「機動戦士GUNDAM SEED―Revival―」@Wiki

世界を救うエリキシル

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統一地球圏連合厚生教育省疾病予防管理センター。
事実上、この地球で伝染病への最も強力な対抗策を持つ組織である。

その疾病予防管理センターの一室。
【サンプル№B-00235】
複数のモニターに、ウイルスと思しき二重螺旋が展開されていく。
1、現在発見されているウイルスがベースである。
2、極めて強力な、少なくともS型インフルエンザ並の感染力を持つ。
3、発症率が極めて低い。
4、発症するトリガーが存在する。
ピースガーディアンの依頼で、上記の条件を満たすウイルスのDNA配列の確認作業が行われていた。
可能ならばワクチンも含めて。
「発症のトリガーと言われてもな…」
ふと、『統一連合に叛逆の意図を持つと発症する』と言うアイデアを思いつく。
「馬鹿馬鹿しい。脳内の状態で発症するとしても、定義付けが不可能だろう」
結局、免疫力の低下をトリガーとした。

ピースガーディアンにデータを引き渡した二週間後。
渡したデータに、更に付帯事項をつけて絞り込むように依頼があった。
発症する免疫力のマーカー値。
そして。
「なんだ、コレ」
【機密】の文字が押された資料には、信じられないデータが入っていた。
『バーサーカー因子』
そう表記されたウイルスは、感染後一定期間で感染者の攻撃性を上昇させ、身体機能を異常に昂進させていた。
それは、感染者に肉体の限界を超えた能力を与える為、本来一定レベルで抑えられていた体内のホルモン等を異常分泌させ、さらに、本来はほとんど産出しない化学物質さえ大量に生産していた。
当然、感染者には確実な死が訪れる事になる。
そして、もう一つ。
コチラは発症後、一定期間後に脳内麻薬を大量生産させ、ゆっくりと脳の機能を低下させていくもので、睡眠時間が徐々に延びていき、最終的には睡眠中に脳幹が機能停止して死に至る。
「これは…」
まるでウイルス兵器じゃないか。そのセリフを飲み込む。
つまり、ピースガーディアンが欲しがっているのは、「予想されるウイルスに対するワクチン」ではなく…

一ヶ月後、【サンプル№B-00235】が【エリキシル】のコードネームを与えられ、ラクスの元に届けられた。
世界を救う劇薬として。

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