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「行くぞ信彦!!」
 RXがリボルケインでシャドームーンを狙う。
 そう、以前シャドームーンを倒した時も弱点はキングストーンだった。
 そこを狙えば、信彦を安楽死させることができるだろう。
「うわっ!!」
 信彦によけるつもいはなかったが、シャドームーンの意志でよけてしまう。
「俺は助からないのか!? この苦しみから逃れられないのか!?」
 信彦が仮面の裏で涙を流した。
「うわあああああ!!!」
 シャドーセイバーがBLACK RXの胴体を狙う。
 だがその直後にバイオライダーに変身し、液化して避ける。
「早く倒してくれ、光太郎!!」
 バイオブレードが現れ、シャドームーンを後ろから突き刺そうとした。
「フン」
「信彦!?」
 シャドームーンの銀色の腕がバイオブレードを押さえた。
 シャドーセイバーがバイオブレードを吹っ飛ばす。
「BLACK RX……ッ!!」
「どういうことだ!?」
 バイオライダーにはわけがわからなかった。
「秋月信彦の人格はシャドームーンの人格と定期的に入れ替わる。シャドームーンの人格のときでも秋月信彦は苦しんでいるのだ!」
 闇の支配者が遠くから言った。
 だがその声はバイオライダーに大きく聞こえた。
「なに!!」
 バイオライダーが怒る。
「許さん! 信彦、今お前を倒し、救うッ!!」
 バイオライダーが液化したままシャドームーンのキングストーンに突撃した……かに思えた。
「できない!!」
 寸前でバイオライダーが止まった。
 目の前で信彦の声を聞いた光太郎には信彦との思い出や記憶が蘇ってきた。
「そんなものか!」
 シャドームーンが目の前の液体を半分に斬る。
 剣技が水をも斬った。
 だが二つの液体が再び結合し、バイオライダーに戻る。
「……フン!!」
 実はこの時点でシャドームーンは信彦の人格に戻っていた。
 だが自分の声を聞かせることで光太郎が手出しをできなくなるならば……。
(待て。俺はまさか光太郎に親友を……兄弟を殺させようとしていたのか!?)
 信彦はいまさらながらそう考えた。
「光太郎……親友だった俺を殺して後悔はしないか……?」
「!!」
「俺は親友を殺すという罪をお前にさせようとしていた。……悪かった」
 シャドームーンがバイオライダーの方へと走りながら言った。
「お前を救う事が罪ならば、全部俺が被ってみせる!!」
 バイオライダーがロボライダーに変わりながらシャドームーンの方へ走っていく。
 ──ドン!!
 ロボライダーのパンチがシャドームーンへ。
 シャドームーンのパンチがロボライダーへ。
 それぞれの顔にパンチが当たる。
 二人がその場に倒れるが、再び起き上がる。
「うおおお!!」
「うおおお!!」
 何度も同じようにお互いを殴った。
 ロボライダーとシャドームーンの殴り合いはいつの間にか、光太郎と信彦の殴り合いに変わっている。
「信彦!! お前人間の姿に!!」
「フン!!」
 何度でも殴り続ける。
 片方の死が確認されるまで。


 その頃──。
「あなたの力が必要なの。シグアドベンチャーを使って……もう一つの世界を救って!」
 赤い靴の少女が高山我夢を導く。
「君は……?」
 その答えは存在しなかった。
 そういえば、以前にもパラレルワールドを救いに行ったことがあった。
 その時にも違う少女が現れた。
 その少女と今の少女はどこか似ている。
「いくぞ! その世界も滅んだりさせない!!」
 シグアドベンチャーが機動した。

第1話「時空の戦士」 R編 第3話「超光の三人」

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最終更新:2008年11月03日 19:29