【名前】呂布トールギス
【名台詞】「魂ィィィィィィ!!」
     「……龍帝剣を使え。お前もまた、正義の心を持つ者ならば……戦えぃ!」
【本ロワでの動向】
 三国最強ホンダム装呂布、バトルロワイアルに再び降臨す。
 妄想ロボロワエピローグ後、どうやら光太郎と同じくテッカマンランスとカーチスに新生鬱クラッシャーズのメンバーにスカウトされていたらしく、様々な世界で戦っていた最中にリピーターとして再びバトルロワイアルに召喚された。
 支給された武器は方天画戟とある意味自分の本来の武器と言って差し支えの無い物だったのだが、グランドリームが奪われたことに落胆し、それを取り返すことを目下の行動指針に定めて行動を開始する。
 もう一つの支給品デルタイーグルを悠々と乗りこなして海岸線沿いの道を走っていると、呂布は早々にある参加者と出会った。その名はカイオーガ。海の魔獣として水ロワで猛威を振るった、最強最悪の暴威。今回、カイオーガはどこぞの求水主に秘孔を突かれていなかったので凶暴化していなかったのだが、呂布を視界に収めた途端に攻撃を仕掛けた。その理由は、呂布が大地の神、四神・武義の魂を引き継ぐ大地の化身ともいうべき存在であったこと。カイオーガはその存在を太古からの宿敵グラードンと誤認したのだ。
 呂布は妄想ロボロワ終了後なので、マーダーではない。最終目的もバトルロワイアルの打破である。しかし、困ったことに戦闘狂の性分は殆ど変わっておらず、自分から喧嘩を吹っ掛けることは滅多にしないが、売られた喧嘩は幾らでも買う侠だったのだ。当然、呂布はカイオーガの挑戦を受け、第1話からとんでもない規模の決戦の火蓋が切って落とされた。
 カイオーガの力によって荒れ狂う海を呂布はデルタイーグルで駆け抜け、暴風の奥義と本多忠勝譲りの雷撃を叩きこみ、一度は海底に身を沈められても大地の力を解放しモーゼの十戒の如く海を割った。
 この戦いの激しさがどれ程だったのかは、1話で会場の3割が壊滅したことから察して頂きたい。お前らどっちも自重しろとは、この戦いにちょっと巻き込まれたツッコミに定評のあるキャラの談。
 両者の戦いは呂布が海流に流されたことと、戦いの中で呂布がグラードンとは似て非なる存在であることに気付いたカイオーガが退くことで、水に流される形となった。しかし戦いの余波は凄まじく、目撃者も多くいた。この為、呂布は多くの参加者から危険人物として警戒されることになる。まぁ当然というか自業自得である。
 次に出会ったクロコダインとカズマ・アーディガンが正しくそれで、呂布は危険人物として出会い頭に戦いを挑まれることとなった。

呂布「旋風爆裂衝!」
クロコ「ぐわあああああ!?」
カズマ・アーディガン「お、おっさーん!!」

 が、呂布はこれを一蹴。売られた喧嘩には全力で応じ、容赦の無い一撃を叩きこんだのだが、クロコダインはその一撃を耐え切り、呂布の攻撃に殺気が無いことを見抜いた。自分の一撃を耐えたこととただの一度で殺気の有無を見抜いた眼力に、呂布の中の修羅の血が僅かに騒いだが、クロコダインは自らの勘違いを認めて詫びて来たので、呂布も素直にこれに応じた。
 2人と情報交換をした呂布はデルタイーグルに跨り、舗装された道を駆け抜けて行く。その先で、馬では無くバイクを並べた2人と出会うことになった。
 鬱クラッシャーズの戦友・南光太郎と、満足の向こう側から還って来た男・鬼柳京介。呂布はまず光太郎と再会の挨拶を交わし、次いで鬼柳から問われることになる。デュエルを知っているか、と。これに呂布は当然、知らぬと即答する。
 すると、鬼柳が呂布と光太郎の乗るバイクを一瞥してから、あることを提案する。

満足「お前らがデュエルが出来ないなら、バイクレースで満足するしかねぇ!」
呂布「ほう……面白い。受けてたってやろう! だが、貴様らにアンチノミーや2号ライダー以上の走りを見せることが出来るか!」
光太郎「ああ、見せてやるとも! 俺の……魂(フィール)を!」

 何故かは知らないが、この3人ノリノリである。呂布は言葉通り、2号ライダーとアンチノミーが「血を流す戦い以外での魂の昂り」を伝えようとしたあの時の事を思い出し、そのアンチノミーの愛車に今自分が乗っていたからなのだが。
 ちなみに、この時の3人のバイク、というよりD・ホイールはプラシドことアポリアのT-666(テリブル・オーメン)、アンチノミーのデルタイーグル、そしてパラドックスのD・ホイールであり、未来組の3人の愛車で固められており、その導きもあったのではないか、と光太郎は後に回想している。
 3人はちせ1人を観客としてライディング・レースをアクセラレーションし、ネオ・ドミノシティを再現した街のデュエルレーンを駆け抜けた。風を感じ、風を切り、風と一体となって駆け抜ける中で、呂布は魂の昂りや血の滾りとは違う高揚感を覚えていた。
 レースはクリアマインドの境地に至っている光太郎、D・ホイールの扱いに一日の長がある鬼柳が優位に進めていたが、呂布は危険を恐れぬ豪快な走りで差し迫る。最後のラップに入り、直に決着という所で、ちせが何者かの襲撃を受け悲鳴を上げた。光太郎が逸早く察知して反転ターンし即座に急行、呂布は鬼柳と共に続く。10秒と経たずにちせの下へと付いた光太郎が、途中で誰かを撥ね飛ばした。朝霧アサギ、主人公という存在への強烈なコンプレックスを抱えた少女は、ちせの最終兵器としての片鱗にビビって後ずさった所をタイミングよく光太郎に撥ねられ、川に落ちたのだった。
 基本的に悪人に容赦の無い光太郎はアサギを撥ねたことはあまり気にせず、ちせの無事を喜んだ。呂布はカイオーガのとくせいの影響で流れの速くなった川に落ちたアサギを、何故かはわからないが十中八九生きているだろうと確信した。
 レースは有耶無耶の内に終わってしまったが、なんだかんだで楽しんだ3人は何ら禍根を残さず、鬼柳にSOS団に誘われその志には共感したものの、合流はせず単独行動を選びそのまま別れた。
 途中でバイクのエンジン音を聞き付けて来た求水主や、魂を失い空虚なレベル上げ作業を繰り返す勇との戦いなどを経て、呂布は初期位置の反対側に近い場所へと至り、小休止を取った。
すると、唐突に、微かにではあるが感じたのだ。永年の好敵手であり、遂に決着を付ける機会を逸してしまった呂布が認めた強き侠――龍帝剣、劉備の気配を。
 矢も盾も堪らず、呂布は気配の下へと突き進む。

呂布「龍帝けえええん! ……む、奴の気配がしたのだが、俺の勘も鈍ったか?」

 が、そこにいたのは見覚えの無い3人組――ガンダム東風谷早苗陸奥九十九だった。実は早苗のビームサーベルが劉備の必殺技の一つ翔龍斬のような形になり、九十九が死蔵していた支給品の一つは龍帝剣、そして劉備ガンダムのモチーフのご本人とも言えるガンダムなど、劉備と関連の深い要素が一堂に集っていた結果だった。

ガンダム「あっ、なーんだ。通りすがりのトールギスさんじゃん。久し振りー」
呂布「……誰と勘違いしている」
  (こやつ、どことなく龍帝剣に似ているが……侠ではない。腑抜けか)

 ガンダムにトールギスと間違えられ、その話口調や物腰から腑抜けと断じつつ、呂布はガンダム達と情報交換を行った。そのなかで3人が全員、以前のバトルロワイアルで死んだという記憶と意識をはっきりと持っていることが判明し、呂布は自らの世界の闇の勢力が用いていた黄泉還りの力を思い出し、主催者たちへの警戒心を強める。
 一通り話を終えた所で、情報交換の最中は相槌程度しか口を開かなかった九十九が、呂布に話しかけて来た。
手合わせをしよう、と。
 その言葉を聞き、そして九十九の目を見て、呂布は確信した。この侠は、修羅であると。
 呂布の暴風の技のような大技を何一つ持たず、しかし千年以上もの間血と共に受け継がれて練り上げられ続けた業――人殺しの業で以って、無手の修羅はその身一つで戦慄の暴将へと挑みかかって来た。
 三国随一の膂力を誇る呂布の振るった方天画戟を受け止め、そこから流れるような拳と蹴りを繰り出して来る。破壊力は極めて低い、殺傷能力にのみ特化したような技の数々を受ける内に、呂布の身に流れる修羅の血が滾り、修羅の魂が昂り、暴将は歓喜のままに吠え猛る。

呂布「ふはははははは! 分かる、分かるぞぉ! 貴様こそ真の修羅! 天地の理全てに背く大馬鹿よ!!」
九十九「強いなぁ……本当に。あんた、強いなぁ……!」

 2人の修羅は恐怖に震え、歓喜に奮えながら笑みを浮かべる。
 旋風爆裂衝を受けながら、敢えて衝撃に身を任せて吹き飛ばされることでダメージを軽減した九十九が、次はこっちの番だと陸奥の奥義を放つ。超高速移動で敵を翻弄し、然る後に逆さの姿勢から龍の顎の如く蹴りを放ち――真空波を放つ奥義・龍波。呂布はこの奥義を初見でありながら、暴風を操る風の三精霊のマスターであることから見切り、旋風大烈斬のちょっとした応用で風を吹き荒らさせ、打ち破って見せた。
 奥義を破られ、九十九の浮かべる笑みが、瞳の奥に宿る修羅の本能が極限へと至ったことを呂布はすぐに理解した。ここからが本番であり決着だと構えた、その時、2人の戦いに割って入るものがあった。
 呂布をマスターと呼ぶ聞き覚えのある3人の声――早苗が使いこなせずに仕舞っていた、グランドリームだ。
 呂布はグランドリームの3精霊、グラン、リオン、ドリーンの3人に説得されたことに加え、九十九の戦意も僅かに萎んだことから勝負は中断となった。呂布は九十九と再戦を堅く約束し、この事は片時たりとも忘れなかった。
 その後、九十九の電影弾発言に「南方の阿修羅神拳にそんな技があったような」と素で肯定して話が盛り上がった後、呂布はガンダムを中心としたチームに加わることになった。
 一行は順調にロワを生き延びて行ったのだが、船坂弘とデッドプール、2人の不死身同士による重火器の乱射合戦に遭遇してしまう。人間同士の打ち合いにロケットランチャーまで持ち出す異常な過剰火力の余波に、チームはバラバラに寸断されてしまう。呂布なら真っ向から2人の火力を吹き飛ばすこともできたのだが、その場合は2人が抱えている火薬の誘爆は避けられず、仲間を危険に晒すなと3精霊に制止されていた。
 火線を掻い潜り、呂布は散り散りになった仲間を探そうともせず、不死身の2人とは別の、2人の男の戦いを見守っていた。九十九とカズマ、2人の大馬鹿の戦いを。
 自慢の拳をぶつけ合う大馬鹿同士の戦いは呂布もご満悦であり、観戦しながら「昂るぞぉ!」「魂ィィィィィ!!」と叫んでいた。しかし2人の戦いはセイバーこと騎士王アルトリアによって預かりとされてしまい、呂布も大変残念そうにしていた。
 その後は現れた巴マミの誘導に従い、瀕死に陥ったガンダムの元へ向かう。重傷を負った我が身を省みず悪友シャアの死を悲しむガンダムの姿に、呂布は劉備を重ねて見ていた。その場にいたアテムの融合の提案も、助かる可能性があるなら試す価値はあると後押しした。
 かくしてガンダムとシャアの残骸を融合素材としてキャスバル専用ガンダムが融合召喚された上に色々と愉快な効果が追加されていたのだが、

呂布「魂いいいい!」
マミさんズ「「りょ、呂布だー!」」
ガンダム「え、なに、分身までしてどういうこと!?」
早苗「あ、それはですね、やっぱり呂布さんと出会ったならやっておかなくちゃということになりまして」
マミ「あ、それとできればサインもらえないかしら。ネシンバラくんにまた会えた時のおみやげにもなるし」
九十九「また、か。ブシドーはどうしてるんだろうな」

 直後からこのノリである。その後は何か悟りを開いたような表情でユーサーが提案したティータイムとなり、呂布も久し振りに腰を落ち着けて食事となった。この時、ガンダム共々どうやって飯を食っているのか非常に注目されていた。まったく気にせず大食い対決していたのも何人かいたが。
 休憩後はガンダムのデッドプール討伐に、九十九共々個人的なガンダムへの興味から同行し、その戦いを最後まで見守り、見届けた。友と愛する人の為に戦う、一度は腑抜けと侮った侠の戦いを。
 デッドプールとの戦いは、ガンダムの優しさを踏みじったデッドプールによる最悪の自害という幕引きとなったが、この時は敢えてガンダムに対して何かを言おうとはしなかった。
 間もなくユーサーらの他、光太郎たち生き残りの対主催メンバーがほぼ全員結集し、遂にシャドームーンとラインハルト――二大マーダーとの決戦となった。
 呂布はシャドームーンとの再戦となるかと思ったが、本人との会話で自分が戦ったあのシャドームーンではないことを悟ると、挨拶代りの一撃のみで他に因縁を持つ面々にシャドームーンを譲り、代わりとばかりにラインハルトの総軍に加わり爪牙となった鬼械神――リベル・レギスと、近くの機動兵器倉庫から調達したトールギスに乗って対決となった。このトールギス、呂布が乗ることを想定していたのかモビルトレースシステムが搭載されていた上に、呂布が登場した途端に姿がリアル頭身の呂布トールギスになるという錬金術もビックリな現象が起こった。Gジェネではよくあることで通ってしまった。
 巨大呂布トールギスはリベル・レギスと壮絶な死闘の末に大破するが、相討ちという大戦果を上げる。呂布自身は無事だったが、それはラインハルトも同じこと。爪牙の一つが失われただけで、黄金の獣の総軍は揺るがない。
 それでも呂布を始め錚々たる戦士が集う対主催連合は僅かながら優勢を保っていたが、ラインハルトの一番のファンことジ・エーデルの入れ知恵により、シャドームーンの戦いぶりを気に入っていたラインハルトが死森の薔薇騎士を展開し、時刻を強制的に満月の輝く夜に変換しシャドームーンの力を最大限に引き出す舞台を整え、自身も出し惜しみを止めてロンギヌスの槍@エヴァなどの聖遺物を大量展開して来た。
 ユーサーとセイバーの指揮の下、呂布は戦線を保つために奮戦するが徐々に押され始めた。俄かに焦燥感が生じた時、決闘王アテムが逆転の奇策を実行し月の破壊に成功する。そこから一気に形勢は逆転し、カズマと鬼柳という犠牲を払って、遂に2大マーダーの撃破に成功した。
 しかし、この流れに妄想ロボロワでのシャドームーンとの決戦に似た不穏さを感じた呂布は全員に気を抜くなと言葉を飛ばす。その直後、主催者の介入が始まり量産型カオス・レムレースの軍団が会場内に大量投入される。
 呂布は巨大機動兵器迎撃部隊に参加し、九十九から「勝て」の言葉を受け取り「魂ィッ!」の言葉を返し、戦場へと躍り出る。後に三国無双伝BASARAとよばれる呂布無双の始まりとは、この時詠み手の誰も思っていなかったことだろう。

呂布「魂ぃぃぃぃぃ!! 合わせろ、グラン、リオン、ドリーン!」
グランドリーム「OK,マスター!」
呂布「大地爆砕! 烈風ぅ……豪雷衝!!」
(一撃で吹き飛ばされる3体のカオス・レムレース)
呂布「婆沙羅ぁ! 魂ぃぃぃぃぃ!!」
(オーモイーガー)

 終始こんな感じで、シュロウガを操るカズマ以上に大暴れ。寧ろ戦線の中心となっていた。その姿は、まるで前回の最終決戦で事実上の途中退場に追いやられた鬱憤を晴らすようだとも、スパロボ参戦内定者は格が違うとも、BASARA BUSHOUには参ったな! とも言われた。
 次々とカオス・レムレースを片づけて行くが、カオス・レムレースは中身の変態も合わせて無尽蔵に出現してくる。長期戦へと突入し、一部のメンバーに疲れが見え始め、ちせとはぐれたガンダムが呂布の近くにやって来た。

ガンダム「やっぱり……巨大ロボには勝てなかったよ……」
呂布「……龍帝剣を使え。お前もまた、正義の心を持つ者ならば……戦えぃ!」
ガンダム「正義……。そうだ、やっぱり……子供たちのヒーローは、悪に立ち向かって勝たなくっちゃな!!」

 デッドプールとの戦いの折に見せた、自分の為でなく、誰かの笑顔の為に戦うその気質に、呂布は劉備と同じ志を、真の正義を見出していた。ガンダムも呂布の言葉に奮起し、九十九から託されていた龍帝剣を手に取り、その正義を認められ劉備装ガンダムへと一時的にパワーアップを遂げる。それでこそだと呂布は不敵に、そして嬉しげに笑い、ガンダムと共に即席とは思えない息の合った合体攻撃を放ち、カオス・レムレースを叩き潰す。
 やがて、ユーサー、セイバー、光太郎の3人による合体攻撃によってカオス・レムレースが一掃され、呂布達は主催者の本拠地へと突入する。途中、オメガとタイマンしていた九十九に「勝て」とだけ告げて先を急ぎ、妄想ロワの死者達の怨霊の軍団と対峙する。
 呂布は怨霊の軍団を前に、真の魂を持つ者として立つ。

呂布「自らの魂を濁し穢した愚か者どもが! 己が魂の昂りを貫くこの俺に……俺達に! 勝てると思うなぁ!!」

 玉璽を顕現させ、天玉鎧・真武を召喚し、呂布は怨霊の軍団を何の躊躇も無く蹴散らし続ける。
 やがて主催者連合も討たれて勝利し、迎えに来たランスら鬱クラッシャーズと合流し、呂布はそのままそれまでと同じ、あらゆる世界を巡る戦いの日々へと戻った。
 ちせの世界で、ちせの鬱展開の原因を物理的な武力で解決した後、呂布は単身、別行動を取りある世界へと赴く。
 そこは、再戦の誓いを交わした、修羅の生きる世界。




「ふん。この程度で呂奉先を名乗ろうなどと、片腹痛い」
 兵のリングの上に、皇帝ミハイル・ビーゴルストを下した男が、血塗れの姿で投げ込まれる。ある者は驚愕し、ある者は瞠目し、ある者は困惑し、ある者は悲鳴を上げた。
 しかし一人だけ、リングの上に立つ修羅だけは、笑みを浮かべ、ある男の名を呼ぶ。
「呂布」
 セコンドに立つ男が何を言っていると問い質すよりも先に、その言葉に応えて1人の武神が姿を現す。
「我が名は呂布! この俺を呼ぶ修羅は……誰だ!!」
「俺だ」
 修羅の返事を聞き、呂布トールギスはグランドリームを背にリングへと降り立つ。
「あの時の約束、果たしに来たぞ。天地に挑みし修羅よ! 陸奥九十九よ!」
「態々……来てくれたのか」
「当然だ。我ら修羅の魂は、常に戦場にあり!!」
 グランドリームの3精霊の呆れ声を知り目に、九十九と呂布、2人の修羅は時空を超えて再会し、彼らの時を刻む。
 その決着は、果たして。
「さぁ、殺し合おうか」
「魂ィィィィィィ!!」

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最終更新:2013年08月08日 21:18