163 ネクストゲームへ 魔人モリアーティ、八雲柊サクマジョージ・ラングセン
ジョージの隠れていた民家に馴染みのある者たちが入ってきた。
モリアーティと柊、下半身を失ったが辛うじてまで生きているサクマだった。
さっそくジョージは成果確認も含めて高校で行われた殺し合いの内容を集めた映像を全員で見る。
その残酷ショーに酔いしれるジョージと柊。
特に犯罪紳士であるモリアーティは絶望的な状況にあって諦めずに足掻く人間たちの魂の輝きが見れてご満悦の模様。
ただ一人サクマのみが面白くない様子だった。
ここで死んだ対主催自体はたった三人で当初の予定よりも少なく、モリアーティも負傷、同盟を組んでいた田中は戦死、自分は下半身を失う大痛手を負ったのだから無理もないかもしれない。
しかしモリアーティはジョージが編集して流した映像ならば対主催を二つに割れると説明し、目先のことばかりに囚われるべきではないと伝えた。
そして、この作戦自体が次の「ゲーム」に繋げるための付箋であるとも説く。
あの高校での戦いが踏み台に過ぎないとは? そしてモリアーティの考える次なるゲームとは?
モリアーティは考える「ゲーム」の内容については明かさなかった。
ただ別れ際にサクマとジョージにはこれだけ依頼した――「方法は問わない。参加者から首輪を集め、解析して欲しい。そして、次に会う時まで生き残って欲しい」と。
首輪を解析する……それでは主催への反抗とみなされるでは?
疑問に思ったサクマとジョージだが、疑念よりモリアーティの考えるゲームへの興味が優ったために、彼の依頼通りに二人で首輪集めを目指すことにする。
164 桃色ロリ 魔王コンポッツドリー・ブルックス
放送で羅天の死と九曜の生存を知ったコンポッツとドリー。
羅天を失って悲しむドリーにコンポッツは九曜に支給された桃缶を貰っていたことを思い出し、一緒に食べて彼女と自分を元気づけようとする。
まさかこの桃缶が大いなる悲劇を生み出すとは……二人は知らないのであった。
165 あのさぁ(呆れ) ファックマンヤッタルマン
助けてくれたファックマンにお礼を言うヤッタルマン。
同じ正義の味方としてこれからもお互いに戦い続けようと別れ際に熱い兜合わせをした。
そこはせめてヒーローらしく熱い握手にしてくれ……
166 暇を持て余した神の遊び Deus狩野光流ジョン・ウェイン・ゲイシーサキュバス
ゲイシーの持っていたスマホから現在の状況を知るDeus。
夕露とロックスによるブレーメンズの仲違いも知り、この状況を利用できるか考える。
ちなみにさるヒーローの流した田山出演のホモビも見たがその相手役がDeusであったことが発覚する。
167 絶賛スランプ中!? 雪小路いろり桜井カリン時軸未色水本拓哉
今度こそヒーローの心を折りたいいろりはアイドル二人とドルヲタ防衛軍に接触する。
だがカリンと水本にはゴミでも見るような目で見られ、普段は優しい未色すら「あなたと話したくない」「あっち行って」の一点張りで話が進まず、結局何もできないままスルーされた。
げに恐ろしきはヘイト・ユーの力であろう。
168 真実への尻尾 追田真実リエル・リュシエール
ひょんなことからであったリエルを助手に探偵追田は主催に関する調査を本格的に始めた。
現時点でわかっていることは
スエボシ=外見的特徴から日本神話に登場する末星之命と同一人物の可能性大
マキシム=最近になって実しやかに囁かれる都市伝説の魔人と繋がりがある?
須原毅=元文部大臣で、「いじめは強い人間を育てるのに必要」という発言をして世間から叩かれ政界を追放された資産家。
169 Too late ヒグマーマン、羽田桜、郷里沙織、アイリスフィア・フォン・プリズムアーク、大海ミリア、夕露美維兎、九条由奈、ダン・デュールマン、楽雅、ミーティア、天城九曜、アーク、勇者トロナロボロン、霊幻・H・真由、スーサイド、クライヴ、ヒュナス
放送をまたいでようやくアークたちが学園にたどり着いた。
しかし彼らの眼に映ったのは崩壊した学園と潰れた肉の塊となった教頭の死体。
倒れている者たちと生徒と保険医を装甲に生きたまま張り付かせた謎のロボディ。
そして悔しさと怒りで歯ぎしりする美維兎と血まみれで立ち尽くす雅の姿があった……

雅「本当に素敵! これが異能の力の素晴らしさなんですね?」

モリアーティから渡された欲望の手鏡の力によって雅は『人間を媒介に媒介にした対象を動力とするロボディを生み出せる能力』に覚醒し、同時にその思考は暴走していた。
ついでに騒ぎを聞きつけてスーサイドも乱入してきたが、雅のロボディによって殴り飛ばされてあっさりお星さまになった。

アーク「雅くん! これは一体どういうことだね!? そしてそのロボディは……」
雅「学園長……私気づいちゃったんですよ……私にはこんな素晴らしいモノが備わってたんだって……」
「だから私はこの力で能力者を差別する無能力者のクズどもを一掃してしまおうと思いまして」
「だから――邪魔をするものはもれなく私のロボディに取り込ませてもらいます」

ここに来たばかりなので状況は読めないが、とにかく雅を止めてミーティアや九曜を救わなければいけない。
しかしロボディを相手に戦えそうなものは軒並み手傷を負っている。
ほとんど無傷なのはトロナや真由、沙織のように決して強くないものだ。
ここは雅と彼女のロボディ相手にはロボディの攻撃にも耐えるアークと、制限でバリアこそ張れないがそれでも一定の戦闘力を持つロボディであるロボロンが相手をすることになり、夕露以下の負傷者と非戦闘員はトロナと真由に任せて下がらせた。
下がり際に、真由は雅に言った。

真由「……狂ってるわね、アンタ。……なのに何でそんな悲しそうな目をしてるの」
雅「私が悲しそう……? 何を言っているんですが無能力者ごときが。私は今、今までで一番幸せですよ」

後方に下がったトロナたち。
しかし背後からは異能殺しタッグであるクライヴとヒュナスが魔の手が迫っていた。
170 一球入魂 ディスメラ・スイート、回縞ロックス、魔人ウロボロス、レイ=ラグナウッド真崎洸
高校からロックスを連れて脱出したディスメラ。
しかし道を塞ぐようにウロボロスが報復として現れた。
今度の彼の野球は異能任せの技ではなくキングから教わった技術を生かしたものに進化しており、物理攻撃判定だったために異能無効化バリアを貫通してディスメラの乗るロボディの装甲にダメージを与える。
しかしコクピットにもう一人、精神的にダメージを負った人間がいることを知り、ディスメラも先ほどはマーダーかと思って撃ったことへの謝罪をし、同行者の命を守るためにここは見逃して欲しいという懇願を受けて仕方なく見逃すことにした。
(ウロボロスとしてはある一人のか弱い少女が大切な姉を護るために自分に立ち向かっていった過去の出来事を思い出したためでもある)
逃げ出したディスメラの機体。それと入れ替わるように宿敵でもある魔人のF(洸)と魔族の男が現れた。
魔人にとって他の魔人は大抵、競い合い蹴落としあうライバルである。
魔人同士の殺し合いは始まってしまうのか!?
171 I need Daddy マリシャスThe paper
マリシャスは未だにThe paperとの死闘を繰り広げていた。


しかし戦闘中にパパ候補である金山の死が放送で流れたことで意気消沈


と思いきや、枷と雑念が無くなったことで逆に強くなり、paperを押し始める。
これについてはpaperを試してることもあり、もしパパに相応しいならパパになってもらう、パパに相応しくなければそのまま殺すつもりで挑んでいる。
ついでに死んだパパには興味ないのか、金山のことはあっさりと忘れた。
172 地獄に仏 勇者ザコット亜良塚つなみ神流崎めぶき
転移魔法で高校から遠くへ移動し、放送で名前が流れなかったのでミーティアが生きていたことに安堵するザコット。
彼女を助けるために高校へと向かおうとするが、サクマに負わされた傷は決して軽いものではなく、倒れてしまう。
そんな彼を助けたのは『フィリア~フィリア』のつなみ&めぶきだった。
173 気をつけて誰かがWatching you スーパーレッド、久世香織
スーパーレッドは高校での戦いで傷ついたマーダーを仕留めるために待ち伏せをしていた。
この状況をうまく利用し弱ったマーダーを仕留めることで、悪党を数多く倒したものとして生還時に名をあげるつもりなのだ。
そんな彼の挙動を香りは遠くから見ていただけだが、コンピュータを超えるレベルの演算能力を持っているだけに挙動だけで彼の人間性を垣間見てしまった。
そして精神面におけるセラフィムの台頭を余計に許すことになる……彼がロックスと会って助けなかったことまで見抜いていたら、この時点で暴走していただろう。
174 進撃の魔王 偽ブラスターギガン、番灰矢、鈴木幸四郎、ディザスタ・ノルウェイ
偽ブラスターギガンと灰矢の戦いは以外な形で決着がついた。
ディザスタと鈴木が乱入し、ディザスタは襲いかかった灰矢をあっさりと倒して吸収した(この時点ではまだ生きてはいるが、鈴木と同様に眷属同然である)。
ブラスターギガンは応戦するも強力な二人の能力の前に敗走する。
奇しくもスーパーレッドの考えていた通り、既に高校も崩壊し、ヒーローとして人を助けにいけなかったことを悔やむブラスターギガン。
一方、ジョージの流した動画を見たディザスタは主犯であるモリアーティに興味を持ち、鈴木に別行動させ、使いとして送り込んだ。
175 愛を取り戻せ! ヒューマンスレイヤー、痴漢さん
傷も癒え、単独行動を取っていた痴漢さんに襲いかかるヒュスレ。
しかしヒュスレの武力は痴漢さんの痴漢技の前に性感帯を刺激され、最終的には組み敷かれてしまう。

ヒュスレ「人間如きにやられているのに、何で気持ちいいんだ!?」
痴漢さん「可哀想に、愛のないレイ○しか受けてこなかったんだな。
     その身に私の痴漢技を叩き込んで憎しみに染まった心を修正してやる!」

ヒュスレの憎しみで濁った心を救うべく、痴漢さんは彼女に対して繊細さと優しさを秘めた性交を始めた……
176 空を自由に飛びたいな~♪ ヴヴ、大魔導師ブレイン、泉三月、勅使峰碧
ポーション談議に花が咲いてしばらく一緒に行動してた泉三月とブレイン、そしてヴヴだったが魔女が箒で空を飛ぶって話題になり、ちょっとやってみるかとブレインが言い出して箒の代わりにキングに貰った野球バットをぶん投げて、その上に乗る桃○白みたいなことをして空を飛んでいる時はヴヴと三月を唖然とした。
結果的に首輪解除に尽力を注いでいた勅使峰と出会うことができ、彼女と同盟を結ぶことができたが、「こういう魔法使いもいるんだな」と彼女に思われてしまう(魔法使いなのは間違いではないのだが……)。
177 思考回路はしまむら寸前 魔王セータームーンかためちゃん
セータームーンはかためちゃんを連れて朔郎のいる隠れ家まで行こうとするが、残念ながら隠れ家はすでに潰され、朔郎も別の場所へ移動していた。
仕方がないので別の安全な場所を探すことにするセータームーン。
ついでに朔郎がまた戻ってくる可能性も考えて無事を知らせる置き手紙の代わりに魔力で編んだセーターを置いていこうとする。
その際、作ったセーターをかためちゃんのつくるクラスメイトを模したオブジェをマネキン代わりにして実際に着たらどうなるのか仮試着をさせといた。
その後、セーターを発見した者の反応は「私そっくりのオブジェがクソダサいセーターを着ている…!」で統一された模様。
178 レイシズム ミユ、A4
ミユがアアアアと遭遇し、襲われかけるが「人間ではなかった」ので見逃される。
その時に遠目から別の場所で戦っていたマリシャスとThe paperの戦いを目撃し、アアアアはそちらに向かう。
ミユはアアアアの興味がマーダー二人に向いている内にその場から離れた。
179 新たなる悪(どく) ヘンリー・ジェシカ (エド)、魔人モリアーティ、八雲柊
エドは集めた器材でチク・ビーの死骸から毒を抜き取った。
その作業が終わった頃に教授タッグが接触し、彼の秘められた悪辣さに気づいた二人はこういった。
我々の仲間にならないかと。
180 プライド ヒグマーマン、羽田桜、郷里沙織、アイリスフィア・フォン・プリズムアーク、大海ミリア、夕露美維兎、九条由奈、ダン・デュールマン、勇者トロナ、霊幻・H・真由、クライヴ、ヒュナス
突如夕露たちに強襲をしかけてきたクライヴとヒュナス。
トロナとアイリスフィアが負傷者と非戦闘員を守るべく応戦するが相対する異能者より高い能力を得られるヒュナスの前に苦戦を強いられる。
一方、クライヴは夕露と相対するが、夕露は先の一件ですっかりふぬけてしまい、非戦闘員を守らなければならない責任から敵の前には立つが、それは自爆特攻に似たあまりにも投げやりでノミの勇気とも言える無謀さだった。
彼女のふぬけぶりに怒りを覚えたクライヴは殺す気も失せ、彼女の顔面をぶん殴って辛辣に怒鳴りつける。

「この私の前に何度も立ちふさがった者達の末路が貴様だと?!ふざけるな!羅天の死を無駄にするつもりか!
 私が知るブレーメンズはもっと生き汚く泥臭く、何度踏み潰しても折れない者達だった筈だ!悔しければ立ち上がって見せるがいい!」

敵からの激励もしくは罵声。
それを受けた夕露の心は、感銘を受け、彼女の中にある軍人としての自分を取り戻そうとしていた。
そこへクライヴの妹であるミリアが現れ、兄に向けて殺し合うのをやめるように促す。
自分の妹に止められ、クライヴは揺らぎかけるが、自分は異能者を抹殺する浄化杜に所属している以上は戦いをやめるわけにはいかないと要求を突っぱねる。
敵として現れ仲間やクラスメイトを殺そうとする兄の有り様に悲しむミリアだったが、彼女の心が悲しみに染まった瞬間アスティオの呪いが彼女の心を覆い尽くし、いきなりヒュナスの腹をカッターを刺したかと思えば、雅とアークらが戦っている校庭へと走り出してしまった。
クライヴは妹を追っていこうとするも負傷したヒュナスを見捨てられず、逆に敵がまともに動けない内にアイリスフィアもミリアの身を守らせるべくトロナと真由を校庭に向かわせた。
000 本気の意志を見せる時 楽雅、ミーティア、天城九曜、アーク、ロボロン、勇者トロナ、霊幻・H・真由、大海ミリア
校庭で繰り広げられる雅のロボディとアーク、ロボロンの激戦。
34-B号のパワーは圧倒的だったが、ロボディの攻撃をものともしないアークの頑丈さとロボロンの戦況把握力により戦況は五分五分で膠着する。
しかしこのままではロボディに吸収されているミーティアと九曜が消耗して死んでしまう。
かといってパイロットは生徒である雅であり、殺すわけにもいかなかった。
そこで作戦を考える二人。
まず雅のロボディは異能の力で生み出されたものなので、ロボロンが対異能バリアを張れば問題は解決するんじゃないかとアークは期待したが……

ロボロン「ネガティブ! 私は主催の制限によってバリア発生装置を抜かれておりますでサー!
     人間より優れたパワーと壊れにくい体を持った弊害でありましょうでサー!
     バリアを使うには他のロボディから装置を移植しプロテクト(首輪)を外す必要がありますでサー!」

対異能バリアに頼る作戦はダメだった。
そこでアークはロボロンに雅のロボディをスキャンさせ、ロボディが大破してもパイロットとミーティア・九曜の三人を構造上傷つけない攻撃場所を教わり、ロボディだけを最大限の一撃「学園長アタック」で破壊するからロボロンはそれまでに雅の機体の動きを止めて貯め時間を稼いで欲しいと伝えた。
この作戦は足止めをしている間はロボロンは危険にさらされ、最悪死に至る可能性もあり心配したアークだったが、ロボロンはフレンドを守るためならと快諾する。
そしてロボロンが近接戦闘によって雅機の足止めに入った。

「雅サン……アナタは思考にバグが生じているようデスね!」
「バグ?違うわ、今までの私が間違ってたのよっ!」

ロボロンは打撃によるダメージで機体から煙が吹き出すのも構わずに足止めし続ける。
その中でロボロンはダメージ過多で機能を停止してしまう。
同時にロボロンの献身的な犠牲にすまないと思いつつ、アークは最大級の奥義、重装甲のロボディすら大破に追い込む一撃を雅機にお見舞いした。

アーク「学園長アタック!!」
雅「なっ、私のロボディが一瞬で!?」


真由、トロナ「(えっ何、あいつあんな強かったの( ゚д゚))」

ミリアを追って駆けつけた真由とトロナが開いた口が塞がらなくなるほどの強力な一撃が雅のロボディを貫いた。
だがロボディは大破しつつも雅もミーティアも九曜も無傷。
針穴に糸を通すように装甲と装甲の僅かな隙間を狙う難しさだったがアークとロボロンはそれをやってのけたのだった。
ロボディが破壊されたことで解放されたミーティアと九曜はトロナと真由に保護される。
しかし負けを認められない雅は悪あがきに校庭にひょっこり現れたミリアに向けて異能の力を用いて彼女を媒介としたロボディを生み出そうとする。

そしてミリアを媒介にしたロボディ・GHOSTが顕現し、さっそくそれに雅が乗り込もうとするが、GHOSTは雅を乗せてもないにも関わらず、暴走を始めた。
アスティオの怨念を詰め込んだ呪いの巨人がアークや雅たちに襲いかかる!

アスティオ「ミリア……これで俺とお前は永遠に一つ…誰にも邪魔はさせん!」
182 湿っていた導火線 魔人ウロボロス、レイ=ラグナウッド、真崎洸、田山秀夫
あわや魔人同士による殺し合いが始まるかと思いきや、野球にハマったウロボロスをそれでも魔人かと煽る「F」。
「F」の人間の姿を見て「お前こそなんだその姿は」と煽り返すウロボロス。
キレてぶん殴るも人間の体なので自分の方が痛がりながら洸に交代するF。
対主催なのでなんとか二人の仲を取り持とうと説得を始める洸の一幕があった。
このままでは喧嘩別れが良いところだった三人だったが、自分たちをも脅かすアスティオロボディの存在に気づき、喧嘩を取りやめて校庭に向かう。
一方、遠目からアスティオロボディの存在に気づいた田山は対主催たちが戦っている内に遠巻きから攻撃しようとする。
183 妄執の亡者 ヒグマーマン、羽田桜、郷里沙織、アイリスフィア・フォン・プリズムアーク、大海ミリア、夕露美維兎、九条由奈、ダン・デュールマン、楽雅、ミーティア、天城九曜、アーク、勇者トロナ、霊幻・H・真由、クライヴ、ヒュナス、魔人ウロボロス、レイ=ラグナウッド、真崎洸
戦闘中の夕露・クライヴたちの間に突然、アスティオ機にぶっ飛ばされたアークが降ってきた。
そして真由曰く雅の力でミリアがロボディとなり、いきなり暴走をしだしたのだと言う。
仲間と妹のピンチに夕露とクライヴも戦闘を一時中断し、暴走ロボディへと立ち向かう。
するとロボディが突然喋りだし、自分はミリアを通してアスティオの残留思念が宿った呪いであり、あまりにも呪いが強すぎたので本来なら雅のロボディとして操られるところを逆に乗っ取ったのだという。
こうなった以上は憑依したミリア以外を皆殺しにしてミリアを優勝させて生還させようとするクレイジーサイコシスコンもといアスティオの呪い。
異能の力で生まれた以上はヒュナスならば倒せるかもしれなかったが、それを見越したアスティオ(ミリア)によって手傷を負ったので彼は戦闘できない。
アスティオ機に対抗できる者がこの場にいない危機的状況に対主催たちが戦慄している内に、アスティオはまずロボディを生み出せる雅を殺害しようとする。

アイリスフィア「もう二度と生徒を殺させはしない! 今度こそみんなを守ってみせる!」

しかしアスティオに殺されそうになった雅救ったのはアイリスフィアだった。
彼女を救う事と引き換えにアイリスフィアは両足を切断されてしまう。
さっきまで襲いかかっていたにも関わらずに、教師が自分を身を挺して守ってくれたことに雅は涙する。
アスティオは次に戦闘力がなく疲弊したミーティアと九曜を殺そうとするが、今度は魔人「F」の肉体を持った洸が二人を守ったために防がれた。
次にアスティオの機体にウロボロスの投球が装甲を抉る。
突然の強敵である魔人たちの出現により苦戦を始めるアスティオ機。
さらに追い打ちをかけるように遠々距離からウロボロスの投球に混じって田山が狙撃し、ロボディを破壊させミリアのいるコクピットへの装甲を剥がす(これはミリアを助ける意図があったのではなく、単に集中砲火を受けていたので強敵を蹴落とせるチャンスだと思ったたため)。
まさに一転攻勢。だがアスティオは諦めずにあがき続ける。

真由「しつこすぎるのよストーカー! さっさとあの世に帰りなさい!」
レイ「なら私がその役目を果たしましょう」
舞菜「あんたは!? ミリアをどうするつもり?!」
レイ「おおっと舞菜さん、今回ばかりは私を信じてもらいましょう」

抵抗を続ける彼の目の前にレイが降り立ち、アスティオの呪いに囚われたミリアの額にそっと触れた。

アスティオ「まだだ、まだ俺は…」
レイ「相変わらずですねボス、霊体になっての尚足掻き続けるその執念と意思
   実に素晴らしい、私も見習わなければいけませんね」
アスティオ「レイか、御託はいい早く俺を、ミリアの為に肉体を!」
レイ「はいはい、相変わらず部下扱いが乱暴な人だ」
アスティオ「さっさと(ザクリ)…な!レイ貴様ァ!!!」
レイ「単刀直入に言いましょう、今回貴方の前に現れたのは貴方を殺す為ですよ」
アスティオ「き、貴様!裏切るのかマフィアのボスである俺を!」
レイ「いやいやこれ以上貴方の尻拭いは勘弁ですよ、一応先代達の義理もあって
   助けてまいりましたが、元老達もこれ以上貴方の暴走を見過ごせないと…ではさようなら」
アスティオ「俺は…俺H(グシャ)」
レイ「先ずはひとつの目標は達成と、後は生き延びる為に…ふむ」

そしてミリア……ではなく、彼女の精神世界にアクセスし、彼女を蝕んでいたアスティオの霊体を直接殺したレイ。
レイはアスティオの部下だったが、彼がマフィア頭目になってからは散々こき使われ、さらに先代が遺したマフィアになんだかんだで愛着もっていた彼は、組織を何度も危険に晒す彼に内面では怒りを持っていたためである。
こうしてミリアはようやくアスティオの幻影から解放されたのだった。
クライヴは兄の妄念の消滅と妹が救われたのを見ると負傷したヒュナスを連れて密かに脱出したのであった……
184 息子になれなかった男 マリシャス、The paper、A4
マリシャスとThe paperの戦いの結末は少し前ヴヴ戦や金山のお守りをしていた疲れが僅差になってpaperの勝利だったが、だからこそパパとなっもらおうとするマリシャス。
しかしpaperは金山の死から興味をなくしたマリシャスを見ていたのでこれを拒否。
寝首をかかれるのも嫌だと思った彼により紙で哀れなマリシャスは首をはねられた。
だがその直後、マリシャスと入れ替わるように強マーダー・アアアアが現れ、連戦が始まった。
185 特別企画!スーサイドさんのQ&A! 勇者スーサイド
雅にぶっ飛ばされたスーサイドはめげずに誰もいないところでお便りコーナー(?)を始める。

正義の勇者、スーサイド!
彼は読み手のみんなとお話できる程度の能力を持ってるんだ。
支援レスでされた質問にもどんどん答えちゃうよ!

「え、スリーサイズ?ノンノンノン!これもトップシークレットだぜー」

彼からの応答は後ほど
186 羊毛の星より愛をこめて 回縞ロックス、ディスメラ・スイート、魔王セータームーン、かためちゃん
弟の死と羅天の殺害によってロックスの心は壊れてしまった。
元々弟が生きていると妄言を吐いてはいたが、それがさらに悪化し、会場が江洲衛府島だと思い込んだ上で、自分に都合の悪い現実は受け入れられず、彼の中では弟や羅天の死はおろか殺し合いも紛争も起きてないことになっていた。
ロックスの現状に頭を悩ますディスメラだったが、そこへセータームーンとかためちゃんが現れる。
ロックスとかためちゃんはクラスメイトであり、その縁からすんなり受け入れられた。
また事情を察したセータームーンにより、ロックスをかためちゃん同様に保護すると決める。
セータームーンの優しさが今のディスメラにとっての救いであった。
187 希望への一手目 アマンダデニス・ブルックス
アマンダは首輪を見て思った。
構造的に勅使峰の手を借りずとも外せるのではないか?と。
物は試しに義賊としての純粋な技術(ピッキング)だけで首輪を外すそうとする。
もう少し時間があれば本当に解除できたかもしれないが、そこへ危険人物デニスの気配を感じたために隠れてやり過ごす。
あと少しでコツを掴めそうだったがやはり外すのは安全な場所で勅使峰の手を借りようと決めたアマンダは首輪解除に関するメモだけ書いておいた。
188 狂気から生まれた鬼 サクマ、ジョージ・ラングセン、ミルドレッド・イズベルス
ジョージは下半身のないサクマを連れて工場にたどり着いた。
そこにはサクマを修復できそうな部品と無人のロボディが多数配置されていた。
さっそくサクマは自分を修理しつつロボディを全部自分の手駒にするためにハッキング作業に入った。
ジョージはサクマから一機だけロボディをもらい、支給品のデバイズを説明書通りに差し込むとロボディは一人でに動き出した。
ここにロボロンと同じ無人AIロボディが生まれたのだった、
マスターとなったジョージはロボディを気に入り、肉屋・殺人鬼を意味する「ブッチャー」と名付け、自分のお手製のスナッフビデオを見せて学習させ、自分好みの俳優に仕立てあげようとする。

一方その頃、主催の基地ではミルドレッドがほくそ笑んでいた。
何しろジョージがブッチャーに使用したデバイスはマキシムによって作られた戦闘AI「Q」の模造品であり、本物の「Q」の成長に必要なデータを殺し合いを通じて取ることができるからだ。
189 Nowhere Man 魔人モリアーティ、八雲柊、ヘンリー・ジェシカ(エド)、鈴木幸四郎
エドを仲間にしたモリアーティたちの前に柊の友人にしてディザスタの配下となった鈴木が現れる。

モリアーティ「君が柊の友人の鈴木幸四郎だね。私はモリアーティだ。教授とでも呼んでくれ」
鈴木「宜しくお願い致します。教授」
柊「幸四郎、貴方の血の変質、かすかな腐敗臭から察するに、既に貴方は一度死んで蘇りでもしましたか」
鈴木「ああそうだ。ディザスタと名乗る男に解体され、眷属とされた。だからといって何も変わらないがな。
   私の雇い主が主催からあの魔王に変わっただけだ。仕事をするのに何の不都合もない」
モリアーティ「鈴木、君の劣等感は柊からよく聞いているよ。君には生きる目的がないんだね。」
鈴木「…」
モリアーティ「何のために生きるのかも知らないから、達成感もなく快楽も喜びもその手にできない。
       容易く笑いを手に入れることができる人間と比べて、自分の中に何もないと劣等感を思い知らされる。
       君はまさに行く当てもない男、『Nowhere Man』だ」

鈴木からディザスタへの協力要請をモリアーティは受け入れ、四人は次の舞台のために仕事を始めるのだった。
190 個人情報漏洩注意喚起 勇者ザコット、亜良塚つなみ、神流崎めぶき
つなみ&めぶきから介抱を受けるザコット。
その過程でザコットの支給品のスマホの画像フォルダから大量の死体画像が見つかる。
そのスマホの持ち主は義勇兵の一員、ディスメラ・スイートであった……
191 涙の理由 ヒグマーマン、羽田桜、郷里沙織、アイリスフィア・フォン・プリズムアーク、大海ミリア、夕露美維兎、九条由奈、ダン・デュールマン、楽雅、ミーティア、天城九曜、アーク、勇者トロナ、霊幻・H・真由、楽雅、ミーティア、天城九曜、アーク、ロボロン、魔人ウロボロス、レイ=ラグナウッド、真崎洸
アスティオは消え、雅の暴走も収まり、高校エリアはようやく平穏を取り戻す
その中でまず雅は真由に先ほどなぜ自分が悲しんでいると言ったのか尋ねた。

真由曰く、機能停止する前のロボロンから雅の話を聞いていた。
雅は浄化杜と見なせば問答無用で狩る復讐者と化していると聞いたが、それと同時に非常に友達思いであり、先の戦闘においてもミーティアと九曜を人質として全面に押し出せばもっと有利に戦えたものを雅はそれをしなかった。
九曜たちが装甲の表面に張り付く形になってしまったのは覚醒したばかりの異能を雅が使いこなしてなかったための偶然であろう。
でなければ媒介となる九曜たちを殺せばロボディも消えてしまう可能性があり、人質以外の目的で意図して作ったのならばアホな設計としか言い様がない。
実は雅は浄化杜が島に侵略してきた日に親友が殺された事に対して自分は陵辱されこそすれ生き延びてしまったことをずっと後悔していたのだと。
どこぞのクソ教頭のせいで錯乱して願いが歪んでしまったが、ミーティアと九曜を装甲に取り込んだのは彼女らを盾にするためじゃなく、永遠に一緒にいたら良いと願ったためであると……それが雅の異能の根源であったのだ。
的を得ていた真由の推理に雅は驚く。
そして自分を庇ったばかりに両足を失ってしまったアイリスフィアに雅は自分なんか庇わなきゃ良かったのにむせび泣く。
そこでアイリスフィアは雅の説得も兼ねて今まで誰にも打ち明けなった過去を教えた。

明かされるアイリスフィアの過去……
彼女は江洲衛府島高校に赴任するずっと前に差別された能力者の子どもたちを集めて青空教室をやっていた。
その頃のアイリスフィアは今のような子供の姿ではなく、年相応の大人の姿をしていた。
慎ましくも平和に日々の授業を行っていたアイリスフィアと青空教室の生徒たちだったが、そこへ世界を揺るがす大事件が発生する。

――テロリスト集団浄化杜の立ち上げのきっかけにもなった、一握りの気の触れた異能者が紛争地帯から溢れでた大量の難民を「間引き」と称して異能者以外を大虐殺した『サイコの大暴虐事件』である。

さらにその事件の煽りで異能者たちに対して怨恨を爆発させ暴徒化した難民の生き残りに、青空教室の生徒たちが一人を除いて皆殺しにされてしまったのだ。
生き残った一人の生徒とはまだ子供であり、身寄りがないためにアイリスフィアが娘のように育てていた夕露だけだった。
その後、アイリスフィアは子供たちを守れなかった責任と彼らを忘れないために子供の姿のまま固定されてしまう霊薬を戒めとして飲んで永遠に解くことのできない子供化の呪いを自分にかけ、その一方で生き残った夕露はブレーメンズとロックスに出会うまでは無能力者を見下すレイシストになってしまう。

そのように青空教室の虐殺で夕露以外の生徒を守れなかったアイリスフィア先生だからこそ、雅の悲しみを一番早く理解できた。
そして足を失ってでも悲しんでいる生徒を守りたかったのだと告げる。
足がなくなって小さい体が更に小さくなったアイリスフィアを雅は力強く抱きしめ、先生の優しさに感服し大泣きした。

雅は正気に戻り、金山殺害の件も守るべき生徒を陵辱しあまつさえ殺害までしようとした金山の方が明らかに外道であるとされ不問にされた。
一部の対主催には殺意を持って牙を向けたが結果的に誰も死んでおらず、モリアーティにかどかわされた事もあって感情的になってやってしまっただけだとされ、何より被害者であるはずの学園組の全員が雅を許した。
戦闘で機能を停止したロボロンも機械に詳しい舞菜によると配線が一部イカれただけで時間はかかるが再起動できるということ。
雅は傷つけられても許した教師や生徒、仲間たちの器の大きさに感動し、自身も彼らの仲間として、新しい異能者として、自分の力を対主催のために使おうと決めたのだった。
192 召☆缶 魔王コンポッツ、ドリー・ブルックス、ディザスタ・ノルウェイ、番灰矢
桃缶は缶切りがないと空かないタイプで二人は何とか開けようと奮闘した結果……破滅龍ジ・エンドをうっかり召還してしまったコンポッツ。
最強にして最悪の召喚獣を呼び出してしまったコンポッツは、事態を収拾するためにドリーを逃がし、一人で邪王竜に挑もうとする。
そしてその呼び出した怪物が大暴れする混乱に乗じてディザスタも面白いと思いつつ、呼応して動き出したのだった。
193 緊急クエスト ヴヴ、大魔導師ブレイン、泉三月
暴れる破滅龍を遠巻きから見つけたブレイン一行。
邪王竜の危険を良く知るブレインとヴヴは竜を止めるために、先ほど二人に披露した飛行術で現場へ向かおうとする。
危険なので三月には残るように言ったがパーティに回復役は必要でしょ?と言って聞かず、とうとう反対を押し切って同行した。
三人はその辺でブレインがへし折った大木に乗り、空を飛んで現場へ急行する。
194 珍球クエスト ファックマン
ファックマンもまた、破滅龍を目撃し現場へ向かおうとする。
薬局からせしめた大量のパワーアップアイテム「バイアグラ」を手に取って。
195 踊るヒッキー 千太郎
千太郎もようやく自分の過ちに気づいた。
この戦闘禁止ハウス自体は安全だがマーダーに包囲されれば出られなくなってしまう危険に。
マーダーに包囲された時にここが禁止エリアになってしまえば自分は詰みになる。
そう考えた千太郎は家から出ようとするが、遠くで暴れる破滅龍を見て怖気づいてしまい、結局ハウスに戻ってしまった。
196 桜井カリンは静かに暮らしたい 桜井カリン、時軸未色、水本拓哉
三人も破滅龍を見て、未色と水本が現場に取り残されている人たちを助けにいこうとするが、カリンに「自分たちにあの竜を止められそうな戦力はない」と説得され、仕方なく諦めた。
せめてロボットがあればと悔しがる水本と、自分の非力さを痛感する未色。
カリンとしては龍と戦って消耗したくないので駒二人を適当な言い訳で抑えられて内心ホッとしていた。
197 天災は人に味方しない 追田真実、リエル・リュシエール
追田はスエボシの伝承から彼女の弱点らしき文献を発見する。
文献曰く、スエボシは落雷の直撃で千年もの眠りについたことがあるそうだ。
おそらく雷の直撃でなんらかの怪我を負ったと思われ、リエルは雷当てて勝てるなら楽勝と息巻いたが、追田はそれを否定する。
スエボシはロボディと同じく異能に分類される攻撃を無力化できる能力を持っているため超能力や魔法で雷を起こしても意味はない。
そもそも落雷のエネルギー自体が莫大であり、人工で起こすにも大きな発電所が必須なのだが会場にそんな施設はない。
落雷の自然発生を狙うなど論外であり、スエボシに当たるのはさらに天文学的な確率になるだろう。
これは弱点にはならないと二人は別の道を模索する。
198 男の子の夢 司空敢為
司空はガレージにてロボディ「バーゲストmarkⅡ」を発見する。
男心とロボディの機動力で行動範囲を拡張できると思った彼は、ロボディに乗り込み、さっそく操縦するが……?
199 魔王大決戦!! 序の章 雪小路いろり、回縞ロックス、ディスメラ・スイート、魔王セータームーン、かためちゃん、魔王コンポッツ
いろりは島を守る義勇兵として戦っているロックスとディスメラを発見し、心を折にかかるがヘイト・ユーにまたしても邪魔をされる。
話を聞いてもらうどころかロックスや彼を保護しているディスメラ、彼らが逃走中に知り合ったセータームーンには邪険にあしらわれた。
皮肉も節電のためにディスメラがロボディのバリアのスイッチを切っていたため、ロックスの時と違い能力の解除もされない始末。
そんな彼らに破滅龍が割って入り、襲いかかる。
かためちゃんは自分の体をオブジェで覆って防御するが遠くへ弾き飛ばされる、ディスメラは戦おうとするがロックスがパニックになってしまい戦闘できるどころではなく、いろりはこの隙に逃走。
ここでセータームーンが戦闘形態(クッソダサいセーターやニット帽姿)に変身し、ロックスとディスメラを逃がした。
そして知り合いのコンポッツが(まさか同じ魔王同士とは今まで気づいていなかったが)龍を止めるために協力して欲しいと申し出て、手を組んで竜を止めることにした。

混乱に乗じて逃走したいろりは、ロックスは本人が殺し合いに乗ろうとしなくても黙示録の一件でいるだけで騒ぎを起こせる存在になっており、ディスメラの内なる危険性にも気づいていたために放置で構わないと思うことにした。
……そう思わなければ彼女はやっていけなかったのだ。
200 涙の理由・裏 御神薙立華真道阿須賀
アイリスフィア「そうだ、真道くんも助けなきゃ…あの子もいつも危険なことばかり…」

真道「ゾワッ」
立華「どうしたの真道」
真道「嫌な感覚だ」

謎の悪寒(おかんだけに)を感じた真道。
彼らは倒壊した高校に向けて彷徨っていた。
201 紙のようにちぎられて A4、The paper
アアアアに対してpaperは全力を持って戦ったが、いかんせんマリシャスとの戦いで余力が尽きかけていたのか、最期は武器の紙を切り裂かれてそのまま串刺しにされてしまった。
中ボス級の敵を討ち取れたことにアアアアは喜びつつ、二人分の人肉を抱えて新たなアイテムと経験値を求めて旅を続ける。
202 手前の血は何色か? ドリー・ブルックス、デニス・ブルックス
コンポッツと別れて行動をする羽目になったドリーに兄のデニスが襲いかかる。
今度は羅天のように守ってくれる存在がいない絶望的な状況。
それに対してドリーは決死の説得をするとデニスが正気に戻った?

と思わせて、妹を騙して捕まえたデニスは彼女に陵辱の限りを尽くし、血を大量に吸って殺害する。
ドリーの最期に思い浮かべたのが羅天であり、あっちのお兄ちゃんの方がよかったと思い浮かべながら果てたのだった。
体のみならず心まで人間をやめてしまったデニス。
見るも無惨な姿になった実の妹をゴミ捨て場にポイと捨てる。
妹の血を吸って溢れる力を感じたデニスは呟いた「やっぱ義理の妹より実のでしょ!」と
203 審判者降臨 織田信長、織田信長(女)、久世香織
場所は一機のロボディが配置された車庫。
セラフィムに人格乗っ取られかけた香織は偶然、ロックスを殺そうとする信長コンビの会話を立ち聞きしてしまう。
(みんながロックスの命を狙ってる……ロックスを傷つける奴らなんて皆セラフィムに殺されちゃえばいいんだ)
そう思った瞬間、セラフィムに人格を完全に乗っ取られてしまい、香織はセラフィム化して、信長コンビに襲いかかる。
幸い、力量差をすぐに感じ取った信長コンビはすぐに逃走したためにどちらも死ぬことはなかったが、セラフィムの暴走は止まらず、能力を使ってただの車庫を巨大な建造物を作り変える。
これは世界中からエネルギーを集めるための施設であり、主催に施された制限に抗うための手段であった。

『やはり人間は愚かで醜く、自ら滅びゆく存在』
『貴様らに生きる価値など無い。これより『審判』を開始する――』

【緊急速報】会場北西部に謎の十字架型建造物出現
204 地上の星が壊れるとき 魔人モリアーティ、八雲柊、ヘンリー・ジェシカ(エド)、鈴木幸四郎、ヤッタルマン、魔人メネス、アリスター・フィル・リリーホワイト
北西部に謎の十字架型建造物が出現したことをモリアーティ一行も目撃していた。

柊「あれは…?」
モリアーティ「セラフィム、どうやら本格的に動き出したようですね」
鈴木「どうする、あれに暴れられては……」
モリアーティ「いや、構いません……私達のやるべきことは何も変わらないのだから。
       いや、どうせならタネを一つ増やすことにしますか」

何かを企てる悪党一行。だがモリアーティの目の前に最大の危機が。

鈴木「(ガシ)なっいつのま!アッー!!」
ヤッタルマン「悪党のスッキリは最高だ!」
鈴木「い、いやだあああこれいじょうずっきりじだぐ…ひでぶ!」
ヤッタルマン「次は貴様等だ」

突然のヒーローの襲来に鈴木が掘られてしまう。
全員を堀り倒して全滅☆DA!を狙うヤッタルマンであったが、鈴木は掘られる寸前で彼のスカイツリーは能力で劣化させていたので貞操の代わりに命は守られた。
それでも構わずに掘り続けようとするヤッタルマンだったが、そこへセラフィム討伐へ向かっていたメネスとアリスターが現れる。

ヤッタルマン「何だ貴様ら!悪か!?悪なら我が性裁を(ry」
アリスター「おや喧しい、ところでコックリングってご存知ですかね(拷問器具召喚&拘束」
ヤッタルマン「ヒエッ」

これで即座に無力化されるヤッタルマン…というかファンタジー世界にもあるのかよコックリング。
更に火のついたアリスターの執拗な拷問によってヤッタルマンは撤退に追い込まれた。
メネスとモリアーティはいつかは殺し合うだろう仲として、そしてセラフィム討伐も兼ねて情報交換を開始した。
その横で尻を痛めて蹲る鈴木と後ろの処女を卒業してしまった彼を柊は流石に不憫に思ったそうな……
205 お便りコーナー 返答回 勇者スーサイド、追田真実、リエル・リュシエール
正義の勇者、スーサイド!
今回はみんなの質問に答えちゃうぜ!
Q:ロックスの弟、ラップスってどんな人だったの?
A:んー、そだね。お兄ちゃん(ロックス)とは逆に勉強もできて運動神経も抜群。
結構華奢な体躯で女の子によく間違われてたみたい。
ありゃ、結構王道な設定だねー。
あ、でも好き嫌いはお兄ちゃんとほぼほぼ似てたみたいよ。
Q:スーサイドさんてあの赤い仮面のヒーローとは関係ないんですか?
A:ナンノコトカナ(すっとぼけ)

などのやり取りを読者(?)としつつ、スーサイドは追田とリエルのいる隠れ家にたどり着いたのだった。
206 一人でなければ…… かためちゃん、サクマ、ジョージ・ラングセン
オブジェで防御したとはいえ、多大なダメージを受けて満身創痍のかためちゃんは工場に隠れていたサクマとジョージに見つかってしまう。
もし二人がセータームーンのような良い人だったら良かったが、運命は残酷で彼女を捕えるなりブッチャーに可能な限り残酷な手段で殺すようにジョージは命じた。
オブジェを作る能力も対異能バリアを持ったロボディであるブッチャーには無力化されてしまい、為すすべもないまま絶望の中で体をもぎ取られて惨殺されるかためちゃん。
サクマとジョージは一つ目の首輪を手に入れ、ジョージは良い画が取れたと喜びながらブッチャーにかためちゃんの生首で作ったアクセサリーをプレゼントした。
207 遅れてやってきた因縁 雪小路いろり、アマンダ、偽ブラスターギガン
いろりは今度こそ心を折るべく義賊のアマンダに接触するが、逆にコケにされてしまう。
これまでの失敗でとうとうやけっぱちになってしまったいろりは勢いあまってアマンダを銃殺してしまう。
いい加減、いろりは他人とすら会話させてくれないほど嫌われる呪い(ヘイト・ユー)の存在に気づいた。
会話もさせてくれないのではお得意の心を折ることもできない。
そこでいろりは考えついた。
「…私を守ってくれるヒーローを捜そう。
 無害な一般人を装えば、理由なく嫌われる私を無下にはしない筈。
 そうやって、嫌われ者の私と行動すればいずれ、そのヒーローも他人に、民衆に嫌われる。
 人に受け入れられないヒーローに、何の価値があろうか。
 それに、守ってもらわずともヒーローに出会うだけで十分。
 人を見捨てた英雄、それだけで話のタネには十分」
とヘイト・ユーを利用した企みを考えたいろり、だがそこに「その必要はない」とアマンダ銃殺を目撃した偽ブラスターギガンが現れた。
208 魔王大決戦!! 破の章 魔王コンポッツ、魔王セータームーン、ディザスタ・ノルウェイ、番灰矢、ファックマン、ヴヴ、大魔導師ブレイン、泉三月
対主催に被害を出さないために邪王龍と戦うコンポッツとセータームーン。
そこへディザスタが乱入し、コンポッツとセータームーンの力を取り込んでより強い魔王にならんとする。
万事休すと思ったその時、セータームーンとロワで知り合ったファックマンと、コンポッツと知り合いであるヴヴたちが駆けつける。
かくしてディザスタVS破滅龍VS対主催側魔王連合との戦いが始まった。
ヴヴ、ファックマンが破滅龍に立向かい、ブレインとセータームーンがディザスタと相対し、コンポッツと三月が召喚と薬によって両グループの支援を行った。
ファックマンは途中で手に入れたバイアグラを摂取し、能力を上昇させて直撃でなければ破滅龍による攻撃にも耐える硬さと、常に破滅龍の背後(尻)を取れる速さ、放ったケフィアだけでビルをも両断するパワーアップぶりにはヴヴをも驚かせた。
そしてディザスタもブレインの肉体技で身動きが取れなくなったところを、命中すると敵の細胞を毛糸状にして殺してしまうセータームーンの一日一回しか使えない奥の手のウールフラッシュで決めようとする。

しかしディザスタはここで先に取り込んだ灰矢を盾にして防ぎ、灰矢の命と引き換えに生き残り、大技の使用で隙ができてしまったセータームーンとブレイン、コンポッツに手痛い反撃を与え、更にその灰矢の細胞でできた毛糸で三月を鞭のように巻きつける。
灰矢の肉体が麻薬VANP漬けだった影響か、種々のアレルギーが発症して三月を襲う。
具体的には被爆したように皮膚が灰化し始め、耐え難い激痛が走る。
調合した薬が効かない上に、ブレインの必死の魔法も虚しく効果なしであり、最期は絶叫を上げながら全身灰になって消えてしまう……
さらにディザスタは魔王の軍勢を召喚して敵に追い打ちをかける。
この場は撤退するしかないと踏み切った五人だが、乱戦の中でセータームーンとコンポッツの首にもディザスタは毛糸を巻きつけ、締め上げる。
二人は魔族だった故の耐性の差か三月のように灰化こそしなかったが、二人の力をもってしてもディザスタの力と毛糸を外すことができず、コンポッツとセータームーンはまとめて絞殺されてしまう。
更にディザスタは二人の魔王の亡骸を吸収して取り込み、魔力が増大した結果、暴走していた破滅龍すら彼の配下となってしまった。
残されたヴヴ、ブレイン、コンポッツは仲間を殺された絶望に悔み、力をましていくこの恐るべき魔王に恐怖した。
209 悪なる正義、必要悪 クライヴ、ヒュナス、Deus、狩野光流、ジョン・ウェイン・ゲイシー、サキュバス
負傷したヒュナスの治療のため、ゲームセンターへと立ち寄ったクライヴ。
「ここを隠れ家に選んでくれてありがとう、ゲーセンは私のお気に入りなんだ」と冗談めいたことを呟きながら笑いかけつつ、ヒュナスはクライヴに語った。
自分が複数存在する個体の1つであることを聞いて不出来な弟妹をクライヴに思い出させ、そして。

ヒュナス「私は異能者を殺す存在だ。だが、異能者自身が『生きたい』と思う気持ちを否定はしない。
そもそも、私が異能者を殺すのは異能者が増え続ければ世界が滅びてしまうからだ。異能者が憎いとかそういう気持ちからではない。
むしろ、たとえ異能者でも人間であるならばそれは愛すべき対象だ。愛する物の為に愛する者を壊す、実に私は矛盾に満ちている。
私は自分を世界を守る正義だと思った事はない。私はただの、人を殺す悪だ。そういう意味では、殺されまいと立ち向かう異能者は世界を壊す悪ではなく、命を守ろうとする正義と言えるだろう。
だが、誰かが誰かの命を奪わなければ世界は滅びる。だからこそ、その罪は人でなしたる私が引き受けるしかないのだよ」

――なぜそれを自分に告げたのかクライヴは疑問を投げかけるが、ヒュナスはそれはクライヴと友でありたいと思ったからである。
クライヴはテロリストだが先の戦いで自分だけ生き延びたいなら負傷で足でまといヒュナスを見捨てれば良かったものを、クライヴはリスクを承知で彼を助けたのだ。
それはクライヴが異能殺しでありながらも享楽殺人者ではない人間であることを意味していたからだ。
自分は異能殺しであるが異能者含む人間を愛している、所詮は神の駒だが自分も信念をもって殺しているのだと知って欲しかったこともあり、クライヴには信念を忘れただの虐殺者に成り下がらせないために釘を刺すためでもあった。
ヒュナスの真意を聞いたクライヴは自分も異能によって世界が滅ばないようにするためにも私と浄化杜は喜んで世界の必要悪になり協力しようと言い、ヒュナスを同志と認めたのだった。
しかしそんな彼らの話を聞いていたDeusは自分以外の神の存在を許せず、彼と彼の取り巻きである信者たちによる襲撃が始まったのだった……
210 魔王大決戦!! Qの章 ディザスタ・ノルウェイ、ファックマン、ヴヴ、大魔導師ブレイン
破滅龍すら取り込み、最悪の展開を見せるディザスタとの戦い。
ファックマンが決死の突撃を図るが、破滅龍と魔王二人分の力を加算されたディザスタには敵わず、破滅龍のブレスで遠くへと吹き飛ばされてしまう。
もはやこれまでと思ったヴヴは恩人である手負いのブレインだけでも逃すために、ディザスタの文字通りの魔王の軍勢相手にヴヴがこれまた文字通りの盾となって突撃する。
ヴヴは『正面からの戦い以外では決して傷つかない』自らの特性を利用して軍勢を蹴散らし、ディザスタと真正面から打ち合うことでブレインが逃げる時間だけでも稼ごうとする。
あわよくば幼馴染と恩人の仇であるディザスタを討ちたかったが、戦闘力の差から討伐には及ばず命を散らす。
その軍勢を削り取ってディザスタ自身の意識も多少変革を起こさせた……このヴヴという男のように真正面から強敵と戦いたいと……
だが彼は所詮世界征服のためだけに生まれた魔王。
やることそのものは変わらず、ヴヴの肉体も吸収し、己の血肉とし、勝利の高笑いを上げた。

この命、魔王三体と魔戦士一人、龍一匹分也。最も危険な魔王。
ディザスタ、征服と蹂躙に向かうが本能か。
211 第三回放送 須原毅
第三回放送で呼ばれたのは
マリシャス、The paper、ドリー・ブルックス、かためちゃん、アマンダ、番灰矢、泉三月、魔王コンポッツ、魔王セータームーン、ヴヴ
以上10名、残り68名

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2017年07月11日 08:49