤツめ・・・!」



休暇を貰っていた勇樹は、クゥイリヌスを倒すべく幻想郷の穴へ。





リィーゼ「来たわね・・・!」



ドドドドドドドド




リィーゼはダブルガンを連射。弾丸はクゥイリヌスに命中しているが効果は無い。
すかさずトンファーライフルも交えて射撃の量を増しにかかるが、これも通じない。



リィゼーグ「姉貴!援護するぜ!!」



後方から、リィゼーグがドラムランチャーを使って援護射撃。更に弾幕が濃くなった。
何度撃って命中してもビクともしないクゥイリヌスは、突如手を伸ばして2人の量腕を切断した。



リィーゼ・リィゼーグ「!!?」



切断された部分から大量の血が噴出す。2人の悲痛な叫びが幻想郷にこだまする



アーロン「リィーゼ!!リィゼーグ!!」




クゥイリヌスは三途の川周辺にまでのぼりつめ、目からの閃光で閻魔亭を直接攻撃した。



ドゴォォォ!





業火「ぐっ・・・!」



そこへ、リィアームが非核爆弾を抱えてクゥイリヌスに突っ込んできた。



アーロン「リィアーム!?」
リィアーム「この距離なら・・・!」



リィアームは至近距離で爆弾をぶつける。




ドガァァァァァァァアァ!!!





爆弾は大爆発を起こし、大きな爆風が発生。



アーロン「リィアームは?!」



爆炎の中にはクゥイリヌスが健在。
リィアームをソードで刺し、返り討ちにした。



リィアーム「マスター・・・申し訳ありません・・・」



アーロン「リィアームゥゥゥ!!!」




クゥイリヌスは上空へ飛び上がり、破壊した部分から閻魔亭に侵入。
勇樹は三途の川を渡り、門のところへ向かった。



阿形「勇樹、どうしてここに?」
勇樹「アイツを・・・クゥイリヌスを倒す為に来た!今は緊急事態だ、早く俺を閻魔亭に入れさせてくれ!!」
阿形「・・・了解。阿形!」
吽形「開門!!」



門が開かれる。



勇樹「ありがとう!」



勇樹は2人に礼を言いながら閻魔亭内部へ走った。




水狐「目標、破損部から内部に侵入!降下中!」
業火「目的地は?!」
氷零「このまま、メインルームに来ます!!」
業火「・・・総員、退避急げ!」
死神「総員!退避!退避!!!」



ドゴォォォ!!




モニターを破壊してそこから現れたクゥイリヌス。



業火「テメェ・・・よくも閻魔亭を壊しながら入ったな・・・!!」



業火は祟り神の戦いで怪我を負っており、まだ回復しきってない頃だった。
クゥイリヌスの目が光り始めた・・・その時!




ドゴォォ!!





クゥイリヌス「!」
勇樹「うぉぉぉぉぉ!!!」

現れたのは勇樹だった。
勇樹は破壊神に変身しクゥイリヌスと戦う。



業火「れ、連邦の司令官!?」

勇樹「うぉぉぁぁぁぁ!!!!!」



勇樹はクゥイリヌスを掴み、閻魔亭から押し出した

バシュウ!


目からの閃光で勇樹の左腕を切断するクゥイリヌス。
勇樹は痛みに耐えながらも三途の川入り口へと押し出し、墜落させた。


ドシィィィン・・・!



勇樹「うおぉぉ!うぁぁぁぁ!でやぁぁぁぁ!!!」



勇樹はゼータセイバーでクゥイリヌスの動きを封じ、マウンドポジションでタコ殴りをし始める
悲鳴にも近い雄叫びを上げながらどんどん追い詰めていくが・・・


勇樹「!?」


突然動きが封じられる勇樹。クゥイリヌスの封印魔法を受けてしまったのだ。
クゥイリヌスは勇樹を放り投げる


勇樹「ぐあっ!!?動け・・・動け!!!動かなきゃ人が死んでいく!!・・・っ?!!」


ザシュ・・・


勇樹の胸がクゥイリヌスの腕によって貫かれる。
そして、閃光で勇樹の胸を破壊し、心臓を露出させた。



勇樹「ッ!!!?」



ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!




クゥイリヌスは勇樹の心臓を執拗に攻撃する。
しかし、あろう事か勇樹の心臓は硬く、キズ一つもつけられない


勇樹『グッ・・・ぐあっ・・・!こんな所で死ぬわけにはいかないんだ・・・!ここで死んだらみんな殺される!!!俺はもうイヤなんだよ!!!動けぇぇぇぇぇ!!!』


突然、勇樹の目が白く光る
クゥイリヌスの腕を開いた手の指で切り裂き、それを掴む
掴んだ腕を勢いよく引き寄せ、頭突きをする




「フゥ・・・ヴゥゥゥ・・・ヴゥゥ・・・!!ヴェアゥ!!!」




魔物のような唸り声を発する勇樹。
クゥイリヌスの腹目掛けて強烈な蹴りを入れる。



「ヴォォォ・・・・!」



勇樹は引き千切ったグゥイリヌスの腕を左腕に当て、腕を再生させる。
後を追って様子を見に来た業火達は、その光景に驚く・・・




業火「な、何だ・・・あれは・・・?!」
アーロン「奪った腕で、腕を再生している・・・!?」
浅谷「ついに覚醒したか・・・!」
美希「ハニー・・・!」



「ウォォォォォァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!」




咆哮をあげる勇樹は、腕の一振りで衝撃波を発生。
すかさず結界を発生したクゥイリヌスだが、結界は切断されたように破れ、大きなダメージを受ける。



「ハッ・・ハッ・・・!!ハァハァハァハァッ・・・!!」


勇樹は四つん這いになり、犬歩きで倒れたクゥイリヌスに向かう
クゥイリヌスは最後の抵抗を試みようと閃光を発するが、両目を潰されて沈黙してしまう


「ハァァァァ・・・・!!ハグッ!・・・ガッ!ガッ!ガッ!・・・」


なんと、勇樹はクゥイリヌスを喰い始めた。



業火「敵を・・・!く・・・喰ってる・・・!!?」


クチャクチュ・・・ゴリゴリ・・・グチャグチャ・・・



勇樹「ヴ・・・? グルゥ・・・!グゥゥ!」



業火達がいるのに気づいたのか、一度業火達を見やる。


氷零「うっぷ・・・!」


咀嚼音が魔法の森周辺に響き渡る・・・
氷零はたまらず嘔吐してしまう。


クチャクチャ・・・カリコリ・・・グチャ・・・



「ウォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ」

「アァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ」



浅谷「・・・真なる破壊神の覚醒・・・!エグゼリカの恐れていた事が現実になったな・・・。」


覚醒した勇樹は服を外し、破壊神の肉体を曝け出す。
喰い終わった勇樹は立ち上がり、ただ雄叫びを上げていくのであった・・・



美希「ハニー・・・?」
業火「おいバカ、近づくんじゃねぇ!!」
「ヴヴゥ・・・?」



美希は勇樹を呼ぶ。
勇樹は美希の呼び声に気づく




美希「おいで~、大丈夫、怖くないから。」
「ヴヴヴヴ・・・」



勇樹はゆっくりと美希に近寄る



業火「っ!」
アーロン「!」



アーロンと業火は戦闘態勢に入った。
美希を危険な目に遭わせたくない・・・と。




しかし・・・




「ヴぅー・・・」
美希「よしよし、いい子だねー☆」




勇樹は美希を襲うどころか、美希に懐いていた。
『美希は大切な人』という事は、破壊神や怪物になっても忘れる事は無いのである。
美希も、『どんなに姿が変わっても、ハニーはハニー』という事を思っていた。
美希は勇樹をなでなでした。



勇樹「ミ・・・希ぃ・・・」
美希「ハニィ、お疲れ様なの。ゆっくり休んでね。」
勇樹「あぁ・・・。」




元に戻った勇樹は、美希の胸の中で眠った。
業火とアーロン、閻魔亭の人達は、改めて勇樹の恐ろしさを知るのであった・・・。













後日、敗れたリィシリーズはアーロンに修復され、結界も元通りになった。










おわり

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最終更新:2013年09月07日 15:37