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ローゼンメイデン百合スレまとめ@ウィキ
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ローゼンメイデン百合スレまとめ@ウィキ

その1

最終更新:

rozen-yuri

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だれでも歓迎! 編集

 
 1.

銀「Zzz…」
雛「水銀燈、そろそろ起きるのー!」
銀「あと5分だけよぉ…」
雛「さっきもそう言ってたの、キリが無いのよ!」
銀「だって昨日遅くまで書類まとめてたんだものぉ…もう少しだけ…」
雛「…まったくしょうがないのよ…」
 バタン
銀「…行ったわねぇ…あとちょっとだけ…」
 バンッ!
雛銀燈(二人の子ども)「銀ママぁ、おきなさぁーいぃ!!」
 ドゴォッ(ボディープレス)

雛「あ、水銀燈、やっと起きたの? 雛銀燈、ありがとなの」
銀「ゲホ…こ、殺すつもりなのぉ…!?」
雛「起きない水銀燈が悪いのよ。ねー」
雛銀「ねぇー」
銀(……毎朝これはキツイわぁ…)
 そんな日常。


 2.

雛銀「銀ママぁ、おーきーてぇ!」
銀「んー…今日は日曜日じゃなぁい…もうちょっと寝かせてよぉ…」
雛銀「今日は動物園に行くって言ってたじゃないのぉ! 早く起きるのぉー!」
銀「そんなこと言ったってまだ7時…あと一時間寝ても大丈夫よぉ…」
雛銀「雛ママはもう起きてお弁当作ってるのぉ! 銀ママも起きなきゃダメなのぉ!」
銀「うぅん…起きるからあっち行っててぇ…」
雛銀「…はーい…」
銀「…あとちょっとだけ…後ちょっとだけ…」

ドゴォ

銀「雛銀燈ー!」
雛銀「きゃー!」
ドタバタドタバタ
雛「二人とも朝から騒がしいのよ…」
銀「不意打ちなんて卑怯よぉ!」
雛銀「起きない銀ママが悪いのよぉー!」
雛「水銀燈、大人気ないのよ。大体水銀燈が約束したんだから…」
銀「そうだけどねぇ…あいたたた…」
雛「とにかくみんな起きたから朝ご飯にするのよー。水銀燈も機嫌直すのよ。ほら、ヤクルト」
銀「ああ、ありがとぉ…」
雛銀「今日のねー予定表書いたから後で見てー!」
銀「はいはい、分かったからご飯のときは落ち着きなさぁい」
雛銀「はーい!」

そんな日曜日。

 3.

銀「明日は仕事休みねぇ。やっと一週間が終わったわぁ」
雛「今週もお仕事お疲れ様なの、水銀燈」
銀「そういうわけでぇ…雛苺、久々にいいでしょぉ?」
雛「ダメだって言っても来るくせに、よく言うのよ♥」
銀「分かってるじゃなぁい。じゃあ早速…」

※イメージ映像
         ♥         ♥        ♥
     ♥      ♥       ♥   ♥
 ♥ ガタガタ_♥ ガタガタ_♥_ガタガタ_____     ♥
 ガタガタ/  ♥  ガタガタ  ♥  ガタガタ/l  ♥
    /ガタガタ ♥   ガタガタ  ガタン!!!!! ..| ♥
  /ガタガタ       ガタガタ   ガタガタ  ./|    < 雛苺、雛苺おおぉぉぉ!!
 │ ̄ ̄ガタガタ♥ ̄ ̄ガタガタ♥ ̄ ̄| ././  ~♥
ガタガタ-♥ガタガタ[ i ]──ガタガタ.-||/./  ♥  <水銀燈おおぉ、水銀燈ぉ! 大好き、大好きなのぉ~!!
 │ ♥ ♥  [[二二二]] ガタガタ♥ |/ ガタガタ  
 └─ガ タガタ♥── ガタガタ─♥─′♥
♥      ♥        ♥        ♥

 ガラッ
雛銀「雛ママぁ…おしっこ…」
銀&雛「げっ、雛銀燈…!!」
雛銀「…二人とも何してるのぉ?」
銀「えっ、えっと…これは…」
雛銀「分かった! プロレスごっこなのねぇ!」
銀「へ?」
雛「そ、そうなの! 喰らえ鷲男爵、キャメルクラッチなのー!」
メキメキ
銀「あっ、あぐ…! ひ、雛…!」
雛銀「雛ママがくんくんなのねぇ! くんくん頑張るのぉ!」
銀「やっ、やったわねぇくんくん探偵! 反撃の逆エビ固めよぉ!(もうヤケクソだわぁ!)」
雛「いたいいたいいたい!!」

結局雛銀燈の前で朝まで文字通りプロレスやってた二人でした。

 4.

雛銀「次はキリンさんなのよぉ! 雛ママも銀ママも早くぅ!」
銀「逃げないからそんなに急がなくても大丈夫よぉ」
雛「あんまり走ると危ないのよー!」
雛銀「大丈夫…って、あうっ!」
 ドシャッ
銀「ああもう、言わない事じゃない…」
雛「雛銀燈、大丈夫なのー!?」
雛銀「…ふ…ふぇ…」
?「大丈夫? 擦り剥いちゃったね、このバンドエイドをあげるよ」
雛銀「ありがとう…あ、蒼お姉ちゃん!」
蒼「あれ、良く見たら雛銀燈ちゃんじゃん。久しぶりだね」
雛銀「久しぶりなのぉ!」
銀「あら、蒼星石じゃなぁい。奇遇ねぇ」
雛「久しぶりなのー」
蒼「久しぶり。確かに最近会ってなかったね」
銀「仕事が忙しかったからねぇ。ところで、翠星石はいないのぉ?」
蒼「翠星石なら…」
翠「蒼星石ー! 何してるですかー?」
銀「噂をすれば、ねぇ」
翠「あ、お二人さん! 久しぶりですぅ!」
銀「久しぶりぃ。…あらぁ?」
雛「何だかお腹が大きくなってるように見えるの…」
蒼「…やっぱ分かる?」
銀「これはひょっとしてぇ…」

 木陰のベンチで談笑する三人(水銀燈は雛銀燈のお守り)
雛「とうとう二人にも子どもが出来たのねー!」
蒼「うん。念願かなって、ってとこかな」
翠「それにしても、つわりってやつは物凄かったですぅ。あそこまで苦しいとは思わなかったですよ」
雛「あれは確かに苦しいのよ。でも、赤ちゃんが生きてるって証拠だから感じられる方が安心なのよ」
蒼「翠星石が苦しんでるのに僕は何も出来なくて…歯がゆかったよ」
雛「あは、水銀燈も同じこと言ってたの。でも傍にいてくれるだけで安心できるから、それで良いのよ」
蒼「そうなんだ。翠星石はどうだった?」
翠「雛苺の言った通りですぅ。蒼星石がいるだけで心だけでも楽になれたですよ」
雛「ほら、ね」
翠「しかし…なんだか雛苺が一気に大人になった気がするですぅ」
雛「そう?」
蒼「確かにね。母性愛っていうの? そういうのが溢れてるよ」
翠「いつの間にか随分と追い越されちまった気がするですぅ…」
雛「そんなの関係ないのよ。相談したいことがあったらいつでも相談に乗るのよ」
翠「ありがとうですぅ。なんか凄い頼れる感じがするですぅ」
蒼「うん。…しかし水銀燈は…」 

雛銀「疲れたのぉー! 銀ママぁ抱っこぉ!」
銀「だから走り回っちゃダメって言ったじゃなぁい…」
雛銀「ジュース欲しいー」
銀「さっきも買ったでしょぉ!」
雛銀「う…」
銀「今度は何!?」
雛銀「おしっこ…」
銀「えぇ、おしっこですってぇ!? と、トイレはどこよぉ!?(あたふたあたふた)」

翠「…なんだか振り回されてる感じがするですぅ…」
蒼「昔の大人びた感じが消えてるね…」
雛「…でも、頼れる時は凄い素敵なのよ…」
蒼「雛苺、目線がずれてるよ」
翠「水銀燈が子どもっぽくなった分雛苺が大人になったんですかね…」
雛「はは…」

 5.

雛銀「雛ママぁ、お風呂行くのぉー」
雛「ちょっと待つのよ、今手提げ袋の破れたところ縫ってるとこなの…」
雛銀「えー」
銀「雛銀燈、今日は銀ママと入らなぁい?」
雛「それがいいの。雛銀燈、先に水銀燈と入ってくるのよ」
雛銀「はーい」

ざばーん
銀「良いお湯ねぇ…ちゃんと肩まで浸かりなさぁい」
雛銀「はーい!」
銀(そう言えばこの子と入るのも久しぶりねぇ…あら?)
雛銀(ジー)
銀「どうしたの? 私の胸ジーッと見て…」
雛銀「…雛ママよりちっちゃい…(ぼそっ)」
銀「っ!!」

雛銀「出たのよぉー!」
雛「はーい、頭拭いてあげるからこっちにくるのよー。…水銀燈、どうしたの?暗い顔して…」
銀(……分かってたわよぉ…分かってたけど言われると…はは…は…)
雛「…とりあえず、ヤクルトどうぞなのー」
銀「…ありがとぉ…」 

 6.

銀「こうして、くんくん探偵は悪者を逮捕して平和が戻りましたぁ…と…」
雛銀「…すぅ…すぅ…」
銀「やっと寝たわぁ。寝顔は本当に天使みたいねぇ…」
雛「だって、二人の子どもだから当然なのよ」
銀「くす、そうねぇ。…なんだか、すごく幸せな気分だわぁ」
雛「ヒナも幸せなのよ」
銀「雛苺と出会って、結婚して、この子が生まれて…世界一の幸せ者な気がするわぁ」
雛「うん…」
銀「…この幸せを守るためだったら、私は何だってするわよぉ。プライド捨ててもねぇ…」
雛「水銀燈…」
銀「愛してるわよぉ…雛苺」
雛「…ヒナも水銀燈の事大好きなのよ…」

朝。
雛銀「銀ママぁ、起きるのよぉー!」
ドゴォッ!(恒例のボディープレス)
銀「げほぉっ!」
雛銀「起きたー?」
銀「…雛銀燈ー!!」

雛「今日も元気いっぱいでいいことなの」
銀「ちっとも良くないわよ…あー痛かった…」

 7.

紅「こんにちわ、遊びに来たのだわ」
雛「あれ、いらっしゃいなのー」
銀「真紅ぅ、いらっしゃぁい」
雛銀「紅お姉ちゃんなのぉー!」
紅「ふふふ、雛銀燈ちゃんお久しぶり。ずい分と大きくなったわね」
雛銀「えへへー」
紅「そうだ。今日はお土産があるのだわ」
雛銀「ほんとぉ!?」
紅「はい、お人形さんよ」
銀「えぇ、いいのぉ? しかも二体も…」
紅「ええ。私のお古でよければ」
銀「ありがとぉ。ほら、雛銀燈もありがとうって言いなさぁい」
雛銀「ありがとう紅お姉ちゃん!」
紅「どういたしまして。喜んで貰えて嬉しいのだわ」

紅「それにしても、雛苺が子どもを産むって聞いたときはどうなるかと思ったけど、ちゃんとやってるようで安心したわ」
銀「ええ。ちゃんとやってくれてるわぁ」
紅「そうみたいね。雛銀燈ちゃんの様子を見ればよく分かるわ」
雛銀「『悪者めー、彼女には指一本触れさせないぞー!』『怖いわぁ、くんくん探偵…』」
 人形遊び中の雛銀燈。
雛「うん。素直で元気良く育ってくれてるの」
銀「ちょっと元気良すぎな時もあるけどねぇ。朝の起こし方とか…」
雛「それは水銀燈がねぼすけさんだからなのよ」
銀「だからって毎朝ボディープレスはねぇ…」
紅「ふふ、平和そうでいいわね。私も子ども産むんだったらこんな家庭にしたいわね」
銀「その前に相手探さないとねぇ」
紅「分かってるわよ。それにしても、あんなに人形で遊んでくれて…私も嬉しいのだわ」
雛銀「『ちょ、ちょっと今洗い物してるとこだからぁ…』『洗い物なんて後でも出来るでしょぉ? 私は今した』」
 ブーッ!(思いっきり紅茶を噴出す雛苺と水銀燈)
雛「ちょ、ちょっと雛銀燈! 何やってるのよ!」
雛銀「え? 前に雛ママと銀ママが台所でやってた…」
銀「わーわー!! ほ、ほら、私達真紅とお話があるから向こうで遊んでなさぁい!(見られてた…)」
雛銀「えー、つまんなぁいのぉ…」
紅「雛銀燈ちゃん、あとでお菓子買ってあげるからもっと詳しく…」
雛「真紅もそんな事子どもに聞くんじゃないの!」
紅「いいじゃない、今ネタが浮かばなくて次の新刊に困ってて…」
銀「尚更タチ悪いわぁ!!」

 8.

銀「う~ん…むにゃむにゃ…」
雛銀「銀ママぁ、そろそろ起きる時間なのよぉー!」
銀「もうちょっと…もう少し寝かせてぇ…」
雛銀「もうすぐ朝ご飯の時間なのぉ! 冷めちゃうのよぉ!」
銀「分かったからぁ…先に行ってて…」
雛銀「…よ~し、じゃあ今日も…」

ドッスン
雛「また今日もやってるのね。水銀燈も本当に懲りない人なのよ…」
雛銀『う…うえぇ~ん!』
雛「…泣き声? 何があったの?」

雛「どうしたの!?」
雛銀「うえぇ~ん! 痛いよぉ~!」
銀「ほらほら大丈夫よぉ。痛いの痛いのとんでけぇ~」
雛銀「うえぇぇん!」
雛「水銀燈、何があったの?」
銀「いや…雛銀燈が目測誤ったみたいで…そこの目覚ましにオデコぶつけたのよぉ」
雛銀「うえぇ~ん、鷲男爵(型目覚まし時計)なんて大ッ嫌いなのぉ~!」
雛「あ~あ、ちょっと腫れてるの…雛銀燈おいで、冷えピタで冷ましてあげるの」
雛銀「うわぁあ~ん…!」

朝からてんやわんやでした。

 9.

雛銀「いーやーなーのぉー!!」
雛「わがまま言わないの! 今のうちに治さないともっと痛くなっちゃうのよ!」
銀「お菓子とかジュースとかばっかり食べてるから虫歯になっちゃうのよぉ」
雛銀「痛くないもぉん!! 大丈夫だもぉん!!」
雛「大人しく歯医者さんに診てもらうの!」
雛銀「行ーかーなーいーのぉー!!」
 ギューッと柱にしがみ付く雛銀燈。
雛「凄い力なの! 水銀燈、手伝うのよ!」
銀「任せてちょうだぁい! ほら、観念しなさぁい!」
雛銀「やーだぁー!!」
銀「…そんな事言ってるとくんくんに嫌われちゃうわよぉ」
雛銀(ビクッ)
銀「今よ! それぇ!!」
 一気に雛銀燈を持ち上げる水銀燈。
雛「グッジョブなのよ水銀燈!」
雛銀「いやー! くんくん助けてなのぉー!」
銀「こら、そんなに暴れちゃ…」
 ボス(水銀燈の頬に雛銀燈の腕がHIT)
銀「いったぁぁぁぁい!!」
雛「!?」
雛銀「!?」
 思わず雛銀燈を離してその場にうずくまる水銀燈。
銀「うう…痛い…痛いわぁ…」
雛銀「…銀ママ…」
雛「水銀燈…ひょっとして…」
銀(ビクゥ)「な、何よ二人ともぉ。嫌ねぇ。しょうがないわぁ、今日は歯医者さんはやめましょうかぁ…」
雛「……」
銀「いやぁー! この歳で歯医者なんか行きたくないわぁー!」
雛「歳なんて関係ないの! 水銀燈まで虫歯だなんて全然知らなかったのよ!」
雛銀「わたしも嫌なのぉー!」
雛「ああもう二人とも観念するのよ! ほら、さっさと車に乗るの!」
 バンッ(車のドアを閉める)
雛「じゃ行くのよ! もう諦めるの!」
 ブオォォォ…(発進する車)
雛銀&銀「やだぁー!」

 10.

金「遊びに来たかしらー!」
雛「あ、カナ。ようこそいらっしゃいなのー」
雛銀「カナお姉ちゃんだー!」
金「雛銀ちゃーん、今日も可愛いかしらー!!」
 抱き上げて頬擦りする金糸雀。
雛銀「あうぅ、苦しいのぉー…」
金「この頬っぺたもモチモチで最高かしらー!」
雛「ちょっとカナ! 雛銀燈が苦しがってるのよ!」
雛銀「い、痛い…」
金「あっ、ああゴメンなさい。私ったら全くもう…あはは…」
雛銀「うぅん、抱きしめられると嬉しいからいいのよぉ」
金「ああもう健気でホント可愛いかしらー!」

中略

雛銀「頬っぺがヒリヒリするのよぉ…」
金「そう言えば雛銀ちゃん、今日は幼稚園はどうしたのかしら?」←今更だけど幼稚園児設定です
雛「今日は開園記念日で休みなのよ」
金「そうだったのかしら。今日は良いものを持ってきたかしら」
雛「何?」
金「前に水銀燈が楽器やらせたいって言ってたよね? それで…ジャーン! かしらー!」
雛銀「バイオリンなのぉー!」
金「私が子どもの頃使ってたバイオリンセットかしらー。調律とかは大丈夫なはずかしら」
雛「い、いいの? バイオリンって高いんじゃ…」
金「これは子供の入門用だから、そんなに高いって訳じゃないかしら。それに、私が持ってても使わないかしら」
雛銀「ありがとうカナお姉ちゃん!」
雛「…じゃあ、ありがたく貰っとくのよ。ありがとう」
金「良いってことかしら! じゃあ、私が早速教えてあげるかしら!」
雛銀「はーい! よろしくお願いしますなのぉー!」

 その夜、水銀燈は書類をまとめていた。
銀「えっと…ここはこうだからぁ…」
 ギーコギーコ
銀「…いや…こっちのがいいかなぁ…」
 ギーコギーコ
銀「……これはえっとぉ…」
 ギーコギーコ
銀「………」
 ギーコギーコ
銀「…雛銀燈、金糸雀から貰ったんだっけぇそれ」
雛銀「うん! 今練習してるのぉ!」
銀「熱心で良い事ねぇ。…ただ、銀ママちょっとお仕事してるから寝るお部屋で練習してくれなぁい…?」
雛銀「えー…」
雛「今、水銀燈忙しいのよ。だからお願い聞いてくれると嬉しいの」
雛銀「はーい…」

 深夜。
 ギーコギーコ
雛&銀「……」
 ギーコギーコ
雛&銀「……」
 ギーコギーコ
銀「いい加減寝なさぁい!」
雛銀「だって早くカナお姉ちゃんみたいになりたいのよぉー!」
雛「…雛銀燈、焦らなくて良いのよ。ゆっくりで良いから…」
雛銀「次カナお姉ちゃんに会うまでには上手くなりたいのぉ!」
雛「そんな急に上手くはならないのよ…」
銀「私明日早いんだからぁ! 雛銀燈も幼稚園に起きれなくなっちゃうわよぉ!」
雛銀「大丈夫だもぉん!」
 ギコギコギコギコ
銀「あーちっとも寝れないわぁ!」
雛「元はと言えば水銀燈が金糸雀にあんなこと言うからなのよ…」

 11.

雛「水銀燈、そろそろ起きるのよー」
銀「う~ん、もうちょっとぉ…」
雛「またそれ…分かってた事だけど…」
銀「あと5分だけよぉ…」
雛「しょうがないの、また後で起こしに来るのよ」
銀「は~い…」

銀(そろそろ雛銀燈が起こしに来るころねぇ…)
雛「水銀燈、いい加減起きるの!」
 バッ(布団を剥ぎ取る)
銀「寒っ!」
雛「もうご飯出来てるのよ、遅刻しちゃうのよ!」
銀「…あれ、雛銀燈は?」
雛「何言ってるのよ、雛銀燈はお泊り保育で昨日からいないのよ」
銀「…あぁ、そうか…。そうだったっけぇ…いないんだったわぁ…」

 ちょっと寂しい朝でした。

 12.

金「来たかしらー!」
銀「あら金糸雀。いらっしゃあい」
雛「…どうしたのその紙袋…」
雛銀「わーいカナお姉ちゃんだぁ! 今日もバイオリン教えてくれるのぉ?」
金「その前に見てもらいたいものがあるかしら」
雛銀「なになにー?」

金「見てもらいたいのはこれかしらー」
 持ってきた紙袋から沢山の子供服を出していく金糸雀。
雛銀「お洋服がいっぱいなのぉー!」
雛「こんなに沢山どうしたの?」
金「みっちゃんがデザインした子供服かしら。それで、これを雛銀ちゃんに試着してもらおうと…」
銀「ようするに、雛銀燈にモデルをして欲しいってことぉ?」
金「そういう事かしら。お願いできるかしら?」
銀「そうねぇ…雛銀燈、どう?」
雛銀「着てみたーい!」
雛「雛銀燈がそう言うなら…」
銀「じゃあOKよぉ」
金「ありがとう。じゃあ早速これを着て欲しいかしら!」(フリフリのワンピース)

 着替え完了。
雛銀「可愛い服なのぉ! 似合う?」
金「うんうん、すっごく素敵かしら!」
 パシャパシャ(デジカメで写真を撮る金糸雀)
銀「本当。親バカかも知れないけど良く似合ってるわぁ」
雛「雛銀燈、すごく可愛いのよ!」
雛銀「えへへー」
金「じゃあ、今度はこれを着て欲しいかしら!」(ちょっとボーイッシュなシャツとズボン)
雛銀「はーい!」

 着替え完了。
雛銀「どうー?」
金「これも良く似合ってるかしら!」
 パシャパシャ(デジカメで写真を撮る金糸雀)
銀「素敵ねぇ。惚れ惚れしちゃうわぁ」
雛「ボーイッシュな雛銀燈もなかなかいいのよ」
金「じゃあ次は…」

 二時間後。
雛銀「…疲れたのぉ…」
金「そう言わずに今度はこの服を着て欲しいかしら!」(ウサギの形をした着ぐるみっぽいパジャマ)
雛銀「もう嫌なのぉ!」
金「何着ても良く似合うから、きっと気に入るはずかしら! さぁ、さぁ!」
雛銀「め、目が怖いのよぉ!」
銀「褒めてくれるのは良いけど、うちの娘を着せ替え人形にしないでくれなぁい#?」
雛「あんまりやると警察に連絡するのよ#」
金「う…じょ、冗談かしら…」
雛&銀「………#」
金「正直調子乗ってましたゴメンなさいマジすいませんでしただから通報だけは勘弁して下さいお願いしますorz」

雛銀燈イメージ


 13.

雛銀「あれぇ…ここどこぉ…?」
 気が付くとただただ真っ暗な場所にいた。辺りを見ても何も見えない。
雛銀「雛ママぁ、銀ママぁ! どこにいるのぉ!」
 怖くなって呼んでみるが何の反応も無い。
 いても立ってもいられず、その場から駆け出した。
雛銀「ねぇ! どこにいるのぉ!」
 泣きながら走り続けていくと、突然目の前に雛苺と水銀燈が姿を現した。
 二人の姿を見て、雛銀燈は安堵して二人に駆け寄っていく。
雛銀「銀ママぁ、雛ママぁ!」
 そのまま飛びつこうとしたが、その前に二人の体が足元から消えはじめた。
雛銀「え…どうして消えちゃうの…?」
 雛銀燈はより速く走ろうとするが、なかなか近付けない。
 そうしている間にも二人は見る見る間に消えていく。
雛銀「やだ、二人とも消えないでぇ…!」
 そしてあと手を伸ばせば手が届く、という所まで来て二人は完全に消えてしまった。
 残された雛銀燈はその場に崩れ落ちた。
雛銀「…や…やだぁ…いやなのぉー!」

雛銀「っ!」
 思わず飛び起きると、いつもの寝室に戻っていた。
 隣を見れば、雛銀燈を挟むようにして眠っている雛苺と水銀燈の姿がある。
 それを見て、雛銀燈はポロポロと涙を流し始めた。
雛銀「うわあぁぁん、雛ママぁ~!!」
 泣きながら雛苺に抱きつく雛銀燈。
雛「うぅん…どうしたの雛銀燈…」
雛銀「うぇっ、うえぇ…! 雛ママと銀ママがぁ…消えちゃったのよぉ…!」
雛「…そう、怖い夢見たのね。大丈夫なのよ」
銀「…何なのぉ、こんな時間にぃ…」
雛銀「銀ママぁ!」
 今度は水銀燈に抱き付いた。
銀「あらあら、何があったのぉ?」
雛「怖い夢みたいで、ちょっと訳が分からなくなってるみたいなの」
銀「そう…怖かったわねぇ」
雛銀「うっうぅ…銀ママぁ…雛ママぁ…。一人ぼっちにしないでなのぉ…」
銀「…大丈夫よぉ。あなたを置いていなくなるなんてこと、絶対に無いわぁ」
雛「そうなのよ。何も怖がる事は無いの」
雛銀「…本当?」
銀「ええ。だってあなたは私たちの大切な娘ですものぉ…」
雛「何があっても、雛銀燈を一人にはしないのよ。だから、大丈夫なのよ」
雛銀「…うん…」
銀「落ち着いたみたいねぇ。じゃあ、もう一回寝ましょうか。ずっと抱きしめててあげるわぁ」
雛「ヒナもそうするの。どう、落ち着いた?」
雛銀「…あったかぁい…雛ママ、銀ママ、大好きなの…」
銀「私だって大好きよぉ」
雛「そうなの」
雛銀「うん…すぅ…すぅ…」
 二人に抱きしめられて眠った雛銀燈は、幸せな夢を見たとさ。

 14.

銀「ゲホッ…38,5度…」
雛「完全に風邪なの。雛銀燈、今日の遊園地は中止なのよ」
雛銀「えー!! 前から楽しみにしてたのよぉ!」
雛「仕方が無いのよ。水銀燈が大変なんだから…」
銀「ゴメンねぇ…ゲホッ、治ったら絶対に連れてってあげるからぁ…」
雛「こうやって謝ってるから、水銀燈を許してあげて欲しいの」
雛銀「……はーい…」
銀「…ほんとゴメンねぇ…銀ママ、すぐ良くなるからねぇ…」
雛「後でおかゆ持ってくるのよ。ゆっくり寝ててなの」
銀「そうするわぁ…」
雛「雛銀燈も、風邪がうつったら大変だからこっち来るのよ」
雛銀「わかったのぉ」
銀「…悪い事したわねぇ…それにしても、休日に風邪引くなんてついてないわぁ…」

銀「…すぅ…すぅ…」
 ピンポーン…
銀「…ん…誰か来たのかしらぁ…」
雛銀『……めぐ…ちゃんだ……遊ぼ…』
銀「…めぐ…?」
雛銀「めぐお姉ちゃんだー! 一緒に遊ぼぉー!」
め「こんにちわ雛銀燈ちゃん。元気いっぱいね」
雛銀「うん!」
め「でもねえ、今日は遊びに来たんじゃないの。銀ママを治しに来たの」
雛銀「銀ママを治しに?」
雛「めぐ、お願いなのよ」
め「任せて。風邪なんて注射で一発よ。水銀燈は?」
雛「寝室で寝てるのよ。気付かれると大変だからこっそり行くの」
め「そうね。昔から医者嫌いだからあの子は…」

 寝室。
め「…あれ、いないじゃない…」
雛銀「銀ママぁー?」
雛「…感付かれたみたいなの…」
め「…ねぇ雛銀燈ちゃん。いつも銀ママとかくれんぼする時、銀ママどこに隠れる?」
雛銀「…うーん…確かいつも…ここにいるのぉ!」
 押入れを指差す雛銀燈。
め「ありがとう。…さて…」
 ガラッ(押入れを開ける)
銀「っ!!」
め「…単純極まりないわねあなた…」
銀「や、やぁめぐ…ご機嫌いかがぁ?」
め「…おやおや、ずい分と顔が赤いわね。これは注射しないとダメね…」
銀「注射なんていやよぉー! こんなの寝てれば治るからぁ!」
め「大人しく観念しなさい! 雛銀燈ちゃんの為にもさっさと治すんだから!」
雛「いい大人がこれじゃ子供と大差ないのよまったくもう!」
め「暴れると余計酷くなるから大人しくしなさい!」
雛「雛銀燈も手伝うのよ!」
銀「ひ、雛銀燈…。銀ママいじめられてるのよぉ。あなたなら分かってくれるわよねぇ…」
 雛銀燈はそれを聞いてニッコリと笑う。
雛銀「ゆーえんち」
銀「え…」
雛銀「ゆーえんち、行けなくなったのよぉ…」
銀「そ、それはぁ…」
 ガッシ(雛銀燈が水銀燈の腕を押さえる)
め「ナイスアシスト雛銀燈ちゃん! さあ、諦めなさい!」
銀「いやぁー!」
 プスッ

め「多分明日には治ってると思うわ。何かあったら遠慮なく電話してね」
雛「ありがとうなの」
雛銀「また来てねぇー!」

銀「うぅ…恨むわよぉめぐ…」

 その日一日中眠り、次の日には綺麗さっぱり治ってました。

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