椚が丘中学、3-E組。
今日も今日とて、暗殺が始まる
朝の挨拶と同時に皆で先生に向かって発砲する、まあ、上手くいかないけどさ。
結局、この日も暗殺が成功することはないままに授業が始まる
そして、授業は体育へと変わる
この授業は烏間先生の暗殺訓練だ
ナイフ授業から身のこなしかた、銃の打ち方など、暗殺に必要な技術を身に付けていくんだ
「次!前原と磯貝!」
磯貝とともに呼ばれたので烏間先生に攻撃を仕掛ける
俺が先にナイフを突き付け、後ろから磯貝がさらに追い打ちをかける
だけど、それも失敗に終わる
先を読んでたかのように烏間先生の手が俺たちの手をはじく
「狙いは良かったが、タイミングがまだまだだな。だが、ブラインドはよかったな」
「「ありがとうございます」」
「あぁ。次!片岡と岡野」
先生に言われたことを頭の中で反復しながら磯貝を見ると険しい表情で考え込んでいた
たぶん、次にどうしたらいいのかとかが頭の中で巡ってるんだろうな、流石学級委員だ。
そんな、磯貝を現実に呼び戻すように声をかけると苦笑した笑いで次こそあっと言わせてやろうと言った
悔しいなら、悔しいと言えばいいのに、肝心なところで何も言わないんだよな…
「やっぱ、あの二人は柔軟性あるよな…」
「そうだよな…」
岡野と片岡vs烏間先生の試合を見ていると自然と感想が漏れた
新体操をやっていたという岡野の体の柔軟性はクラス1だ。
対して、学級委員長でもあり水泳はクラス1の片岡
この2人は揃ってナイフ訓練女子上位者だ
力では男子に劣るかもしれないが、暗殺対象者は対先生用ナイフが擦れても効果はある
だから、柔軟性を生かし相手を翻弄させる攻撃が多い
俺たちならどう考えても力技になってしまう
学級委員長の頭を駆使した知能戦もあるがそれでも男なので最終的には力で押してしまうところがある
最終更新:2015年01月11日 17:26