歴史

333 :初代1:2005/05/05(木) 01:54:25 ID:J9Bczr6F
「これで、いいだかね?」
目の前にあるのは、コブしぐらいの大きさの小さな土器。
その中にはいろいろな色の粉末が入っている。
黒・・・木炭
白・・・白っぽい石
赤・・・赤い土
黄色・・・ウコン
緑・・・孔雀石
青・・・藍銅鉱
そして、それらを混ぜ合わせた色
黒と白は灰色っぽかったり、赤というよりも赤茶色だったり、
黄色が変色して黄土色ぽかったり、緑と青の区別が微妙だったりするのだが
顔料の元となるものはできたのだが、いまのところ、体に塗りたくるぐらいしか使い道は無い。
ナナッシは水に溶かして使おうと思ったのだが
水に溶けたのは黄色と赤だけだ。
他のものは粒子が粗いのか、水との相性が悪いのか
粉が水の底に溜まるだけ
ニカワやマツヤニで固めて、石なんかにこすりつけようと思ったのだが
それらを馴染ませた時点で色が変わる。
とくに、白は黒っぽい茶色というか、マツヤニやニカワの色を黒くしたような色になってしまった。
「あとすこし、なんだがねぇ」
絵の具の完成までには、もう一工夫必要なようです。

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最終更新:2005年05月11日 23:14