名前:ユナ・K・カジンスキー
年齢:30ほど?
種族:人間
装備:
  • 『即席爆発装置』
 魔法か、もしくは化学物質を用いて作製する爆発物。魔法を用いているものは魔道具と捉えることもできるかもしれない。釘や金属片などを仕込むことで殺傷力を上げることもでき、また起爆方法も豊富。ユナの所持する装置は全て彼女の手作り。

  • ワイヤー
 なんの変哲もない頑丈な金属のワイヤー。だが体のベルトにくくりつけて高所によじ登ったり、またニッパーなどで切り離して前述の装置のトラップに仕立て上げたりなど幅広い。常に丸めて隠し持っているようだ。

  • 工作道具
 刃物や槌など、即興で金属や木材を加工するための道具たち。ポーチやコートに大量に用意されている。

  • 薬品一式
 小瓶に入れられた括られた硝石や金属粉などの化学物質たち、即席爆発装置を制作するのに十分な量はいつも確保してある。魔術という便利なものがありながらも彼女が錬金術を研究するのは、彼女が魔力という不安定な力と、そしてすでに研究され尽くした魔法という学問そのものをあまり好まないからだ。

  • ベルト
 腰から脚と、胸をへて肩まで繋がった革のベルト。ワイヤーを括ったりポーチや小瓶を吊り下げたりと応用が利く。

  • コート
 真っ白なコート。彼女のお気に入りで、裏地の特注スリングは大量の小瓶や工具を吊り下げて携行するのに便利極まりない。

魔法:
  • 火属性魔術
 最も単純なものでは、何もないところから魔力一つで火花を発生させ、物質に着火する。至極単純だがこれは物理的な制約を完全に無視した奇跡であり非常に重宝する。その力と繊細さはかなり高く、エルフではないながらも高度な彼女の技量を裏付ける。それだけでなく後述の風属性魔法と組み合わせて圧縮空気に莫大な熱を注げば、大虐殺の技にしてユナ・カジンスキーを象徴する爆裂魔術を完成することができる。

  • 風属性魔術《風導》
 左腕に刺青された呪紋で発動させる風属性魔術。風を操って空気の路を作り、軽い塵や様々なニオイ、炎などを誘導する。発現できる事象は限られるが紛れもない彼女の研究成果である。

備考:
 天才的な頭脳を持ち、魔術と錬金術(今で言う化学)、算術と物理学に秀でた魔術師にして錬金術師。哲学者にして音楽愛好家の面も持ち合わせ、己の引き起こす爆轟と被害者の声に旋律を見出す趣味を持ち合わせる。だが無闇に人の命を奪うことは良しとしない主義で、また人の命を奪ったとしてそれに向き合わず、彼方に忘れ蔑ろにすることは自らが許さない。誰に対しても紳士的に振る舞い、覚悟を持つものには敬意を表する。
 長年の獄中生活で身体能力は衰えており、同じ年齢で鍛えている者に肉体で勝つことはできないだろう。だがそれを己の頭脳、魔法、そして道具で覆すのがユナ・K・カジンスキーのやり方だ。彼女は決して油断せず、常に冷静に戦場を見据える。

経歴:
 元はブリタニア王国軍に仕える魔導士だった。得意の爆裂魔術で集団を容易くを葬る様から敵味方共に恐れられたが、除隊後は裏社会にて自作の爆発物を売り捌いていた。
 ただある日、自らの売った装置が殺人目的に使われていると裏の情報網で知る。装置を殺人に使用しないことは彼女の提示していたただ一つの条件だったのだ。彼女は迷いなく憲兵に自首し、装置の位置と解除方法を伝えたのちに逮捕、戦場での功績と自首に酌量が降り、独房での終身刑を言い渡される。

 それから獄中で音楽を嗜みながら彼女は模範囚として過ごした。しばらくして、彼女の元に軍から魔導学や工学の顧問としての協力が舞い込むようになってきた。魔法や機械装置を用いた犯罪の解決のために、間接的ながら彼女はその天才的な頭脳を遺憾無く発揮した。

 そしてとある日。ユナは突如拘束を解かれ釈放を言い渡される。理由の詳しい説明はなく、刑務官さえもよく理解していない始末。だが彼女の力が王国に有益であることが証明されつつある今、正規ギルドに飼い慣らさせる判断は適切といえるであろう…………と、ユナは個人的にだが解釈している。

 大戦の亡霊が蘇る。大虐殺と恐怖のエキスパートがこの先何をしでかすのかは、おそらく神にさえもわからないであろう。

※付属ステータス(鯖主がプロフィールから独断と偏見で付けたもの。ロールプレイをする際の立ち回りに加味してください)
  • 自分の中に毒を持て/人生は本来、瞬間瞬間に、無償、無目的に爆発しつづけるべきだ。(爆発物の製作、携行が可能となる/化学によって引き起こされる現象について、シナリオ中情報を得る。)
  • 爆ぜ狂う果実/魔法ではなく、化学によって引き起こされる現象は、良くも悪くも大きく目立つ。(時限式以外の爆発物使用後、自身の居場所が特定される可能性が高い。)
  • 時代錯誤な工芸品(オーパーツ)/貴方の知識で作り出した工芸品や薬品は、この時代にあまりにも"そぐわない"。(工作道具による鍵開けに加え、薄い壁を吹き飛ばすことができる。/行いは知識ある者からは特定される。)
  • 獄中の博士(プリズン・ドクター)/首輪をつけ利用していたはずのそれは、あるいは餌を与え続けていたに過ぎないのかもしれない。(魔法による事象に対して知識を持つ/犯罪である場合、更に得る。)
  • 身から出た錆/獄中生活において、様々な事から離れる時間が少し長すぎたようだ。(魔法の威力、精度低下。大虐殺の旋律(ユナ・K・カジンスキー)を発動できない。/運動、接近戦に関係する不利な判定がある。)
  • 囚人番号/貴方の名前、貴方の番号。(首筋には魔法による入れ墨が入れられている。身元は直ぐに割れ、また大多数のNPCから警戒される。)
  • 大虐殺の旋律(ユナ・K・カジンスキー)/戦時中の有名な話、悲鳴をリズムに、人の命で奏でられる最高の狂奏曲。(指定の描写後に非常に広範囲に渡る大爆発を引き起こせる。)
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最終更新:2022年06月29日 01:26
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