この作品の最大テーマはテンプレにもあるように
「賢者の絶対正義 VS 愚者たちの試行錯誤」となっています。
さて、ここでの『賢者の絶対正義』とは何か。
「ラクスたちのどこが賢者か」とおっしゃる前に、まず以下の文に目を通してみてください。
まず、ここで言う『賢者』には
「賢者、と皆は思っているが実際は狭い世界しか知らない視野狭窄な面や
若年ゆえの青さを多分に含むので本当の意味での賢者とは言えない。」
という皮肉も込められています。
かと言って完全に馬鹿にしているわけでは決してありません。
ただラクスたちを貶めるために我々がこの企画を進めているとは思わないでください。
Revival世界では目だった――そう、ナチュとコーディの種族を潰しあうような――戦争は起こっていません。
それは確かに、立派な功績と言ってよいでしょう。
ですが…その「平和を維持する」ために、ラクスたちは「武力」を用いてしまった。
しかしながら、これも一概に悪いとは言えません。
何故ならラクスたちはあくまで「平和のために」戦ったのです。
これは世界の表舞台に立つことを覚悟した彼らなりの責任だったのでしょう。
ラクス達は理想を信じています。
理想とは一言に言ってしまえば「平和」です。
「平和を望まない人なんているはずがない」
そんな彼らにとって、反抗の意思をみせる人はどう見えるのでしょう?
「平和を乱そうとしている」と映っても不思議ではありません。
そう彼らは平和な世界を守るため、懸命に戦っているのです。
自分たちについてくる人間の目からみた「平和」を正当化しているだけと気づかずに…
『賢者というものは人に知識や経験、思想を授ける人であって、
人を動かしルールを作る者たちではない。
ラクスたちは賢者だがそれをしてしまった。
また、
違う意見を持つものに自分の意見を納得してもらうにはそれ相応の説得が必要なのに、
彼らには「対話」という能力が絶望的に欠けていたのだ…』
ある人はこう言いました。
そして支持しない人間を踏みにじる平和を「世界の平和」と呼ぶなと叫ぶのが、
「愚者たちの試行錯誤」を体現するレジスタンス「リヴァイブ」です。
ここでの「愚者」についても頭の良し悪しではなく
「ある程度平和を享受できる世界をあえて否定し険しい道を往こうとする人達」として見てください。
このRevivalは、そんな「賢者の絶対正義 VS 愚者たちの試行錯誤」を見つめた少女の物語です。