オーブ空港ロビー。たくさんのフラッシュがたかれ二人の人間を、カメラが捉える。
一人はオーブの軍服をまとった、金髪の女性、一人は小柄などこにでもいそうな平凡な少女。カメラは二人の一挙一動に注目している。
「すまない、私が不甲斐ないばっかりに、つらい思いをさせてしまった」
そう言いながら、金髪の女性、オーブ永年代表にして、統一地球圏連合政府主席のカガリ・ユラ・アスハは、少女を抱きしめた。
「本当にすまない、事件に巻き込まれ、テロリストに浚われるという、悲惨な体験したうえに、本国でテロリスト扱いをしていたなんて、なんと言ってお詫びをすれば、よいか……」
話す、カガリに抱かれながら、少女は緊張しているのか、それとも状況がよく分かっていないのか、黙ってなすがままにされている。
フラッシュが光の洪水のように、二人を包み込む。
一人はオーブの軍服をまとった、金髪の女性、一人は小柄などこにでもいそうな平凡な少女。カメラは二人の一挙一動に注目している。
「すまない、私が不甲斐ないばっかりに、つらい思いをさせてしまった」
そう言いながら、金髪の女性、オーブ永年代表にして、統一地球圏連合政府主席のカガリ・ユラ・アスハは、少女を抱きしめた。
「本当にすまない、事件に巻き込まれ、テロリストに浚われるという、悲惨な体験したうえに、本国でテロリスト扱いをしていたなんて、なんと言ってお詫びをすれば、よいか……」
話す、カガリに抱かれながら、少女は緊張しているのか、それとも状況がよく分かっていないのか、黙ってなすがままにされている。
フラッシュが光の洪水のように、二人を包み込む。
「……茶番だな」
二人から遠く離れなロビーの片隅にでその光景を眺めていた中年の男が無感情にに呟く。
それに対して、隣にいた、これまた中年の男が、にこやかに話しかける。
「いやいや、美しい光景ではありませんか」
二人ともサングラスを掛け、周りを複数の黒服にかこまれている。
最初に口を利いた男が、フラッシュに包まれる、連合主席と少女に目を向けたまま、隣の男に問いかける。
「なぜ、テロリストごときを迎えるのにこのような、茶番をする必要がある」
それに対し、もう一方の男が、大仰な身振りで応える。
「おや、統一地球圏連合政府、治安庁長官ともあろうお方が主席閣下のお言葉を聞き違えたのですか?」
治安庁長官ゲルハルト・ライヒは、眉間に皺を寄せた。かまわず、もう一人の男は続ける。
「あそこにいるのは、テロリストに浚われ、やっとのことでオーブにたどり着いた、薄幸の美少女。テロリストの哀れな被害者。主席閣下がそう言っておられるではありませんか」
ライヒは口元を歪める。
「…白々しいことを言う。貴官がそう宣伝しただけたろう、統一地球圏連合政府宣伝相」
「…ふふ、それが仕事ですからな」
憎々しげなライヒとは対象に、宣伝相アンドリュー・バルトフェルドはにこやかに、話しかける。
「あの光景を人々が見たらどう思いますかな?『あのような少女に頭を下げるとは、流石は我らのアスハ閣下だ、なんとお優しく、潔いお方なのだろう』また、閣下の支持率が上がる。そう思われませんかな?」
「支持率などもう十分高いではないか」
吐き捨てるようにライヒ。
「いやいや、人の心は移ろい易いもの、常に刺激を与えねば、すぐどこかにいってしますからな」
おどけたように言うバルトフェルドにライヒは告げる
「兎に角、この茶番が終わり次第、あの娘を連行する」
それに対しバルトフェルドは人差し指を立てて、左右に振る。
「残念ですが、それは出来ませんな、長官」
「なに!?」
「あの少女は、我らが預かることになっております」
「馬鹿な!?越権行為だぞ…」
「既に、主席閣下には了承済みです。なにしろ、治安庁は、少し評判が悪いですからな、少女に不快の念を起こさしてはなりませんので、うちの方で、取材させて戴きますよ」
「く……」
一瞬だけ、ライヒは肩を震わせたが、何事もなかったかのに、出口に向かって歩き出す。
二人から遠く離れなロビーの片隅にでその光景を眺めていた中年の男が無感情にに呟く。
それに対して、隣にいた、これまた中年の男が、にこやかに話しかける。
「いやいや、美しい光景ではありませんか」
二人ともサングラスを掛け、周りを複数の黒服にかこまれている。
最初に口を利いた男が、フラッシュに包まれる、連合主席と少女に目を向けたまま、隣の男に問いかける。
「なぜ、テロリストごときを迎えるのにこのような、茶番をする必要がある」
それに対し、もう一方の男が、大仰な身振りで応える。
「おや、統一地球圏連合政府、治安庁長官ともあろうお方が主席閣下のお言葉を聞き違えたのですか?」
治安庁長官ゲルハルト・ライヒは、眉間に皺を寄せた。かまわず、もう一人の男は続ける。
「あそこにいるのは、テロリストに浚われ、やっとのことでオーブにたどり着いた、薄幸の美少女。テロリストの哀れな被害者。主席閣下がそう言っておられるではありませんか」
ライヒは口元を歪める。
「…白々しいことを言う。貴官がそう宣伝しただけたろう、統一地球圏連合政府宣伝相」
「…ふふ、それが仕事ですからな」
憎々しげなライヒとは対象に、宣伝相アンドリュー・バルトフェルドはにこやかに、話しかける。
「あの光景を人々が見たらどう思いますかな?『あのような少女に頭を下げるとは、流石は我らのアスハ閣下だ、なんとお優しく、潔いお方なのだろう』また、閣下の支持率が上がる。そう思われませんかな?」
「支持率などもう十分高いではないか」
吐き捨てるようにライヒ。
「いやいや、人の心は移ろい易いもの、常に刺激を与えねば、すぐどこかにいってしますからな」
おどけたように言うバルトフェルドにライヒは告げる
「兎に角、この茶番が終わり次第、あの娘を連行する」
それに対しバルトフェルドは人差し指を立てて、左右に振る。
「残念ですが、それは出来ませんな、長官」
「なに!?」
「あの少女は、我らが預かることになっております」
「馬鹿な!?越権行為だぞ…」
「既に、主席閣下には了承済みです。なにしろ、治安庁は、少し評判が悪いですからな、少女に不快の念を起こさしてはなりませんので、うちの方で、取材させて戴きますよ」
「く……」
一瞬だけ、ライヒは肩を震わせたが、何事もなかったかのに、出口に向かって歩き出す。
にこやかに、見送るバルトフェルドの背中から声が掛かる。
「…いいんですか、相当、怒ってますよ、あれ」
その声に振り向きもせずに応える。
「いいじゃないか、人間無表情ばかりはよくない、たまには怒らなきゃ。そう思わんか、ダコスタ君」
「笑うの間違えでしょう」
そこでやっと、腹心に振り返る。
「どうかね、調子は?」
「凄いですよ、視聴率は鰻登りです」
手にした紙を見ながら、答えるダコスタ。
先ほどとは変わって皮肉げにバルトフェルドは呟く。
「これで、先日の失点は取り戻せたかな?」
「…式典爆破事件」
「まったく、式典が成功すれば一年は働かなくて良くなるはずだったのになぁ」
少し、おどけたようにバルトフェルド。
「いつの間にか責任問題ですからね……ところで、うまくすれば、あれの犯人を捕まえることも…」
ダコスタは少女のほうをながめる。
「…あーだめだめ、彼女は哀れな薄幸の美少女なんだから」
「…本気ですかぁ?じゃあ、ジェス・リブルは?」
「彼は、姫を助けた、正義の騎士だよ。…とりあえず、半年分は働いたからね、しばらく、休養」
「…働いてくださいよ、隊長」
ダコスタは疲れたように、肩を落とした。
「ま、とにかく、哀れな薄幸の美少女の取材に行くか」
ダコスタの肩を叩いて、バルトフェルドは歩き出した。
「…いいんですか、相当、怒ってますよ、あれ」
その声に振り向きもせずに応える。
「いいじゃないか、人間無表情ばかりはよくない、たまには怒らなきゃ。そう思わんか、ダコスタ君」
「笑うの間違えでしょう」
そこでやっと、腹心に振り返る。
「どうかね、調子は?」
「凄いですよ、視聴率は鰻登りです」
手にした紙を見ながら、答えるダコスタ。
先ほどとは変わって皮肉げにバルトフェルドは呟く。
「これで、先日の失点は取り戻せたかな?」
「…式典爆破事件」
「まったく、式典が成功すれば一年は働かなくて良くなるはずだったのになぁ」
少し、おどけたようにバルトフェルド。
「いつの間にか責任問題ですからね……ところで、うまくすれば、あれの犯人を捕まえることも…」
ダコスタは少女のほうをながめる。
「…あーだめだめ、彼女は哀れな薄幸の美少女なんだから」
「…本気ですかぁ?じゃあ、ジェス・リブルは?」
「彼は、姫を助けた、正義の騎士だよ。…とりあえず、半年分は働いたからね、しばらく、休養」
「…働いてくださいよ、隊長」
ダコスタは疲れたように、肩を落とした。
「ま、とにかく、哀れな薄幸の美少女の取材に行くか」
ダコスタの肩を叩いて、バルトフェルドは歩き出した。