放課後____


~裏庭~
「このオレンジの猫っぽいのがいたの?」
触られ、引きずられてまだ気を失ったオレンジのが仰向けになって倒れていた。
放課後に爽燕からオレンジのを返し、裏庭に礼子と須一を呼んだ。

「そうなの!立たされた時不良っぽい1年生がコイツをいじめてたの見たから私が注意してやめさせたのよ」
「でも…こんな生物見たことがありませんねー。猫の割にはでかいんじゃないでしょうか?」
ガスッ!
「そーゆーのは言っちゃいけないもんなの」
「うー…」
礼子に得意の蹴り技を喰らった須一は頭を抱える。

「うーん…」
オレンジの猫が意識を取り戻したそうだ。

「ここ…は…?」
「ね……猫が喋った……!!」
「信じられません。動物が喋るとは…」


「あのー…私はネコ型ロボットであってネコではありませんよ」

「「「え」」」
ロボットという言葉に唖然とする3人。

「とりあえず、自己紹介だね。私は、赤城刹那」
「火景礼子よ」
「僕は、海崎須一」
3人はとりあえず、自分の名前を教えた。

「私は、中国4千年究極のカンフー…王ドラです!」
とおじぎをする。

「へー、礼儀正しいじゃない。どっかの遅刻する奴とおー違いね」
「あ…何だって!!」
礼子の言葉にキレそうになる刹那だったが須一に抑えられる。
「やめましょうよー…」

数分後…
「で、王ドラはどこから来たの?」
話を戻し、問う刹那。
「中国です」
「そこでなにしてたの?」
「なにって…//修業ですよ!!///」
少し顔を赤くしながらそう答える王ドラ。

「中国は歴史が古いですからねー。修業するのも分かるよー」
さすが情報通。

すると__

「何してるんです!」


誰か来たようだ
「ヤバい!誰か来たわ!刹那、王ドラを連れて先に帰って!!」
「分かったよー…」
礼子の命令に少しムッときたが回り道を通って先に帰った。

「そこでなにしてますか?」
今の声はどうやら爽燕だったようだ。

「「なんでもありません!!」」

「まさか告白ってことだったりします?」
ブンブンッ
二人は高速に首を振る。
「下校時間過ぎてますよ。早く帰りなさい」
「「はいっ!」」
二人は急いで校門を出てった。

「王ドラ…ね」





~刹那の家~
「ただいまー」
ドアノブを開け、家の中に入る刹那と王ドラ。
「はいっちゃっていいんですかね…」

「おかえりなさい…と、お客さんね」
驚いた様子ではなかった。むしろ喜んでいる気がする。

「お母さん、この子が…」
「居候かなんかさせて欲しいってこと?」
刹那が言い終わる前に春香はズバッと言った。
うん。図星だ……

「ふーむ……」
春香はじっくりと王ドラを見つめる。
「な…なんですか?」
「名前は?」
「…王ドラです」






「いいわよ」

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最終更新:2012年02月10日 08:12