やあ、俺は直剛ってんだ。
いきなりだけどさ、ここで俺が体験した話してやるよ。…え?怖いって?大丈夫だよー。
いやさ、俺は朝に走るのを日課にしてんの。な?
で、終わりに差し掛かった時、弾き語りしてる人を見たんだよ。
毎日走ってるとさ、色んな事やってるからさ、行こうかなと思って行ったんだ。
そしたらさ、なんか曲を弾き始めたんだよ。弾き語りだから当たり前かーと思ってさ。
んで語りが始まったんだ。
「輝きの未来は、火のように燃えて、俺たちの世界に熱気が走る…」
「we love you,you love we we love you,you love we、俺らは走る、未来に向かって…」
っていう風にやっていったんだ。
なんとなーくはまったと思ったら、気づかないうちに後ろにたくさん人がいてさ。
びっくりしたんだけど、ま、いいかと思ってそのままだったんだ。
んで2番も語って、終わりを語った時、なんか違和感があったんだ。
その違和感はすぐわかって… 1番、2番よりちょっと後ろ向きだなぁ・・と思ったんだ。
「闇夜の、未来は、似ている…いつでも、反り返せば、回ってく、霊の呪いに」
…な?
変だと思って周り見たけど、だーれも動かずに語りを聞いてるのよ。
その瞬間さ、何かに締め付けられたような気がして、「!?」ってなって、暴れて叫んだけど、だれも反応しないんだ。
こいつぁ、やばい と思って、目の前のやつに思いっきり手ぇバーンッてやったらさ、そこはな…
海だったんだよ。崖とかじゃなくて;
しかもまだ動けないんだ。波が来るし流されたら一巻の終わり…そう思った時だよ。
耳元で「じゃあな」って聞こえたんだ。
また「!?」ってなった時には苦しくなくて、動けたんだ。
んで、これはあとでロッドさんから聞いた話だけど、俺と同じで走ってた時、同じように弾き語りしてた人がいたんだと。
そんで聞いてたら、3番の同じような歌詞を聞いたんだって。
その時先輩は走って自宅に逃げ帰ったんだけど、そのあとTVみてたら、湖で人が溺死、身体に頑丈な紐がまかれていて…というニュースを聞いたんだって。
で、ロッドさんの先輩にセリディアっていう音楽専門の人がいるんだけど、その人が言うには、弾き語りの歌詞には何かしらの暗号があるらしいんだって。
んで、ロッドさんが思い出して書いた歌詞…あ、後ろ向きの歌詞だけな?それが…
「闇に染まれ」ってな。暗号があったんだ。
そりゃびっくりしたよ; 歌詞の中の金縛りはでたらめかと思ったけどさ…
弾き語りって、怖いんだな…
最終更新:2014年09月06日 00:46