此処は、国連部隊本部。
王様が住む、城の近くに隣接されている。実は最近建ったのだが木製の建物である。古き良きを残そうと言う心がけである。勿論此処は国が建てた建物であり、入隊も難関と言われていた。

「さてと、此処が…」
大きな門を前にりんが立ち尽くしていた。此処を抜けたら、王宮と国連部隊、本部が見える。
「…おい止まれ」
制止する門番の声。
「入隊試験を受けに来ました。」
りんは、静かに答え、試験を受けるためのパスを門番に近づき見せる。
「ぬ、入れ」
門番はパスを確認すると門にりんを通した。
「…ありがとうございます。」
りんは一礼すると門をくぐり抜けた。
門を抜けると広大な敷地、明らかに違う空気を感じた。
威圧とも言える、空気を感じながらりんは国連部隊の入り口、さっきくぐったぐらいの門を見つめ、(…私はやります。お父さん…)と気持ちを新たにした。今まで不真面目だったと言うわけでも無いが、国連部隊を前にしてまた父に一つ誓いを立てた。門を開けて、本部の扉を開ける。
巨大な体育館。りんは扉を開けて、すぐに見た。かなり広い。1万人は入れるかと言う広さか。そして屈強な男達。彼等も入隊を望むものだろう。彼等や、広さにも驚いたが、りんが驚いたのは小学生、それも入ったばかりのような小さい子がいたことだ。不思議なふいんきだった。彼女をつい、りんはじっと見てしまった。此処に来るまででも、試験をりんは受けていた。かなりの苦戦をりんも強いられていた。それを、あの子はやり遂げたのか…!りんは目を白黒させた。
「…?」
彼女はりんにきずいたようで、いぶかしげに眉を細め、りんを見つめた。
それが、アールとの出逢いであった。

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最終更新:2012年08月08日 11:10