―さあ、あの、天空の彼方へ―
え?あの天空の彼方が何かって?
…知らない、ボクも初めてだから。
ん?君も初めてかい?
だけど、恐れてないね、どうしてだい?
…へぇ、そうだったんだ…
壮絶、なんだね、君の過去…
ボクもね、色々あったんだよ、人生は…ん、なんだい?
え?あの世界が見えてきた?
僕には見えるか分からない。だけれど…
これからやることは見えるよ?
『自分の過去を振り返って』
『全ての事実を受け入れて』
『このまま何処かに走ってって』
『楽しかったなぁ・・・と安心するんだ』
…あれ?どうしたの?
青ざめてるね・・・大丈夫かい?
君も楽になるから・・・
安心していいよ
・・・え、安心できないかい?
青から色が変わってく・・・
楽になるけど恐ろしい?
恐怖に包まれてく君は
―こっちをみていたんだ―
その子はこっちを見つめた後
震えた声でいったんだ
『おまえが・・・裁きの悪魔だな』
ボクは眼を見開いた
ご名答・・・だね
ボクこそが裁きの悪魔だよ。
でも、ボクも心が疲れてさ・・・え?
信じてくれないかい?みなそういうよ。
ここに来たときの記憶が
みんなみんな消されてるから
『初めて』っていいきれる
ふふ、恐ろしいよね?
君の人生見てきたよ。
ずっとずっと・・・ね
さあ、これから楽しいpartyのstartだ
―すぐ、楽になるから、さ―
ボクが、あの後あの子を引き連れ、どこに行ったかわからない。
だけど、これだけはいえるんだ。
ボクがあの子を引き連れたとき、あの子は最高級に恐怖に包まれたような顔をして
『おまえは、悪魔じゃない、死神だ・・・』
と、言っていたのを・・・
ボクは誰か分からない。ただこれだけは言える。
ボクは・・・
この世にはもう、存在していない
ということを、さ・・・
―天空の彼方へ、世界へ―
最終更新:2014年03月23日 03:20