セレファイスの《王》

概要

コニー達が訪れた《逆さ城》の守護神のような存在。逆さ城の女王の夫でシェロブすべての祖、固体名はクラネス。
蟷螂に似た外見を持つ50メートルの巨大昆虫で、6本の脚(足の役割をしている2本と、巨大な鎌が付いた4本)と、昆虫と蝙蝠を組み合わせたような翼を持つ。その巨躯と翼から、コニーはお伽話のドラゴンではないかと疑った。
知性は持っているが、人間や"人"のような思考をしておらず会話は成立しない。
凶暴な外見をしているが、シェラ曰く良い人。

来歴

神話と幻想が支配していた"旧時代"では、昆虫人種の祖である巨大甲殻生物群の主であったが、女王と結婚することで自分以外の配下たちを《シェロブ》という"人"の中に眠る遺伝形質の一つとして残し、消えゆく幻想の運命から救おうと試み現在に至っている。
2200年前には初代皇帝の旅に同行していた黒いドラゴンと戦い、自分の取るべき運命を悟ったという伝承が今も《シェロブ》に残っている。
クラネスの名は元は地球の人間のものであり、「夢見るひと」であったクラネスは夢でカダス大辺境へ渡り、逆さ城にて女王や《王》と出会った後、自然と溶け合いつつあった《王》との融合を果たした。
地球で眠りに就いていたクラネスの肉体は精神と完全に乖離し、そのまま死んだものと思われる。

能力

仕草と唸り声、そしてテレパシーのような音の無い会話で一方的に意思を伝えている。これは女王と《王》、ただ一人生き残った双王の片割れのみが放つことのできる、狭間にまだ残る"声"とのこと。
生物としての特徴や《逆さ城》の守護をしていることから考えても戦闘力はかなり高い。声一つで重機関砲の直撃に耐える装甲ガラスが縦一文字に割れ、咆哮ともなれば空気を歪ませて風の刃となって攻撃する。《皇帝騎》に向けて使った際には暗雲を切り裂いて本体に届かせる(威力は減衰していたが)など、味方側ではほぼ唯一《皇帝騎》に対して有効な攻撃として重宝された。

本編での活躍

《逆さ城》を訪れたコニー達を威嚇するが襲わず、女王の呼びかけに応じたコニー達を城に招待した。
カルベルティが女王と一悶着起こしたことで、城を出る際にコニーから警戒されるが、彼は「サヨウナラ」 「キオツケテ」と快く見送った。シュプララプセールの女王種に感謝された際には「そなたの健やかたるを願う」と伝えた。
マタイオスが《逆さ城》を制圧しにきた時にはコニー達の時と同様に威嚇し、マタイオスを一目で頭と見抜く知性を見せて彼を驚かせる。マタイオス率いるイザムバード級巨大飛空要塞には敵わずに《逆さ城》は制圧されたと思われていたが、実はレイディ・エイダと友好関係になっており、最終章では《皇帝機》に苦戦するマタイオスの元に、レイディ・エイダと《三盗賊》と共に駆けつける。コニーが《皇帝騎》に突貫した際には援護し、イザムバード級巨大飛空要塞2隻と《王》の決死攻撃が《皇帝機》を守る雷の盾に隙間を作ってウルメイシュの道を作った。
その後は女王とエリールと共に旅に出ている。

備考

  • 蒼天のセレナリアがフルボイス版になるにあたってデザインが一新されている珍しいキャラクター。全体的なフォルムは変わっていないが、体色が神々しさを感じさせる白になり、頭部のデザインを始めとした細部が変更されている。

元ネタ

ラヴクラフトの著作「セレファイス」「未知なるカダスを夢に求めて」の登場人物、夢見人クラネス。

登場作品


関連人物




  • 深闇のセレファイスで出てくるのかと思ったが、違うみたいね -- 名無しさん (2013-08-12 17:37:46)
  • クラネスってどっかで聞いた名前だなー、と思ってたら元ネタそのまんまだったのかよ! 想定外だがムムリクの例とかもあるしこれも一種の拡大変容なのだろうか -- 名無しさん (2013-10-31 00:06:39)
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最終更新:2022年04月05日 23:56
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