最初は俺もWのヒイロみたいな単独行動を想像してた
以下はその頃のジャンク
以下はその頃のジャンク
「それにしても、ツバはまずかったな、シン」
「なにがだ?」
「なにがだ?」
シンと呼ばれた男は、剥ぎ取ったSPの制服に着替える手を止め、
パトロールカーの端末に接続された不恰好なケースを一瞥した。
通信機のスピーカーから無機質な声が囁かれる。
パトロールカーの端末に接続された不恰好なケースを一瞥した。
通信機のスピーカーから無機質な声が囁かれる。
「お前の遺伝子が解読される。 すぐに正体が割れるぞ」
「ハッ! どうってことはない。 もう間に合わないさ」
「ハッ! どうってことはない。 もう間に合わないさ」
「……確かにな。 スケジュールは順調に消化されている。 問題無い。
作戦通り、治安局は片っ端から黒尽くめの男を捕らえている」
「情報は確かだろうな?」
「治安局長官の端末からアクセスしたデータが元だ。 問題無い。
現在までに更新・改組された形跡も無い」
作戦通り、治安局は片っ端から黒尽くめの男を捕らえている」
「情報は確かだろうな?」
「治安局長官の端末からアクセスしたデータが元だ。 問題無い。
現在までに更新・改組された形跡も無い」
「まさか、セイランの隠し通路の出口がアイツの住処になってたとはな」
「俺は彼女のことはデータでしか知らない。
彼女がフリーズしたのは理解できない」
「アイツ、お前の名前を知ったとたん気絶したからな。 フ、ハハ……」
「俺は彼女のことはデータでしか知らない。
彼女がフリーズしたのは理解できない」
「アイツ、お前の名前を知ったとたん気絶したからな。 フ、ハハ……」
「いつに無く無駄口が多いな。 緊張しているのか?」
「……まあ、な。 だけど、不思議に心地いい。 身体のキレも最高だ」
「くれぐれも慎重にな……。 そして、絶対に生き残るんだ、シン」
「ああ」
「……まあ、な。 だけど、不思議に心地いい。 身体のキレも最高だ」
「くれぐれも慎重にな……。 そして、絶対に生き残るんだ、シン」
「ああ」
シンは着替えを済ますと、パトロールカーから話し相手を取り外し、この場を去る。
オーブ連合首長国首都。
本日ここで開催されるのは、地球圏連合政府主催の終戦記念式典。
そして、今日はシン・アスカの敗戦記念日でもあった。
オーブ連合首長国首都。
本日ここで開催されるのは、地球圏連合政府主催の終戦記念式典。
そして、今日はシン・アスカの敗戦記念日でもあった。