名前:ロージー・ド・クラウチ
年齢:28歳
種族:獣人(山羊)
装備:
  • 鉄板入りブーツ
つま先から踵に厚めの鉄板が入った丈夫な革製ブーツ。
蹴り足の保護と威力の向上に役立つ。
全3足、一日履いたら二日休ませる。

  • ナイフ
何の変哲も無い年季の入った片手サイズのナイフ。
使い込まれているが日々の手入れの賜物か切れ味は良い。

魔法:使えない。
備考:
〈生い立ち〉
5歳になる誕生日まで、森と山と川と空と、家族と群れと、動物たちと魔物たち。ロージーの世界はそれだけだった。
グレート・ブリテン島の北部にある森の中、20名程度の群れで暮らしていた。友達と一日中遊び、時には大人たちを手伝い、群れの長である父の大きな背中と角に憧れ、優しく強い母の愛を受け、自然の厳しさの中で日々を過ごしていた。

5歳の誕生日を迎える朝、ロージーを起こしたのは母親でも、小鳥の囀りでも無かった。
何頭もの大きく逞しい犬達の吠える声に起こされ、訳も分からず逃げ出すと目の前で友達が矢を受け倒れた。次々と飛んでくる矢に大人も子供も撃たれ、混乱の中を馬に乗った人間が剣や槍を手に突っ込んで来る。
貴族の道楽による亜人狩りだった。矢を受け、奴隷として捕らえられたロージーが森で最後に見たものは血に塗れた手を伸ばしながら絶命した母の姿だった。
最低限の手当を施され、冷たい牢の中で目を覚ますと、汚れた食器に乗せられた粗末な食事を摂り目を閉じた。こうしてロージーの世界は全て失われ、5歳の誕生日は過ぎて行った。

翌朝手足を鎖で繋がれ、貴族の前に連れ出されると本来ならば奴隷市場に出すところだが特別に自分の物とすると告げられた。最も、人間と関わらず生きてきたロージーがその貴族の言葉の意味を理解したのは、後になって読み書きを覚えてからであった。
その時はただただ、貴族が座る装飾の大い椅子の後ろに飾られた、獲物の首の横に自分の父親の大きく誇らしかった角がかけられているのに目を奪われていた。

5歳になってから、石の壁と藁のベッドと鉄格子と、教官と敵と、主人と奴隷。ロージーの世界はそれだけだった。
朝も夜も休日も無く戦闘訓練と読み書きや軍学校で習う教育を詰め込まれ、6歳になる頃には主人である家族に連れられ夜盗のアジトを襲う先鋒を務めた。10になる頃には過酷な訓練に加え獣人としての身体能力のおかげで大人の軍人と同じくらいには戦えた。20になる頃には主人の右腕と呼ばれるほどになり、内戦が起こると北方軍として戦列に加わった主人に付いて参戦した。

北方軍として人とも亜人とも戦い、ロージーの主人の軍はそれなりの戦果を上げていた。ロージーは常に前線に身を置き、仲間からの侮蔑に耐えながら戦い続けた。
南方軍の攻勢が強まると、精鋭の一つとして数えられていたロージーの主人の軍は幾度となく攻撃に耐えていたが、幾度かの攻勢に飲まれて壊滅した。
僅かな兵と共に敗走する主人に付き、野営をした夜にロージーは主人と兵を殺した。
その後は主人の領地に一人帰還し、守りに残った兵を殺すとその領地を領民も畑も屋敷も一切合切を焼き払った。

地方の一貴族が領地ごと焼かれたこの事件は、南方軍の奇襲として片付けられ、さほど有力でも優れてもいなかったロージーの主人は誰からも忘れられていった。

その後ロージーは戦闘中の混乱に乗じ南方軍の亜人部隊に紛れ込み、北方軍と戦いながら終戦を迎えた。
奴隷の身分から解放されるための行いであったが、結果解放されることは無かった。

脛に傷持つ亜人に選べる道なぞ、いくつも無かった。
ロージーは僅かな戦勝金で装備を整え、酒場で『誰でも入れる』と聞いたギルドに仕事と寝床を求めて足を運んだ。

好きなもの…自然、山、崖
嫌いなもの…貴族、馬、人間、南方軍、北方軍

〈戦闘能力〉
幼少期から命の危険を欠片も省みること無く戦闘訓練に明け暮れたうえ、先の内戦とそれ以前の小競り合いなどで実戦経験豊富。
大概の武器は使えるが鍛えた獣人の身体能力により殴る蹴る投げる極める等素手の戦闘を好む。相手の武器を拾って使うくらいのことはする。
また隠密行動の経験もあり軍に居た頃は斥候を務めていた。

山羊らしく身体のバランスに非常に優れ足場を利用し縦横無尽に飛び跳ねながら、得意の鎧を凹ませるほどの蹴りで相手を仕留める。

魔法や弓は使えないので遠距離戦は苦手。また打撃が効かないほど硬い相手も苦手分野。

〈外見〉
身長:182cm
体重:75kg
頭部の角が目を引く一目でそれと分かる亜人。

募集:

※付属ステータス(鯖主がプロフィールから独断と偏見で付けたもの。ロールプレイをする際の立ち回りに加味してください)
  • 獣人の血/たかが耳と尻尾がついただけの女が全速力で走る馬を追い越していくし、人間と全く同じ顔の形した男が人間とは桁違いの嗅覚を持ってる。(肉体に関係する描写に有利判定がある。/五感に優れている。)
  • 山羊の鉄蹄(ゴート・スタンプ)/ただでさえ危険な脚は、兵器としてより優れた一撃を手にしている。(移動時の描写において、多くの足場の不利を無視できる/蹴りの攻撃が相手の装甲を無視してダメージを与えることが多い。)
  • 斥候/優れた感覚、卓越した肉体。それに技術まで有している(探索時、特に山や崖、森林で得る情報が多くなる。/隠密の描写に小有利。)
  • 戦士は徒手にて死せず(ウェポンアサルト)/素手こそ至高なれど、使えるに越したことはない。(素手の描写において小有利の判定がある。/ほとんどの武器の扱い方を理解しており、突然武器を渡されても問題なく戦闘を続行できる。/周囲の武器でないものを即席の武器として扱える。)
  • 残響(エコー)/全てを焼き落として黒に変えた、こだまが聞こえても絶対に振り返ることはない。(大きな炎を見ると描写に大きな不利判定が発生する。)
最終更新:2022年07月10日 23:03