世界観
グレート・ブリテン島、南東に位置する『ブリタニア王国』では、些細な宗教の解釈の違いか引き起こされた内戦によって、戦火の渦中にあった。当初こそは北方軍の勝利だと思われていた戦況は、南方側が保持していた『十字軍』、奴隷達から新たに徴用した『亜人部隊』、魔法の知識の無い知識のない兵士でも、それを容易に使うことを可能とする
『魔道具』等、それらを始めとして構成される強力な軍隊によって覆された。結果として、4年間という長い戦いの末、南方領主と王国軍、つまり現在の『ブリタニア王国』の勝利によって終結したのである。
しかしながら、少なからずも王国側にも被害は出ており、急激に拡張した領土全てを王国の下の元に統治する事が困難であった事は、誰の目にも明白であった。戦争や魔道具に投資された予算の支払いや、終戦後に解決される予定であった『亞人部隊』の条件である「奴隷達の解放」、また、各地に散らばった北方軍の残党部隊兵の対処、様々な事が重なったその全てを同時に解決するのは、不可能に近い状態であった。
加えて戦争によって発生した、溢れんばかりの死体の山の味をモンスター達は覚えてしまい、血肉による影響であるのかは分からないが、各地でモンスターの凶暴化の現象が相次ぎ、それに対して兵士を派兵するほどの力すら持っていなかった。
___「これらを解決する事は、最早、王には不可能である。」
そして、この出来事は現在における正規ギルド、闇ギルドを始め、傭兵や無法者等、個人で、あるいは集団で力を持つ者達を跋扈させる原因となり、それも王国が解決すべき『新たな問題』と化してしまったのである。
それは、波乱の時代の幕開けであり、我々はこの世界をどう生き抜くか試行錯誤するしかなかったのだ…。
最終更新:2022年06月27日 22:49