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『ある朝の出来事』

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rozen-yuri

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『ある朝の出来事』


「ん……」
 鳥の微かなさえずりが、夢の世界から意識を引き戻した。本当はもう少し夢の世界にいたかったのだが、カーテンの隙間から覗く太陽がそれを許さなかった。
「ふわぁ……ん?」
 段々意識がはっきりしてきて、ふと気付いた。自分が何かに抱き締められている事を。
「……! ひ、雛苺?」
 自分を抱き締めていたのは、友人であり、実は密かに恋人である雛苺だった。

 何故ベッドの上に自分と雛苺が一緒に寝ているのか、容易く答えは出た。と同時に、顔が熱くなるのが分かった。昨日の夜の出来事を思い出したからか。
「……やっぱり、僕達したんだね……」
 自分と雛苺の現在の状況が物語っていた。二人とも、服を着ていないのだ。
「……あぅ……」
 より、顔が熱くなったような気がした。
「うゅ……」
 雛苺から、何やら声が聞こえた。最初は起床したのかと思ったのが、本人は未だ夢の中。先程の声は寝言だったのだろう。

「すー……すー……」
 今は天使の様な寝顔で眠る少女だが、夜の顔は違った。二面性というやつだろうか。どちらが本性なのかは、分からない。出来れば分かりたくない。
「まさに、天使と悪魔だなぁ……」
「悪魔ってどういう事なの?」
「!?」
 ぽつりと呟いた瞬間、横には笑顔の雛苺が座っていた。いつの間に起きたのだろうか。
「そ、それは…その…」
「うん、蒼星石にはもう一回教育が必要そうなの」
「へっ!?あ、あの……」
「覚悟するのよ?」
「ご、ごめんなさいーーー!!」
 本日、蒼星石は正体不明の腰の痛みにより、学校を休んだとか。






『ある夜の出来事』


「くー……くー……」
 愛しい人が眠りについてから、暫く経った。自分は飽きもせず、ただ眠る彼女の顔を見つめていた。
 ちょっと前まで、可愛らしい声で鳴いていた彼女。鳴かせていたのは、自分だけれど。ちょっと悪戯していたら、エスカレートしていて、気が付けば彼女は果てていた。自分は手に付いた愛液を舐めていた。
 それから彼女は気絶したまま、眠ってしまい今に至る

「…ひ、な…いち…ご…」
「!」
 ふと聞こえた蒼星石の声。だが本人に起きた様子はない。寝言だろうか。
 それよりも、愛しい人が自分の名前を読んでくれた事が、嬉しかった。こんな事をしている自分を、本当は嫌いなんじゃないかと思ってしまう。
「…だい…す、き…だよ…」
「……ヒナも、なのよ」
 眠る彼女の唇に、軽く口付けを落とした。

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