逆さ城の女王

概要

CV:かわしまりの
つるぎの山脈にそびえる《逆さ城》を治める虫の女王。虫の特徴を持つカダスの“人”の一つ《シェロブ》の全ての母であり、昆虫人類の祖先である甲殻生物群の始祖。夫はセレファイスの《王》クラネス
上半身こそ真っ白な肌を持つ人間に近い美しい女性(雌性体)だが、下半身は蜘蛛や甲殻類に近い特徴を持つ。
女王らしく尊大な態度を崩さないが、その心は慈愛に満ちており、シェロブに限らず“人”全てを慈しんでいる。しかしやはり子孫であるシェロブには特に優しいらしい。
城の外の事情には疎いものの、異邦人の風習に合わせ配慮できる器量と、未知のモノに興味を示す好奇心を持っている。
ただし怒ると恐ろしく、《盟約》に反する行いをした者にはたとえ子孫であるシェロブであろうとも罰を与える厳しさも備えており、明確な敵対者には容赦無く王をけしかける。

来歴

神がまだ存在していた旧時代から留まり続けている《ふるきもの》の一人。シェロブの祖であるが実際はドラゴンの一柱かそれに類する者であり、かつては名もあったが現在は《逆さ城の女王》、またはただ《女王》と名乗る。
彼女は他の幻想たちのように姿を隠さず、王との契約(結婚)によって逆さ城に住まう民を統治する《女王》という立場を築いている。
自分たちがいずれ消えることは諦観と共に受け入れており、次代の担い手である“人”に対する憎しみもない。むしろ慈愛を持って接し、自らが泡沫となって消える最後の瞬間まで見守ることを決意している。
エリール同様、ふるきものとして残された時間は少なく、コニー達と再会することはおそらく叶わないと本人は考えている。

能力

外敵への対処は王が行うが、カルベルティが不意に見失う速度で動く、獰猛な獣や重機械を思わせる怪力、視線だけで人の動きを縛るなど女王自身も容姿や種の特徴からは計れない条理に反した力を持っており、ただの人が敵う相手ではない。
他にも、人の正常な意思と体の自由を奪う『熱の毒』を爪から分泌できる。主に繁殖期に使うらしい。
人から見れば怪物じみた力の持ち主だが、それでもかつての機神どもの足下にも及ばないと本人は語る。

本編での活躍

つるぎの山脈を訪れたウルメンシュ一行をかつてのエリールとの約定から城に招き、御馳走を用意してもてなした。
しかし復讐に囚われ礼儀を欠いたカルベルティの態度が気に障り、彼らを城の地下へ落として罠・毒を用いて追い詰めていく。そして毒で意識が朦朧としながらもコニーを救おうとするカルベルティの意思を聞いた女王はそのままコニー達を城から解放した。
後に逆さ城の制圧に訪れたマタイオスには王をけしかけたが、密かに同盟を結んでいた。《皇帝騎》が停止した後には自ら水の都に赴いてエリールと再会している。

関連人物

セレファイスの《王》……愛する夫。唸り声しか発せない彼の意思を翻訳できる。
エリール=エリル・ロム……旧知の間柄。現在は一緒に世界を旅している。
カルベルティ・アステア……共にかつて寄る辺を失った者同士であり、彼の心を見透かした上で試すような行動を取った。
女王蟲……遠い血縁のようなものらしい。

登場作品


備考

  • コニーたちの前では穏やかな対応を見せているが、昆虫という性質が有する無意識の残酷さを自覚しており、理性で抑えている。
  • 古代カダスが舞台である『無色のウルタール』にも出演予定であり、当時はハストゥールの神体が君臨する逆さ城を見上げる無辜な少女だったとか。
    • かつての名前は明かされていない。劇中の台詞「妾にもかつては名はありしも~」、セレナリア・ザ・ガイド(トート筆)の『2200年前から現在に至るまで、誰も彼女の名を呼ぶ者はなく~』という解説をまとめると、かつては名があったが人が文明を持った頃から呼ばれなくなった、ということか。
    • ただしガイドでは『個体としての名前はなく、この世に生れ落ちた時から“女王”であった』とも解説されており、その出生には謎が残る。


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最終更新:2018年10月22日 17:57
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