※元はボーカロイドの「悪ノ召使」
You're a princess. 貴方は王女
I'm a maid. 私は召使
運命が分かつ、哀れなその二人
『もし貴方を護る』 私はそのためならば…
私は悪に染まっても構わない
Do you remember…?
貴方は覚えていますか?
期待の中で、私たち二人は生まれましたよね
祝福してくれたのはあの時の教会の鐘
私は幸せで平和な人生が待っていると思っていた…
あの日、彼らがあんなことをするまでは
彼らが…大人達のその勝手な都合で…
私たちは2つに裂けてしまった……!!
コンコンッ
ノックが部屋中にかすかに響く
「どうぞ」
ガチャッ
「大臣じゃない。なんのようなの?」
ずいぶんと受け流すような言い方をしていた
「姫さま、新しい召使を派遣しました。ご紹介しに来ました」
「へえー、そう?じゃこちらに連れてきてちょうだい」
彼女は軽くそういった。
「初めまして」
その召使は深く頭を下げる。
姫とずいぶん顔が似ていた、なぜなら…
「………!!」
そう、召使と言うのは私、つまり姫の双子の弟なのです
私は誓った
『例え世界のすべての人間が敵であろうとも、私はあなたを護る』
と……
『もし貴方を護る』 私はそのためならば…
私は悪に染まっても構わない
隣町
私はある事情等で隣町へ行った。
随分とにぎわっている。
そう思いながら、私は前方を歩いていた
すると……
「落としましたよ?」
その可憐な声に私は振り向いた。
そこにいたのは…
「このハンカチ、あなたのですよね?」
と、四つに折ったハンカチを差し出す緑を基調とした優しく、可愛い女性だった。
「あ…はい、ありがとうございます」
なぜか自分が動揺しているようなことを感じた。
この胸騒ぎは一体何なのか。
自分でも分からなくなって滝がする。
最終更新:2012年02月15日 17:23