「(まずい…バレた……!!)」
暗の姿ならまだしも影から現れてしまったんだから彼女が悲鳴をあげるのも分かる。
「(なんてことだ…よりによってあいつにバレるなんて……)」
「(すまない…光)」
光はもう嫌われることを覚悟した。
いや、僕は別に好きだから嫌われたくないってわけじゃないけどね。
そして悲鳴をあげた真琴は…
「すっごーいっ!」
「「え」」
悲鳴とは裏腹に目を輝かせて光の影を見つめていた。
「かっこいいじゃない!影からでしょ!?」
この興奮気味の真琴に暗は唖然として真琴を見つめ、光はもういいやという顔している。
「名前はー…」
「影野…暗」
少し戸惑いながら小さくそう言ったが…
「もうメンドイから呼称は『シャドウ』でいいや」
「…いやちょっと待てよ!こんな闇の世界からやってきた奴みたいに気安く言うのかそれ!?」
「(……闇)」
おい光、気安く言うってことは暗を庇ってるという事かい。
「d(*`・ω・´*)」グッ
「いや親指あげてgoodやればいいってわけじゃなくてー…」
「じゃどーすればいーのさー(`・ε・´)」
「わたしは構わない」
「え、暗…;」
「決まりね!あたしは田崎真琴。気軽にマコって呼んでもいいわよ^^」
「…いや、大丈夫だ」
一方的に言葉の攻撃を繰り出す真琴に返す言葉が少なくなってしまった。
「じゃあね!また授業で会おう!光くん、シャドウ」
真琴はさっさと屋上を後にした。
「お前が気にいったんじゃないの?真琴の奴……」
「…………」
放課後____
「じゃーねー」
「また明日」
最終更新:2012年02月12日 22:18