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1-62 『袋』発明で採集が楽に - (2005/05/13 (金) 21:04:28) のソース

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62 :1:05/01/23 22:06:49 ID:X6N01+FZ
森を進む3人の原始人 
今日も、食料の確保に森にはいったのだ。 
いつもは手ぶらな彼らだが、今日からは両手に荷物を持っている。 
モーナー「ナナッシよ。本当にこれでいいのか?」 
ギーコ「両手がふさがってると、帰りに果実もって帰れねぞゴラァ」 
ナナッシ「大丈夫だって、早くいくだでよー」 
彼らは、右手に尖頭器を、左手に袋を持って歩いている。 
ナナッシと呼ばれた青年は尖頭器のかわりに、ナイフをもっているようだ。 
しばらく森の中を歩くと、沢山の蔦科の植物に阻まれて、進めなくなった。 
以前の彼らであれば、引き返して別な道を探すのだが、今の彼らは違う。 
ナイフと尖頭器で道を切り開けるのだ。 
ナナッシ「な!持ってきてよかっただで?」 
もう少し進むと、私達が「山葡萄」と呼んでいる果実が沢山なる場所に出た。 
彼らは、それを十分に食べた。 
ナナッシ「さて、みんなの分も持ってかえるだよ」 
ギーコ「だから、両手がふさがってるぞゴラァ」 
ナナッシ「この、袋の中に入れて帰るだよ」 
ナナッシの説明は単純だった。袋の口を広げて、中にモノを入れたら、口を閉じる。 
たった3人で来たにもかかわらず、10人で来たときよりも多い量を持って帰ることができた。 
モーナー「重いんだなぁ」 
ギーコ「入れすぎだぞゴラァ」 
袋には小さな穴が開いてるらしく、外にブドウが顔を出しているのはご愛嬌かもしれない。 
ナナッシ「早く帰って、みんなで分けるだよー」 



63 :原始人@1:05/01/23 22:35:21 ID:X6N01+FZ
やったでよー、みんなのおかげで、いっぱい果実を持って帰ってこれただよ。 
袋の作り方を教えてくれた、みんなのおかげだでよ。 
袋は、穴の開いたものしか作れなかっただで、水は運べなかっただよ。 
でも、穴から落ちない大きなものなら、たくさん運べるだよ。 

ただ、サイの皮はもうなくなっちまっただよ。 
小さい皮じゃ、袋を作っても、入れるところが無いでよ。 
村の人間の数だけ作りたかっただども、どーしたらいいだかねぇ? 

そうそう、サイの肉を食ったギーコとモーナーは、なんかすごく元気だで 
でも、そのしばらく跡にサイの肉を食ったモラーラがお腹を壊しただよ。 
どうやら、サイの肉は果物より早く腐るみたいだよ。 

ん?かぁちゃんが、なんか怒ってるだよ。 
ガラクタを貯めるな?洞窟が狭くなる? 
これ以上貯めるなら出て行ってもらう? 
うわわわぁぁぁん!どーしたらいいだよー 
夜は寒いし、雨なんか降ったら風邪ひいちまうだよ。 
ああ、獣たちみてぇに、体中に毛が生えてりゃ、外で寝ても寒くねのになぁ 
なぁ、みんな、なんとかならねぇだか? 

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