前回、結構騒いでいたことについての考察その1 -- 初代1 2006-10-17 23:46:46
結婚と一夫一妻制について、スレ内で激しく討論していたことを良く覚えている。
現代日本人の常識(とくに社会制度)は明治以降に生まれ定着したモノが多いのは、ちょっとばかり歴史をかじれば、わかることだとおもう。
いわゆる文明開化ってやつなわけで、そのさいに法律としての一夫一妻制も導入された。欧米社会にならったことで、特に意味をもっていなかったものだと、私は記憶している。
欧米社会での一夫一妻制もキリスト教(カソリック)の思想を強く反映した倫理というものが成立してからできたものだ。
元のユダヤ教には一夫多妻を禁じるモノはなく「汝、姦淫するなかれ」とのいましめがあるだけのようなので、これの解釈、もしくは、クリスマスのように別な宗教の習慣が混ざったものだと推測することができる。
ようするに、普遍的な価値観なんてものではなく、なんらかの理由によって途中ででっちあげたものだと、私はおもっている。
戦争や殺人、窃盗についても同じような考えを私は持っている。
つい300年ほど前までは、南アメリカでは人食が一般的な行為であったり、そこにやってきた白い人は、同じ神を信じない者を人として扱わなかったり、そんな人達が、いまさら普遍的正義を語ったりという状態を鑑みるに、それらは全て幻想でしかないと思えるわけです。
ですが同時に、現代の我々の常識といえる価値観を否定するつもりもないのです。
私なりに考えて、どれなりに良くできた制度だと思っているからです。
問題があるとすれば、常識として悪とか善ときめているものについて、
なぜそれが悪なのか。どこが悪なのか。
本当にそれが善なのか。全ての場合に善なのか。
といった疑問をまるで持たない人を多く見掛けることでしょう。
この遊びが、それを考えるきっかけの1つであれば良いなと思ったりもします。
最終更新:2006年10月17日 23:46