こちらは、Y武さんのブレトランド世界観をお借りした、グランクレストキャンペーン「ブレトランドanother」#10 のページです。

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◆日時、場所

  • 日程: 2019年5月6日
  • 場所: 学生会館 (変更になる場合があります)

◆レギュレーション

※ このセッションは「ブレトランド異聞録形式」(ブレトランド・サーガの世界観を用いて他システムを遊ぶ)で行われます。
※ つまりこのセッションは「グランクレスト」ではありません。

  • 使用システム:魔法探索RPG ロスト・メモリア

  • 使用可能ルール:基本ルールブック、拡張ルールブック「学舎の記録簿」
  • PCレベル:初期作成、ただし下記のとおり成長アリ

  • ロスト・メモリアは1セッションが短い(2時間程度)ゲームのため、今回は2セッション1セットとなります。
  • 流れとしては「キャラメイク→セッション1→成長→セッション2」となります。



◆今回予告

さて、話は一度ブレトランドを離れる。
今回の舞台はエーラム近郊のとある魔境だ。

いや、魔境と呼ぶのは正しくないのかもしれない。
何故ならその地は、1つの巨大な投影地形なのだ。
投影されたのは、異界「ロスト・メモリア界」にあるとされる、古の魔法を収めた大穴「メモリアの遺産(ロスト・メモリア)」。

その大穴の調査のため、魔法都市エーラムから、魔法師たちからなる調査チームが派遣されることとなった。
魔法師たちは、この神秘の大穴の奥で、一体何を見て、何を得て、帰ってくるのだろう?
この底の見えぬ大穴には、どんな冒険が待っているのだろう?

そう、きっと、『キミたちを、歓迎している。ずっと、待っていた。』 

グランクレスト ロスト・メモリア 単発セッション 「ブレトランド異聞奇譚」第二話
「魔法の深淵に、ようこそ」

叡智の深淵に、キミの足跡を刻め!



◆ハンドアウト

以下のハンドアウトのうち、PC①は必ず誰かが選ぶこと。
それ以外のハンドアウトは、選ばれないものがあっても構わない。

PC① 新規キャラクターA 推奨クラス:メイジ

キミは魔法大学卒業後も、エーラムに残り続けている魔法師だ。キミの所属は、魔法師協会魔境調査部。現地の領主や契約魔法師では手に負えない大規模な魔境や特殊な魔境についての調査を行う部署である。アトラタン中にある魔境は数多く、常に人手不足に悩まされる部署だが、探索の最前線では新たな発見も多い。

今回、キミは特殊魔境「メモリアの遺産(ロスト・メモリア)」の調査チームのリーダーに任じられた。魔境調査部外の魔法師からも募集された混成チームだが、キミは彼らをまとめることが出来るだろうか?

因縁:ロウン・F・ガイソン(メイジ/アルケミスト(菖蒲) 61歳 男性) 推奨感情 メイン:任意/サブ:尊敬

エーラム魔法師教会、魔境調査部長を務める高等教員。弟子には、グリース領ティスホーンのロッシュ・ガイソン、ミース・ガイソンらがいる。高齢ながら、自身の弟子への指導に加え、魔境調査の最前線で指揮を執り、場合によっては自ら探索に赴く「アクティブなおじいちゃん」として、エーラムでは親しまれている。
専門は魔境探索に特化した菖蒲系統の錬成魔法だが、他流派の魔法も使いこなし(サブスタイル:ウィザード)、魔法師としての腕は一流。だが、最近は腰を悪くしたせいで、(本人はやる気満々だが、)周りから無茶をたしなめられている様子。

PC② 新規キャラクターB 推奨クラス:メイジ

キミは、エーラムで魔法を学ぶ学生だ。魔法系統ごとの専門課程を学ぶキミと、基礎課程を学ぶアイリスは実の兄妹or姉妹であり、エーラムでも稀な例として知られている。
(別の教員に師事しているので、アイリスと家名が異なっても構わない。)

だが、ある時、アイリスは異界由来とされる病に倒れた。治療のためには、その異界が投影されたといわれる「メモリアの遺産」という魔境で手に入る素材が必要とのことだ。折よく、エーラム魔法師協会の魔境調査部が、その魔境の探索チームのメンバーを募集していた。この機会を逃すわけにはいかない。キミは、探索チームに志願した。

因縁:アイリス・リキュリア(メイジ/(まだ基礎課程) 10歳 女性) 推奨感情 メイン:庇護/サブ:任意

PC②の妹。アカデミーで教養科目を学んでいる魔法師のタマゴ。現在は、異界由来のとある病に倒れ、休学中である。なお、治療にはロウン・F・ガイソン、ルファ・メレテス(PC①、PC④の因縁)といった面々が協力している。
治療のためには、「ロスト・メモリア界」の魔法素材「記憶の桜花」が必要、と言われている。

PC③ 新規キャラクターC 推奨クラス:メイジ

キミは、エーラムで研究を続ける魔法師だ。ある時、キミは1冊の本を目にした。書名は「混沌無き世界を作る理論」。ミゼス・ティア―と呼ばれる人物が、混沌のない異世界を理ごと投影するという手法を記したものだ。眉唾ものの理論だ。そのようなことが可能なら、なぜこの世界の投影体たちは必ず混沌核を持っているのか。

だが、そんなキミの元に、1つの噂が届く。「メモリアの遺産」と呼ばれる魔境で、「混沌の気配のしない投影体」がいたらしい、というものだ。キミは、その事実を確かめるべく、魔境探索のチームに参加することにした。

因縁:ミゼス・ティアー(ロード/ルーラー 故人 女性) 推奨感情 メイン:任意/サブ:不信

混沌の無い世界を、世界の理ごと召喚し、混沌を消し去ろうと活動する秘密結社「最後の混沌計画」のエージェント。先日、ブレトランド、ボルドヴァルド大森林においてその理論を実行しようと試みたが、ヴィルマ村領主グラン・マイアらによって阻止された。
(参考:ブレトランド開拓記 第5話「過去を識る頃に」)
(参考:ブレトランド開拓記 第6話「混沌の明日に祝福を」)

PC④ 新規キャラクターD 推奨クラス:メイジ

キミは、エーラムで魔法を学ぶ学生だ。困ったことに、キミは単位を落としかけている。それは、単に成績が悪かったからかもしれないし、やむを得ない理由で欠席がかさんだからかもしれない。

そんなキミに、指導教員であるルファは提案した。ちょうど、とある魔境の探索メンバーを、エーラムは募集している。その探索に参加することで、「魔法実習」の単位の補充とするのはどうだろうか?、と。

因縁:ルファ・メレテス(メイジ/ヒーラー 29歳 女性) 推奨感情 メイン:任意/サブ:任意

エーラムの新米教員。PC④たちがほぼ初めての弟子にあたる。名門であるメレテス家に育ち、魔法大学卒業後もエーラムに残り、教員となった。専門は緑系統の生命魔法。
(GMの解釈的には、メレテスやストラトスなどの大きな家門は、複数の教員を輩出している。)

PC EX 新規キャラクターEX 推奨クラス:なし

上記のハンドアウト以外に、PCの設定をGMに提案し、許可を受けることで新たなハンドアウトを作成できる。
ただし、以下の条件を満たすこと。

  • エーラムに所属する魔法師であること。
 (ロスト・メモリアのPCは基本的に「魔法使い」であるため。既にどこかに契約している魔法師、などは可。)
  • 魔境「メモリアの遺産」を攻略するモチベーションがあること。
  • 他のPCたちと敵対しないこと。



◆前提知識1:ロスト・メモリア
※ この項目には、ロスト・メモリアの世界とグランクレストの世界をクロスオーバーさせるにあたって、GM独自の解釈を含んでいます。

「メモリアの遺産(ロスト・メモリア)」
それは、とある異界に存在する、数多の魔法が眠る大穴の名前。

かつて、その世界の魔法使いたちは、今よりももっと高度に発達した魔法を使いこなしていた。
そして、彼らは、全ての魔法の知識を収めた塔を作り出した。
「世界叡智の結晶」と呼ばれるその塔の完成は、魔法の発展に更に寄与することが期待された。

だが、唐突に、塔は原因不明の崩壊を起こす。
魔法の多くは失われ、塔の跡地には、魔法の残滓が浮かぶ大穴が残された。

だが、魔法使いたちはあきらめなかった。
大穴の周りに街を作り、大穴に潜り、少しづつ、再び魔法を拾い集めていったのである。
そして、往時にはおよばなくとも、時代と共にまた魔法は発展し、今に至る。

という歴史を持つ異世界の大穴。
これが、アトラタン世界に投影された。
余りにも巨大な大穴だが、その先に何があるのか、好奇心に突き動かされるのは、こちらの世界の魔法師たちも同じである。
彼らもまた、大穴の見果てぬ底を、目指し始めた。

◆前提知識2:エーラム
※ この項目には、エーラム魔法師協会に対する、GMなりの解釈を解説しています。

エーラム魔法師協会は、この世界全ての魔法師を統括する機関です。
この世界で魔法師として活動するためには、エーラムの傘下に入っていることが必須であり、エーラムに届け出ないモグリの魔法師は闇魔法師と言われます。

また、エーラム魔法師協会は魔法の素養のある者たちの為の教育機関として、エーラム魔法大学を運営しています。
魔法の素養のある者たち(多くは子供の頃に才を見出されます)は、エーラムに入学すると、担当の教員が1人付き、その教員の家名を名乗る疑似家族制度のもとで生活します。

彼らは、読み書き計算・歴史などといった基礎教養から学び始め、やがて混沌の扱いを学び、基礎魔法を習得します。ここまでは、赤の教養学部という学部で学びます。

その後、魔法の専門分野ごとの学部に分かれ、その系統の魔法を学びます。ある程度の魔法を習得したところで、ひとまずその学部を卒業します。ここまでを修めて、一人前の魔法師として扱われます。(PC②、PC④はこの段階の学生を想定しています)

卒業後の魔法師にはいくつかの進路が用意されています。
1つは、別の専門分野の学部に入りなおすことです。別の魔法を学び、さらに魔法の幅を広げます。これを繰り返して、6つの系統と基礎魔法で計7系統の魔法を修めた魔法師を、虹色魔法師と呼びます。

2つ目は、契約魔法師として就職することです。
契約魔法師は、世界各地の君主と契約し、その君主に仕えます。君主と魔法師の関係はケースバイケースですが、この進路を選ぶ卒業生が最も多いです。

3つ目は、エーラムに就職することです。
エーラムはエーラムで、魔法師の人出を必要としていますから、魔法師としてエーラムに残ることは可能です。エーラムのエージェントとなったり、研究者になったりします。(PC①、PC③はこういった人たちを想定しています。)

4つ目は、卒業した学部の魔法を更に高度に学ぶ大学院に進学することです。その魔法のスペシャリストを目指します。
大学院を卒業した時に、また上記3つの選択肢から進路を選ぶことになるでしょう。



Q&A

Q: ロスト・メモリアにハンドアウトってないよね?
A: はい、その通りです。今回はグランクレストの世界観を借りる都合上、便宜的に用意しました。因縁とかもデータ的な意味は無いです。

Q: ハンドアウトの推奨クラスって意味あるの?
A: あんまりないです。フレーバーです。


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最終更新:2019年05月08日 22:05