「どっちにしろ、今日はもう面倒くさいので我慢して下さいね」
「……」
顔を背ける間際、男の人に睨まれた気がします。
烏龍茶が口に会わない人って居るんですね……
この男の人に聞いてみたいことは山ほどあるんですが、こういうタイプの人と
会話した事がロクに無いので、どのように話を切り出せばいいのやら……
南側の窓に差している日光からして、時間は昼過ぎと言ったところでしょうか。
庭の草木がなびく音、一羽の小鳥の鳥の風鈴のような鳴き声は、部屋の静寂をより一層引き立たせます。
「おい」
「え……はい、何ですか?」
ふと男の人に呼ばれたので、一瞬たじろいでしまいました。
男の人はまだ機嫌が悪そうです。
まあ、食べ物の怨みは怖い、と言う位ですし、まだ烏龍茶の事を根に持っているんですかね?
最終更新:2012年06月26日 08:03