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「アスラン…」 接近してくる「運命」の反応を見ながらキラは独りコックピットで呟いた もう、誰も死なせたくない、誰よりも平和な世界を望んでいたのはキラだった。 「仇を討つなんて事は言わないさ…けど、ここで彼を討たなきゃまた悲劇が繰り返されるから…」 キラはもうこの世に居ない親友に向かって決意を語る。まるでそうすることで自分を無理矢理納得させるかのように… アラーム音が鳴る。高スピードで接近してくるMS反応がいよいよ目視確認が可能な距離まで近づいてくる 「…フリーダム!」 シンは憎き仇の名を口にする。何が自由だ。何が正義だ。独善だけで世界を好きなようにしやがって… シンのSEEDが弾ける。同時に、キラのSEEDも弾けていた。両機の距離が一気に縮まる。 「うおぉぉぉぉぉぉぉ!」 機体の総合的な性能ではフリーダムに分があった。 「いけ!」 そうキラが叫ぶと同時にフリーダムの背部から何基ものドラグーンが射出される。回避不能なオールレンジ攻撃だ。 「(頼む…うまく作動してくれよ)」 シンは祈るような気持ちでアンチドラグーンシステム・「フェアリーズ・ミスティーフ」を起動させる その瞬間、キラが射出したドラグーンの動きが鈍る。 「なっ!?」 「うぉぉぉぉぉぉ!」 シンはコントロールを失ったドラグーンをビームライフルで次々と撃ち落とす。 「くっ!ECMか!」 キラはドラグーンでの攻撃は諦め、光の翼を展開、デスティニーに突撃を掛ける 「何故戦う!悲劇が繰り返されるのが解らないのか!」 「今の世界が平和だと言えるのか!ステラもルナも、こんな世界を望んで犠牲になった訳じゃないはずだ!」 フリーダムがビームライフルを連射し、デスティニーに接近する 「甘い!」 シンはブリューナクをフリーダムに向け、発動させる 「なっ!?」 キラは突如敵機の掌から発射されたパルマフィオキーナに対する反応が間に合わず、フリーダムの肩部アーマーが破壊される 「永遠だか自由だか知らないが、権力者が民衆に一方的に与える世界なんて、生きてる世界だと言えるのかよ!」 デスティニーはアンサラーをフリーダムに向かって投げつける 「だからと言って戦うことだけが解決策じゃない!」 フリーダムはビームサーベルを出し、アンサラーを切り払う。同時にデスティニーに急接近していた 「くっ!速い!」 フリーダムの光の翼をかわしきれず、デスティニーは片腕を切り落とされる。 しかしフリーダムが一瞬背を向けたのをシンは見逃さなかった。もう片方のパルマフィオキーナを発射する。 それがフリーダムの頭部を貫く。 「くっ!メインカメラが!?」 「あんたは俺が討つ!そう誓ったんだ!」 シンはそう叫び、片手でフラガラッハを持ち、フリーダムに突撃する。 「くっ、やらせない!」 キラはデスティニーに持ちうる限りの火力を集中させる 「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!」 シンはこの一撃で終わらせるつもりで、回避も考えず無我夢中で突撃する。頭部が、脚部が破壊されていく。 「ラクス…無事で…」 キラがそう呟いた瞬間、フラガラッハがフリーダムのコックピットを貫く。 「………これから、平和な世界を作っていく。あんたの犠牲は無駄にはしないよ。だから、心配するな」 最後にシンは誰よりも平和を愛した男、キラ・ヤマトに対して敬意を払い、呟いた。 そして母艦に通信を入れる 「シン・アスカ!フリーダムを撃墜した!けどスラスターをやられたみたいだ。すまないが迎えに来てくれないか?」 ブリッジが歓声に包まれた。

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