名前:アルス・アルバート
年齢:17
種族:人間
装備
飾り気のない両刃の片手剣。材質、長さ、重さなどのパラメータはその辺を歩く戦士たちが腰に帯びるソレと一切変わりはない。彼はこの剣に「バルムンク」という銘を与えている。その元ネタは言わずもがな、あの”竜殺しの名剣”の他ない。
”英雄”に憧れ、剣を取る者は多い。
しかし、実際に”英雄たる存在”になり得た者は、一体どれほどいただろうか。
左手の指抜きグローブにのみはめ込んだ鋼鉄製の手甲。小型のモンスターや小型、中型武器による攻撃までなら防御や”弾き返し《パリィング》”が可能である。
旅人の間で広く普及している外套。名の通り長旅に適していて、小型ポーチ、雨風を凌ぐフードケープが付属してあり、アルスはこれを軽金属で補強している。長期の仕事にも対応できるように、という意味もあるが、鎧を購入出来るだけの資金がなかった彼の苦肉の策でもある。
捕獲したワイバーンを解体、そのなめし革と鱗で作られた籠手。過酷な環境下においても劣化せず、また並大抵の刃物では傷すらつかない一級品。
クロウ=ニンよりオーティカへ、と手紙が添えられていたが、それをアルバートに譲渡した物。
「こんなものを作る余裕が彼にも出来たのですね。喜ばしいものです。」ーーーオーティカ
魔法
幼少期に習った魔法。突風、辻風、鎌鼬など、使い手が使い手だからか荒々しく攻撃性の高いものが多い。一発の出力には目を見張るものがあるが、見た目通りというか何というか、やはり繊細なコントロールは苦手らしい。また、大気を圧縮、解放することで爆発的な加速や落下時の衝撃減衰を可能とするが、お察しの通り制御がうまく利かないので酷使すると平気で自滅する。
術者の強烈なイメージが何年も何年も燻り続け、「魔法」という形で具現化した非常に稀有なケース。自身が手に持っている刀剣類の武器を、古い物語で語られた伝説の武器、「バルムンク」へ変化させる。「バルムンク」の形状は幅広な片刃の長剣である為、「無骨なショートソード」では圧倒的に届かない敵──重装備の兵士、大型のモンスター、そしてドラゴン──に対しても効果的なダメージが期待できる。彼が普段扱う武器は片手剣だが、彼のその恵まれた膂力は、むしろ大型の武器を振り回すのに適している。両手剣を購入しなかったのはシンプルに資金不足であるが故だ。
「──ぶった斬れッ……バルムンク!」
備考:ギルド、「アプリビア」に所属する田舎出身の少年。底抜けに楽観的で真っ直ぐな性根の持ち主で、困っている人は見過ごせず真摯に人助けに励む典型的なお人好しタイプ。彼は特にその傾向が顕著で、自分の事情は自分の中だけに抱え込み、他者から手を借りることを無意識のうちに忌避するという悪癖がある。
ギルドに加入したのは最近だが、荒削りだが磨けば光る我流剣術を駆使したり、多少の魔法への心得があるところを見ると、完全なひよっこでもないらしい。とはいえ持ち前の頑丈さと天性の喧嘩センスに頼りきっている感じは否めないので、先輩達から教わらなければならないノウハウは多い。
経歴
何の変哲もない、ありふれた悲劇に過ぎない。気性を荒らげた怪物たちの暴力は、小さな村をたちまち覆った。虐殺、惨殺、鏖殺。特に蹂躙の限りを尽くしたのは一匹の黒竜。駆けつけた兵士の眼には、家だったはずの瓦礫の山と畑だったはずの荒廃した土地のみが映っていた。ただ一つの例外、暴虐の限りを尽くした竜を確かに目撃したアルス・アルバートを除いて。
兵士たちに拾われた当時十二歳のアルスは、最終的にブリタニア王国の首都所在の教会に行き着く。村を滅ぼした黒竜へ抱いた敵意と、元来の正義感の強さと真っ直ぐな性根が合わさった彼が、”竜殺しの英雄”を夢見るのは必然であった。
募集:無し
※付属ステータス(鯖主がプロフィールから独断と偏見で付けたもの。ロールプレイをする際の立ち回りに加味してください)
- 偽剣バルムンク/御伽噺、伝説、戯言―――そして例え偽物であったとしても、その剣は今ここにあるのだ。(威力が上がり、鍔迫り合いや打ち合いに有利判定。/大型の敵に対して有効。/素早い敵に躱され易い。)
- 稚拙な魔法/幼少期に教わったきりのその魔法は、出力はあれど制御しきれていない。(通常より威力は高い。/細かい描写はできない。)
- 死に損ない(ラストスタンド)/怪物の波が村を襲い、友が死んだ。家族が死んだ。暴虐者たる竜を目視した。けれど、事実として彼は生き残った。それを運が良かったの一言で通すのは、流石に無理があるだろう。(致命傷を負っても、短時間であれば行動が可能。)
- 復讐の刻へと(リベンジャー)/倒れる訳にはいかない。あのドラゴンを倒すまでは―――(戦闘中、追い込まれるほど次の描写に有利判定)
- 見て盗め/いつか使う時が来るかもしれない。相手は巨大なのだから。(特定状況で、他のキャラクターの追加ステータスを一時的に得る可能性がある。)
- 竜殺しの英雄の卵/___青年は、始まりへの第一歩を踏み出した。(咆哮に対して怯まない。)
ー追加付属ステータスー
- 飛竜の鱗/籠手だからと侮る事勿れ、その実は鎧よりも強靭な盾。(攻撃を受けたり、受け流したりする事ができる。/籠手で受けた魔法の威力を大幅に減衰させる。)

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最終更新:2022年06月29日 17:21