「機動戦士GUNDAM SEED―Revival―」@Wiki

高速艇にて

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集
窓の外はすっかり夜。見慣れた南十字星も今日はなんだかちょっと寂しげ。
私…なんでこんなところにいるんだろう?
なんだか爆発があって、モビルスーツが壊れちゃって、気がついたらこの船に
乗ってる。
さっきもらったレーションの塩辛さがまだ口の中に残っていて、のどもからから
に乾いてるし、泣きすぎて目の周りが痛い。きっと今、私の顔ひどい顔なんだろうな。
雑貨屋のおばさん、あの騒ぎで怪我とかしてないかな…。学校のみんなも大丈夫
かな…。みんな、心配してるんだろうな。
ああ、だめ。なんかどんどん寂しくなってきちゃった。
「大丈夫?顔色悪いよ?」
ふっと声に顔を上げてみた。コニールさんが心配そうに顔を覗き込んでる。
「あ…えっと、大丈夫…です」
全然大丈夫じゃないけど、そう言うしかないじゃない?だって、私、さらわれて
ここにいるんだもん。
「何か、巻き込んじゃってごめんね?」
コニールさんは本当にすまなそうにいってきた。
なんか、不思議。ラクス様に逆らうような怖い人たちに、私、気を使って
もらってる。
「どこかでおろしてあげられると良いんだけど、今は無理なの。もう少しだけ
 我慢してくれるかな?」
いったいどうすればいいんだろう?本当にこのまま私、どうなっちゃうんだろう?
こんな海の真ん中につれてこられちゃって、もう帰ることなんて出来ないよ。
それもこれも、あのシンって人についてきちゃったから。
ああ、バカバカ。私のバカ。何でついてきちゃったんだろう?
でも、もしあの時あのままつかまってたら、もっとひどい目にあってたのかな?
ううん、そんなことない。ラクス様もお隣の人を信じなさいって言ってるもの。
同じ町の人だもん。きっとわかってもらえたはず。
そうしたら、こんな…。

「…あと10分で合流ポイントだ」
「シン」
コニールさんが出入り口に目を向けて言った。シン。私をここに連れてきた人。
「おい、にらんでる暇があるなら、そろそろ準備しとけ」
「準備…?」
「ホレ」
そういって私に救命胴衣みたいなものを投げつけた。
「それを着てりゃ、どんなぼんくらでも、すぐには死なないだろ」
…私、きらい。この人、大っきらい!!

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
ウィキ募集バナー