温泉旅館にて楽しんでいる一行。
一同はここ、ゲームコーナーに来ていた…
スチャッ、ドドド、ドッコーン
「な…すげぇ…」
「…そうか?」
「真顔な顔して手つきは神だ…」
「真紘、こんな特技があったの…?」
「ああ。俺はゲーマーだよ?大体のネトゲランキングは一位だから。」
飄々と話す真紘。
「(あっ、だからあのモンスタースナイパー、どんなにがんばっても一位になれないわけだ←)」
と思うのは大野啓である←
「要くん、卓球やろうよ!」
「いいですよ!ちなみに、俺は4年連続卓球世界大会で優勝してますから!」
「…えっ?」
「いきますよ…えいっ!」
シュボォォォン←
「なっ、なんだ今の音…!」
と啓が走った先には…
「あ、ノイケン…」
とほたるが倒れていた…
「ほたるさん…大丈夫ですか?」
「いやー、ははは、流石世界大会優勝者…強いや…」
「世界大会?卓球の?」
「うん…強いのなんのって…」
「とりあえず、休んでいてください。俺が敵をうちます!」
「…総平くん、彼、俳優なの?」
「ああ、彼、学芸会を踏み台に俳優を目指してるらしいんです。ホントのところはわかりませんが←」
「あは、ははは…」
「さあ、いきますよ!」
「はいっ!」
カンッ カカ、カカンッ
とラリーが続いている←
「なかなかっ、やりますね…!」と要。
「流石、世界優勝者…!」と啓。
「二人とも凄いね…」とほたる。
「よし、そろそろ決めます!『風紅蓮ノ舞』!」
「…!啓くんっ!」
「俺も、やってやるぜ!『氷城季ノ舞』!」
「…!?」
シババババ←
「けっ、煙!?」
「なんだとっ!?」
「ふー…」
「大丈夫?みんな…」
「ああ、意外に大丈夫←」
「こっちもです←」
「お前ら、何やってんだ?」と釜人さん。
「あっ、釜人さん!」
「卓球です。釜人さんもやりますか?」
「おお、やる…」
「…でさ、なんで相手が要くんなの!?」
「大人げない←」
「別に平気だ。やるぞ?」
「はいっ!」
「せーの…」
カンッ、カンッ、カカンッ、カカッ
「おおお…」と驚愕気味の啓。
「総平に啓くんって、卓球経験は?」
「ん…小五から一年だけ。」と総平。
「小一から二年です!」と啓。
「へぇ~…」
「……ラリー長いな。」と釜人さん。
「〆ますか?こっちが行きましょうか…」と要。その表情は余裕そのものだ。
「いや、勝負をふっかけた俺から〆る。氷零炎天下破滅弾‼」
「へ、ヒョウレイエンテンカハメ…って待て待て…!」
ビュシャァァァ
「なんだ…⁉」
真紘にしては珍しく、煙の方向を向く。手はずっとゲームのほうに集中してるけど。
「なんだ、どうした!?」
煙の中に立っていた二人は、なんとか平気だったようでびっくりしながらもお互いを見つめていた。
「あ…」
「あ…はは、凄くないですか?」
「あー・・・、言ってなかったけど、俺さ、卓球の世界大会で準優勝してるんだよね。」
「ほんとですかー!?えー、マジかよ…」
「皆さん、もういいんですか?今日は貸し切りみたいなもんですから、思いっきり楽しんでってくださいよ~!」
「おお、番頭さん!」
「番頭さん、俺と卓球勝負してくれよ!」
最終更新:2015年01月11日 16:13